米任天堂は現地時間4月18日、『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ Z-A)』などを含んだ『ポケモン』シリーズのリーク情報を扱うユーザーについて、Discord社に個人情報開示を求めるDMCA召喚状を請求した。Polygonなどが報じている。

『ポケモン』シリーズに関しては、『ポケットモンスターX・Y』に登場したミアレシティを舞台とした最新作『ポケモンレジェンズ Z-A』が2025年に発売予定。同作は『Pokémon LEGENDS アルセウス』のように、アクションRPG形式を取っていることが特徴だ。開発はゲームフリークが手がけている。

ゲームフリークについては、2024年8月頃に、同社サーバーへの第三者による不正アクセスが発生し、従業員の個人情報が漏洩したと報告。その後、『ポケモンレジェンズ Z-A』についての情報や過去作の未公開情報などが記された社内資料を入手したとするリーカーの声明が発表されていた。

そんな中、米任天堂が先述のリークをおこなったとみられるリーカーについて、Discord社に個人情報開示を求めるDMCA召喚状を請求した。Polygonが入手したとする文書では、米任天堂が4月18日に、Discord社にDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づく召喚状を発行し、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出していたことが確認できた。

対象となるアカウントは、GameFreakOUTというDiscordユーザーだ。同ユーザーは、「FreakLeak」なるDiscordサーバー上に各種機密資料をアップロードしていたという。開示範囲は、GameFreakOUTの氏名、住所、電話番号、メールアドレスとなっている。Discord社がこの召喚状を受け入れるか異議を申し立てるかは現時点で不明ながら、情報開示請求が認められれば、今後Discord社によってGameFreakOUTの個人情報が開示されるだろう。

ちなみにDMCA召喚状によるリーク者の情報開示請求としては、過去に『原神』のHoYoverseを擁するCOGNOSPHEREがX社やDiscordに対し実施したことがたびたび報じられてきた。X社が異議を申し立てるも却下され、情報開示命令が下るという一件もあった(関連記事)。『原神』についてはこうした対応を経てリークに対して厳しく対処する姿勢を示す狙いもあったのだろう。リーク者に向けては損害賠償が請求された例もみられ、リークへの取り締まりが強まる中ではRedditにて本作のリーク情報を扱っていたsubreddit上で画像を直接アップロードしてはいけないという“ルール新設”がおこなわれることもあった(関連記事)。

今回の米任天堂のDMCA召喚状についても、リーク者に対して牽制する狙いもあるのかもしれない。またリーカーへの法的措置に向けた準備という可能性もある。今後の動向が注目されるところだろう。

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