【PHP8.5】配列の最初と最後の値を取得する関数が公式実装される #日本語訳 – Qiita

array_key_first()のRFCで否決された主な問題点は、失敗時の動作に関するものでした。

空の配列に対しては例外をスローすべきでしょうか、NULLを返すべきでしょうか。
NULLは配列値として有効な値であるため、NULLを返すと空の配列と値がNULLの配列を区別できません。
しかしながら、NULLを返す強力な根拠も多数存在します。

・$array[array_key_first($array)]と挙動が一致する。すなわち、存在しないキーはNULLを返す。
・array_find($arr, fn () => true)と挙動が一致する。
・array_shift()・array_pop()が空配列にNULLを返すことと挙動が一致する。
・Arr::first()など、よくあるフレームワークヘルパーが採用している。
・正しい値としてNULLを使用することはあんまりない。
・??演算子と合わせやすい。

もうひとつのアイデアとしては、オプションとして$default引数を追加することです。
すなわち、指定した場合はデフォルト値を返し、指定がなければ例外とします。
しかし、PHPの配列には型指定がないので、デフォルトとして意味のある値を指定することが難しいことがあります。
また、このアプローチは配列関数において採用例がありません。
さらに、プログラマーがarray_first($somevar, $someothervar)を見た際、シグネチャを知らないかぎり直感的に分かりにくい引数に見えます。

Naming

array_first(["single element"]); // "single element"
array_last(["single element"]);  // "single element"
 
array_first([]); // NULL
array_last([]);  // NULL
 
array_first([1 => 'a', 0 => 'b', 3 => 'c', 2 => 'd']); // 'a'
array_last([1 => 'a', 0 => 'b', 3 => 'c', 2 => 'd']);  // 'd'
 
$str = "hello";
array_first([&$str, false]); // "hello" (値)
array_last([false, &$str]);  // "hello" (値)