
2025-05-02 21:30
『世界名作劇場』シリーズの一作として、1995年にTVアニメが放送された『ロミオの青い空』。イタリア・ミラノを舞台に、様々な事情で売られてしまった少年たちが過酷な環境で働きながらも、仲間と出会い、希望を胸に前に進んでいく姿が描かれました。
2022年には大薮丘さん主演でミュージカル化。和田俊輔氏が手掛ける全21曲を使用した、壮大なステージが届けられました。
そして2025年、日本アニメーション創立50周年、世界名作劇場放送50周年、アニメ放送30周年というタイミングで、待望の再演がスタート。前編・後編の二部作となって、ロミオとその仲間たちの物語が紡がれます。
本稿では、ゲネプロの様子をレポートとしてご紹介します。
19世紀後半、スイスの小さな村で貧しくも家族で幸福に暮らしていた少年・ロミオ。悪人の陰謀で畑を失った一家を助けるため、彼は自らを人買いに差し出し、ミラノで煙突掃除夫として働くことを決意しますが、そこで待っていたのは、よそ者への迫害、厳しい労働環境、親方一家の冷酷な仕打ちでした。
肉体と精神を消耗する日々。それでも心優しくもたくましいロミオは、親友のアルフレドとの誓いを胸に、前向きに生きる力を振り絞るのです。そして、誠実に働くロミオは徐々に親方から信頼を獲得したり、親方の娘・アンジェレッタと心を通わせたりしながら、厳しい環境でも精神的な支柱を見つけます。
しかし、そんな日々に暗い影。とある出来事を機に地元の不良少年団「狼団」に目をつけられたロミオは、街の人々を巻き込んだ事件に巻き込まれてしまうのです。幾多の試練に直面するロミオ。それでもロミオは持ち前の誠実さと信念を貫き、同じ境遇の仲間たちと「黒い兄弟」を結成して自由と夢に向かって進んでいきます。
子どもの売買や児童労働という暗いテーマを背景にしながらも、環境に屈せず、仲間との絆を育んでいく感動的なストーリー。故郷を離れ、仲間とともに未来を切り開くロミオの旅路をぜひ見届けてください。
2022年版から二部作に進化し、物語と音楽がさらに深みを増したミュージカル『ロミオの青い空』。全21曲のナンバーはロミオをはじめとする登場人物の心情を丁寧に描き出すとともに、透明感と力強さを兼ね備えた大薮さんの伸びやかなビブラートが故郷への想いや心の葛藤を情感豊かに表現。その歌声は、時代を超えた共感を生み出してくれます。
また、市民のアンサンブルが織りなすナンバーは、騒がしくも活気に満ちたミラノの情景を彷彿とさせる本作の見どころのひとつ。数々の舞台セットや照明効果が彩りを添え、ここでしか味わえないミュージカルが作り出されます。
少年たちの純粋な心を歌とダンスで紡ぎ出すミュージカル『ロミオの青い空』は、2025年5月11日まで天王洲 銀河劇場にて上演中です。
[取材 MoA]
・日程
2025年5月2日(金)~5月11日(日)
・会場
天王洲 銀河劇場
東京都品川区東品川2丁目3−16 シーフォートスクエア内 2階
・チケット
一般販売(先着)
販売開始:2025年4月26日(土)10:00~
・イープラス
・チケットぴあ(Pコード:533-031)
・ローソンチケット(Lコード:34218)
・銀河劇場チケットセンター
・入場特典
コマフィルム風しおり(全2種)
■詳細は公式サイトをチェック!
(C)NIPPON ANIMATION CO., LTD.
(C)Romisora Musical Part1 2025
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