EUがHuaweiのロビー団体を出禁に - GIGAZINE


メモ


欧州議会と欧州委員会がHuaweiのロビー活動団体を出入り禁止にしたことが明らかになりました。Huaweiは贈収賄疑惑でも捜査されています。

European Commission Bans Lobbyists Vouching for Huawei Amid Corruption Probe – WSJ
https://www.wsj.com/world/europe/european-commission-bans-lobbyists-vouching-for-huawei-amid-corruption-probe-b707b742

European Commission blacklists groups lobbying for Huawei – POLITICO
https://www.politico.eu/article/european-commission-blacklists-lobby-groups-tied-to-huawei/

EUは中国のネットワーク企業をセキュリティ上のリスクとして認識しており、2020年1月には5Gネットワークのセキュリティリスク対策としてHuaweiやZTEの排除を勧告しています。勧告の後もドイツなどの一部の国はHuaweiの5Gネットワークを条件付きで認めていましたが、2023年6月にはEUがHuaweiの強制排除を検討していることが報じられました。

EUがHuaweiなどの「セキュリティリスクのある企業」を5Gネットワークから強制排除することを検討している – GIGAZINE

by Web Summit

HuaweiはEU圏内での活動を円滑に進めるべく、各国でロビー活動を展開しています。そんな中、2025年3月にベルギーの検察がHuaweiに関連するロビー団体で活動していた複数の人物を「ロビー活動に見せかけて賄賂を支払った」という容疑で拘束。これを受けて、欧州議会はHuaweiに関連するロビー団体を出入り禁止にしました。

EU議会でファーウェイ贈賄疑惑 ロビイスト締め出し決定、地元検察は関係者拘束 – 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20250315-T4YO622H75IMHNUVI5UHBQGVOY/


さらに、2025年4月24日にはEUの行政執行機関である欧州委員会もHuaweiに関連するロビー団体との面会を禁止したことが報じられました。欧州委員会のオロフ・ギル報道官は面会禁止の対象が「Huaweiの利益を増進するために欧州委員会のメンバーと会合したり接触を試みたりするあらゆる仲介者」に及ぶと述べています。また、ギル報道官は「欧州委員会には、議題となっている問題がHuaweiの関心事と関連しているか否かを判断できる優秀な人材がいる。議題が間違った方向に進む兆候が確認されれば、それは阻止されることとなる」とも述べ、EUに対するHuaweiの介入を積極的に防ぐ姿勢を示しています。

ただし、欧州委員会は「中国企業の利益に関わる政策問題に触れない会議」に関してはHuaweiと関連する組織やHuaweiを顧客に持つ組織の参加を認めるとも述べています。

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