Anthropicが提供する生成AIモデル「Claude」の「Research」機能は、ユーザーの質問に対してより長い時間をかけて答えを探せるようになった。この機能は現在、一部の有料プランで利用できる。
Claudeは「PayPal」「Cloudflare」「Jira」「Confluence」などのアプリとも連携できるようになり、近いうちにさらに多くのアプリが追加されるという。Anthropicが米国時間5月1日に発表した。また、すべての有料プランでウェブ検索機能を利用できるようになった。
2025年、AI業界は新しい実用的な機能の開発を競っており、中でもリサーチ機能は大きな焦点になっている。Googleの「Gemini」には「Deep Research」という無料ツールがあり、OpenAIも「ChatGPT」の有料プランで「Deep Research」を提供している。
これらの高度なリサーチツールはウェブを検索し、より網羅的な回答をまとめることができる。AIモデルは多くの場合、情報源を提示するが、ハルシネーション(幻覚)と呼ばれる誤りのリスクがあるため検証は必須だ。
どのAIツールを使う場合でも「重要なのは必ず情報源を確認することだ。ツールは情報源を捏造することもある」とPoynter Instituteのメディアリテラシープログラム「MediaWise」のディレクター、Alex Mahadevan氏は語った。
Anthropicによれば、改良されたResearch機能は5分から45分かけて、より包括的なレポートを生成できる。その情報源はユーザー自身のドキュメントや連携したアプリなどの内部データ、あるいはインターネット上のデータの場合もある。モデルはリクエストを小さなタスクに分割して個別に処理し、最終的にレポートをまとめる。
この高度なResearch機能は現在ベータ版としてMax、Team、Enterpriseプランで利用できる。近いうちに、より手頃なProプランでも利用可能になる見込みだ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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