「テリー・ボガードのように『OK!』と言える」海外レビューハイスコア『餓狼伝説 City of the Wolves』 | Game*Spark

『餓狼伝説 City of the Wolves』はSNKの名作シリーズを見事に復活させた。ゲームプレイは多彩で面白く、カジュアル層とハードコア層のどちらでも楽しめる。1人プレイ用コンテンツには様々なモードがあり、出来は非常に良い。本作の唯一の欠点は、不必要に分かりにくいインターフェースとマッチメイキングに問題の多いオンライン機能だ。

今日のゲーム業界において最も革新的で目を見張る作品とは言えないかもしれないが、間違いなく何を表現したいのかという明確なビジョンを持っており、それをしっかりと実現している。わずかに現代的なアレンジを加えた古典的なバトルを求めているのなら、“テリー・ボガード”のように「OK!」と言えるだろう。

『餓狼伝説 City of the Wolves』は史上最大の格闘ゲームではないかもしれないが、ここにあるのは格闘ゲーム好きなら誰でもすんなり楽しめる紛れもなく素晴らしい作品だ。問題は、“ほたる”のフェレットがぬいぐるみとして手に入るかどうかである。ぜひそうであって欲しい。

『THE KING OF FIGHTERS』は道を譲れ。『餓狼伝説』が復讐のために帰ってきた。しかも、素晴らしい出来だ。『餓狼伝説 City of the Wolves』は魅力的ですぐに楽しめる盛りだくさんの格闘ゲームだ。その上、手に取ってプレイするのは易しいが極めるのは難しく、練習と根気が報われる。上達するために時間をかける価値は十分にある。

『餓狼伝説 City of the Wolves』は基本を押さえた楽しいゲームだ。しかし、それだけでは『餓狼 MARK OF THE WOLVES』に匹敵することも、格闘ゲームのトップクラスに立つこともできない。そして、クリスティアーノ・ロナウドとサルバトーレ・ガナッチは意味のある追加要素になるどころか、本作にとって何の助けにもなっていない。

『餓狼伝説 City of the Wolves』はまずまずの格闘ゲームだ。レビューの冒頭で触れたように25年ぶりの新作となるため、多くの人の懐かしさをかき立てることだろう。しかし、『THE KING OF FIGHTERS』のスタッフが開発に参加しているとはいえ、ライバルと競争できると考えるのは難しいかもしれない。

『餓狼伝説 City of the Wolves』は多くのメカニズムを備えた本格的なハードコアゲームであり、まるで『ストリートファイター6』への回答であるかのように感じられる。25年前の前作が『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』へのある種の回答であったことを思うと、少し愉快な考えだ。