水曜日, 4月 30, 2025
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【PC短評】あなたは2.5インチベイをつける?外す?Intel N150搭載ミニPC「Blackview MP60」 – PC Watch


Blackview MP60

 Blackviewは、開発コードネームTwin lakeとなるIntel Processor N150を搭載した「MP60」を3月から販売開始している。構成はメモリ16GB+512GB SSDで2万6,900円(クーポンコード3T5P7J7W利用で2万5,555円)と攻めた価格設定だ。久しぶりのミニPCということもあり、最新のモバイル向けCPUであるN150の挙動が気になるところだ。早速確認していこう。

 ちなみにAmazonではN150搭載モデルを販売しているが、公式サイトでは同じ型番だがN5095やN95といった異なるモデルが掲載されているため注意してほしい。

 MP60の本体サイズの実測値は128×128×54mm(ゴム足含む)、重量は約406g。筐体はプラスチック製で少し安っぽい質感だが、天板と本体の隙間にある通気口部分にLEDイルミネーションを備え、ギリギリおしゃれゾーンにポジション。天板のロゴの向きから本体正面と思わしき側面には何もなく、向かって右側に電源スイッチのほかUSBポートなどがある。付属品はACアダプタ、HDMIケーブル、VESAマウント用のプレート、簡易マニュアルだ。

黒金で配色されたそれっぽいパッケージ

右側面と背面にスイッチやポート類を配置

付属品は必要最低限、ACアダプタの出力は12Vの2.5Aで30W出力

本体サイズは縦横ともに約128mm

重さの実測値は406g

 CPUには、低価格なミニPCの代名詞ともいえるほど採用されたIntel Processor N100でおなじみのAlder Lake-Nのリフレッシュ版となるTwin Lakeから、Intel Processor N150が搭載されている。モデルナンバーが100から150となったことで性能向上に期待したいところだが、結果から言うとその差は限定的だ。

 グラフィックスはCPUに統合されたIntel Graphicsを搭載。システムメモリはDDR4 16GB×1、ストレージはSATA接続の512GB(M.2 2280)、OSはWindows 11 Proがインストールされている。

 インターフェイスは、3.5mmオーディオジャック、USB 3.2 Gen 1 2基、USB 2.0 2基、Gigabit Ethernet、HDMI 2基、無線はIEEE 802.11acとBluetooth 4.2に対応。

右からUSB 2.0 1基、USB 3.2 Gen 1 2基、電源ボタン

背面右から音声入出力、Gigabit Ethernet、HDMI 2基、USB 2.0 1基、DCジャック

正面と左側面側は特に何もない

 本体裏側の蓋を外すと、2.5インチサイズのSSDを搭載できるのが特徴的。最近ではM.2が主流となっていると思うが、以前から自作経験のあるユーザーならその辺に2.5インチのSSDが転がっていることも多く、暇を持て余していたストレージを有効活用できるのはうれしい。また本体の下半分はワンタッチで取り外すことができるため、ストレージを増設しない場合は完全に切り離して本体をスリムに運用することができる。

裏蓋を外すと2.5インチサイズのストレージを搭載可能

7mmと9.5mm厚のSSDに対応する

下半分を切り離すと本体の厚みは54mmから37.5mmへとスリムになる

裏面のロックを解除すると簡単に切り離せる、接続はUSB Type-Cを使用

 分解する際は、下半分のユニットを取り外して筐体のゴム足を剥がし、その下にあるネジ4本を取り外す必要がある。ネジを取り外すと天板側が開く。天板の内側にはLEDと電源ケーブルが繋がっているため慎重に取り外そう。メモリは基板の裏側にありメンテナンス性は良くない。

ネジ4本を取り外すと天板側が開く

CPUは小ぶりなブロアファンで冷却

ストレージはSATA接続のNetac G539N 512GB

基板の裏側にKINSOTIN DDR4-16GB-NB-2666MHzメモリが潜んでいる

有線LANはRealtek RTL8168

Wi-FiはCdtech ROW-61821CEのRealtek 8821CE

 CPUは、4コア4スレッドのIntel Processor N150が搭載されている。Eコアの最大周波数は3.6GHz、CPUに統合されたIntel Graphicsの実行ユニット数は24、最大周波数は1,000MHzで動作する。サンプルのシステムメモリは16GB×1、ストレージは512GBのM.2 SSD(SATA接続)、OSはWindows 11 Pro。

 CPUのレンダリングでパフォーマンスを測定するCinebench 2024では、マルチコアは139、シングルコアは58、総合的なパフォーマンスを計測するPCMark 10ではスコア3121となった。過去に計測したN100搭載モデルとスコアを比較してもほとんど誤差程度。Webサイトの閲覧やドキュメントの作成といった一般的なオフィスアプリケーションなら問題なく動作するが、負荷の高い処理ではCPU使用率が100%に張り付くことがある。

Cinebench 2024のマルチコアは139、シングルコアは58

PCMark 10のスコアは3121、一般的なオフィスアプリケーションの動作に問題はない

 MMORPGの金字塔「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のベンチマークを使ってFHD解像度における高画質(デスクトップPC)プリセットで計測。スコアは946で”動作困難”。IntelGraphicsの最大周波数が「N100」から250MHz増加して1,000MHzとなったが、そういう問題ではないだろう。

高画質(デスクトップPC)プリセットのスコアは946

 GPUのパフォーマンスを測定する3DMark Night Raidは4818、Wild Lifeは3316、Fire Strikeは1213、Time Spyは442となった。

内蔵グラフィックス向けのベンチマーク、Night Raidのスコアは4818

クロスプラットフォーム向けのベンチマーク、Wild Lifeのスコアは3316

DirectX 11を使用するデスクトップPC向けのベンチマーク、Fire Strikeのスコアは1213

DirectX 12を使用するデスクトップPC向けのベンチマーク、Time Spyのスコアは442

 旧モデルからのパフォーマンス向上は限定的で、すでにN100などの省電力ミニPCを使っているユーザーにとっては魅力がないかもしれない。ただし、価格を踏まえればコスパの良いミニPCであることに変わりはなく、DDR4メモリや2.5インチのSSDを流用できるプラットフォームとしては非常に手ごろであるため、ベアボーンなどのラインアップが追加されたら楽しめる1台となりそうだ。



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