2025年5月8日のリリースを予定している「ソニック」シリーズ最新作「Sonic Rumble」(PC / iOS / Android)のインプレッションをお伝えしよう。PCとスマホでのクロスプレイに対応する本作は,飛んで跳ねての大混戦を簡単な操作で楽しめるパーティーロイヤルゲームだ(基本プレイ無料+アイテム課金制)。
なお,筆者はPC版をプレイしている。
本作に登場するのは,「ソニック」世界の住人たちの姿をした「スキン」だ。スキンを装着することで,ソニックやエミー,ナックルズといったお馴染みのキャラクターになりきれる。
スキンのバリエーションは豊富だ。性能面の差は存在しないため,完全に自分の好みで選べる。
今回試遊した際には「SEGA Stars」イベントが実施されており,「ファンタジーゾーン」のオパオパ,「獣王記」のウェアウルフやウェアドラゴン,ウェアベア,「スーパーモンキーボール」のアイアイやミーミーといったセガキャラクターのスキンも獲得できた。
アバターが連れて歩けるミニキャラクター「バディ」も,「ソニック」シリーズのチャオ,「ファンタジーゾーン」のボス・ボランダなど,シリーズの枠を越えたメンバーが揃う。「ソニック」ファンにもセガファンにもたまらないだろう。
ソニックとチャオ(バディ)
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エミー
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ナックルズ
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Dr.エッグマンもプレイアブルキャラクターだ
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ザボック
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「ファンタジーゾーン」のオパオパ
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「獣王記」のスキンは変身シーンの燃える炎も再現されている
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「ファンタジーゾーン」のボス,ボランダがバディに
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前述のとおり,本作のジャンルはパーティーロイヤルゲームだ。最大32人のプレイヤーがオンラインで集い,3つのラウンドで競い合う。上位に入賞したプレイヤーは次のラウンドに進出し,そのほかのプレイヤーは脱落する。Finalラウンドまで生き残り,最も多くのリングを獲得したプレイヤーが優勝となる。
各ラウンドには速さ勝負の「ランステージ」,攻撃を避けて生き残る「サバイバルステージ」,2チームに分かれて戦う「チームステージ」,獲得ポイントを競う「ハントステージ」,リングの獲得数を競う「リングバトルステージ」といった5つのルールが存在する。
それぞれのステージは「ソニック」シリーズに登場する「グリーンヒル」「フローズンファクトリー」「スカイサンクチュアリ」「ラバーマウンテン」がテーマになっている。
どのステージが登場するかはラウンドによって異なる。1stラウンドはランステージ,2ndラウンドはサバイバルステージとチームステージ,ハントステージからランダムで選ばれ,Finalラウンドはリングバトルステージで決着を付けることなる。
それぞれのラウンドでは,速さや対応力,リングの収集力などが問われるため,優勝するには総合力が求められるという印象だ。
本作のステージには趣向が凝らされている。同じルールのステージでもそれぞれに特色があるため,立ち回りが変化する。
ランステージは「ソニック」シリーズらしく,ゴールに向かって突っ走る。コースにはハイスピードで滑っていくシューターや動く足場,加速したり減速したりするベルトコンベア,シリーズの代名詞とも言える360度ループ,ジャンプ台などがあり,アスレチックやジェットコースターのような爽快感がある。
ほんの少し寄り道をすると,リングやアイテムが手に入るといったコースの作りも面白く,このあたりは老舗セガのノウハウといったところだろう。
青い大玉を地面の穴に入れなければならないが,そのためには行く手を阻む箱にアタックして壊す必要がある。箱の破壊は誰かに任せて,出口近くで待ち構えるという手も
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サバイバルステージでは,なんとしても生き残らなければならない。
「シーサイドヒル サバイバル」では巨大な「バタバタ」が後ろから追ってきて,遅れた者から失格になっていく。一方,「フローズンファクトリー サバイバル」は足元の雪で移動がままならない中,「フラッパー」が突き落とそうとしてくる。やはりステージによって必勝法が変わってくる。
心理戦の様相を呈するのが「シーサイドヒル サバイバル2」だ。浮かぶ足場にはリングが散らばっているので,優勝を目指すならば集めておきたいところ。しかし,2人以上のプレイヤーが足場に乗ると沈んでしまうため,ライバルの動向を見ながら素早く判断しなければならない。
フローズンファクトリー サバイバル。フラッパーに突き落とされて,リスポーン回数(画面左上に表示)が尽きると脱落だ
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シーサイドヒル サバイバル2。海に浮かぶ足場は2人以上が乗ると沈んでしまう。ライバルの足場に乗って沈めてもいい
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基本的に自分以外のプレイヤーは優勝を争うライバルだが,チームステージでは協力し合ってステージの目的を達成し,勝ち残りを目指す。
「スカイサンクチュアリ チーム」では大玉転がしの要領で球を運び,「ラバーマウンテン チーム」では行く手を阻む壁やトラップを解除するべくスイッチを操作する必要がある。「シーサイドヒル チーム」はランダムで開く地面の穴に自軍の球を落とて得点しつつ,ライバルの球を妨害していく。
当然,チームとしての立ち回りが重要になる。
「グリーンヒル チーム」はエネミーを倒して獲得した点数で勝負する。金色のレアエネミーは高得点だが,周囲の床は長く乗っていると落ちてしまう
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ポイント勝負となるハントステージは,とにかくライバルに先んじてポイントを確保しなければならない。
基本的には先に進んでダッシュリングやゲートをくぐるとポイントになるが,敵を倒してリングを獲得するシチュエーションもある。ステージを勝ち抜くためのポイントを優先するか,最終ラウンドで勝敗の鍵となるリングを入手するか,悩ましい判断を迫られるかもしれない。
そして,Finalラウンドのリングバトルステージでは最も多くリングを集めた者が優勝だ。
「デザートルーインズ リングバトル」の舞台となるピラミッドは,上層ほど多くのリングが落ちているため,必然的に上を目指す速さの勝負になる。一方,「グリーンヒル リングバトル」はデスエッグロボの背後に回り込んで宝箱を攻撃するといったボス戦のような立ち回りが必要になり,「ピンボールカーニバル リングバトル」ではフィールドのあちこちにあるバンパーに体当たりしまくってリングを稼ぐ。
それぞれのステージに異なる戦い方が求められるため,「ソニック」ファンと言っても人によって得意な分野はさまざまだが,幅広い層が楽しめる印象だ。
グリーンヒル リングバトル。デスエッグロボのほかにもエネミーが登場する。多くのリングを獲得できるデスエッグロボを狙うか,ライバルが少ないエネミーから稼ぐか,プレイヤーの戦略次第だ
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ピンボールカーニバル リングバトル。高得点のバンパーがステージの各地に出現したり,条件を満たすと特別なゾーンに入場できたりする
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いずれのステージにもアイテムが出現し,プレイヤーの助けになってくれる。
★マーク入りのカプセルを取れば,ライバルに「ホーミングアタック」が可能だ。食らった相手は集めたリングの一部を失ってしまう。攻撃を防ぐ「バリア」,空を飛んで高速移動できる「ホバーボード」も登場し,個性的なステージと相まって順位は何度も入れ替わる。
ホーミングアタックがヒット! ライバルが大量のリングをぶちまける
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3つのラウンドを戦い抜くと,獲得したリングを持ち帰り,新たなスキンを入手できる。ソニックをはじめ,シリーズ作品の人気キャラクターが登場するため,次のゲームプレイがより楽しみになるだろう。
スキンにはバディやエモートを装備でき,デイリークエストにより報酬を得られやすくなる。バディやエモートは「リングを得た際のスコア」「ギミックを使った際のスコア」「エネミーを倒した際のスコア」など,さまざまな条件のスコアにボーナスを加えてくれる要素だ。
デイリークエストに相当する「エミーのお願い」「エッグマンの挑戦」では,獲得スコアに応じた報酬がもらえるため,レアリティの高いスキンやバディ,エモートが重要になるわけだ。
また,スキンやバディ,エモートを強化すると,装備枠やボーナスを増やせる。このあたりは基本プレイ無料のゲームらしいメカニクスと言える。
クレーンゲームではスキンやエモートの強化素材を入手できる
![画像ギャラリー No.024のサムネイル画像 / [プレイレポ]ソニックシリーズ初,最大32人が飛んで跳ねて大混戦。「Sonic Rumble」は簡単操作で気軽に楽しめるパーティーロイヤル](https://www.4gamer.net/games/842/G084212/20250416051/TN/024.jpg) |
趣向を凝らした多彩なステージを簡単操作で楽しめる「Sonic Rumble」は,1回のプレイが10分程度で終わるため,ちょっとした空き時間にもぴったりだ。
最大32人プレイの妨害ありとはいえ,直接的な妨害手段はホーミングアタックくらい。脱落するにしても,ボスやステージギミックに押し出されるような要因が多く,シューターから連想されるバトルロイヤルとは大きく異なる。「Fall Guys」に代表されるパーティーゲームとして,ゲーム歴にかかわらず誰でも楽しめそうだ。