大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

【理系男子の株式投資】10年後、後悔しない「お金の思考法」Photo: Adobe Stock

投資の目的を明確にしよう

突然ですが、あなたはなぜ株式投資でお金を増やしたいのでしょうか?

老後資金を貯めたいから? 子どもの教育資金を貯めたいから? FIRE(経済的自立と早期退職)したいから?

人によって理由はさまざまでしょうけれども、投資を始める際にゴールを設定することは非常に重要です。

安定志向ならインデックス積立で十分

もしあなたが「なるべく損をせずに安定的な投資がしたい」と考えるのであれば、わざわざリスクを負った個別株投資をする必要はありません。

通称「オルカン」として人気の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、S&P500や日経平均といった指数(インデックス)をベースとする投資信託に、毎月数万円ずつ可能な範囲でコツコツと積み立て投資するほうがいいでしょう。

預金だけでは資産は守れない

超低金利の銀行預金ではお金は増えないどころか、金利以上のインフレが進むにつれて、現金の価値が目減りしてしまいます。

だから、何もやらないよりは20代から30年間、頑張って月5万円ずつ想定利回り7%のインデックスに積み立て投資すれば、30年後には資産6000万円近くになる計算です。

必要な金額は人それぞれ

その一方で、「いま自分が使うためのお金を増やしたい」「いま教育費が必要だ」と思っている人に対して、「投資の基本となる分散投資でリスクを減らして投資をしましょう」というのもナンセンスだと思うのです。

また、「いくら必要なのか」も人によって異なります。「老後資金として1億円ほしい」という人もいれば、「仕事をリタイアしたいから、3億円は必要だ」という人もいるでしょう。

投資に臨む覚悟を問う

ですから、まずは「なんのために投資をするのか」そして、そのためには「いくら必要なのか」を明らかにしたうえで、「自分はどれくらいの覚悟を持って投資に臨めるのか」を自問自答してみることをオススメします。

株式投資で本気で「億」を稼ぎたいと思うのであれば、継続的に株式の情報をチェックして、日々勉強をしていくことが求められます。

「株式投資は誰にも開かれたチャンス」であることは間違いありませんから、かつての私のように決して高収入の会社員でなかったとしても、お金を増やすことができる最良の方法が株式投資なのです。

投資の勉強は人生を豊かにする

“投資の勉強”なんていうと、あまりいいイメージを抱くことができないかもしれませんが、ひとたび株式投資の楽しさに触れると、投資対象となる企業や業界に関心を持ち、その興味が国内外の経済・政治へと広がることで、人生がさらに楽しくなるかもしれません。

私自身がそうなりましたから、ぜひみなさんにもその楽しさを知ってほしいと思います。

※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。