長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」は、新エリア「ミッフィー・ワンダースクエア(Miffy Wonder Square)」を6月21日にオープンする。

 「ミッフィー・ワンダースクエア」は、オランダを代表する絵本の主人公「ミッフィー」をテーマとした世界唯一のエリア。「ミッフィーとなかまたちの憧れの休日」をコンセプトに、2つのライド型アトラクション、国内初の常設グリーティング施設、さらに飲食施設と物販施設がオープンする。

 また、2025年秋には絵本やイラストの世界に没入できる屋内ウォークスルー型アトラクションが登場する。

 4月21日には、ハウステンボス代表取締役社長執行役員CEOの髙村耕太郎氏、ハウステンボス常務執行役員CMO/刀 シニア・エグゼクティブ・ディレクターの糸山尚宏氏より新エリアの概要や今後の狙いを説明する発表会が実施された。

ハウステンボス代表取締役社長執行役員CEOの髙村耕太郎氏

ハウステンボス常務執行役員CMO/刀 シニア・エグゼクティブ・ディレクターの糸山尚宏氏

ミッフィーと共に「テーマーパークとして選ばれるように」

 髙村氏と糸山氏によれば、「ミッフィー・ワンダースクエア」は今後の「ハウステンボスの成長の大きな第1歩」と位置づけており、開業以来の最大のプロジェクトになるという。

 その背景にあるのは、「旅行先としては選ばれているが、テーマーパークとしては選ばれていない」というハウステンボスの現状だという。他のテーマーパークと比較しても、ハウステンボスは美しい風景が主役となっており、安らかだったり、ゆったりとした幻想的な空間を楽しめる特長がある。

パーク全体のコンセプトは「憧れの異世界。」。オランダの街にいるかのようなゆったりとした時間が流れる

 パーク内では落ち着いた時間を過ごせることになる一方、「時間の流れが単調になりすぎる」という側面もある。来場者の中心はシニア世代で、それはそれで強みとなっているが、テーマーパークの本来の主要な顧客である10代や20代の来場者にアピールすることが今後の成長のチャンスになる。

 そこで打ち出されたコンセプトが、「ワクワクが、続々!」。「ミッフィー・ワンダースクエア」の登場を皮切りに、幅広い年代に支持されるテーマーパークを目指していくとした。

今後の成長戦略のテーマが「ワクワクが、続々!」。「ミッフィー・ワンダースクエア」開業はその第1歩となる

 ハウステンボスとミッフィーの関係性は、前身となるオランダ村に原作者のディック・ブルーナ氏が訪れたことがきっかけ。そこから交流が続き、現在ではハウステンボスオリジナルのミッフィーが登場しているなど、深いつながりがある。

 糸山氏はミッフィーについて、「世界中に知られており、子ども、若い女性、ファミリー層から支持されている稀有なキャラクター。2025年には生誕70周年を迎え、その節目に一緒に新エリアを開いてお祝いできるのは光栄なこと」とコメントした。

会場に登場したミッフィー

「絵本に入り込む」没入型アトラクションは2025年秋登場

 「ミッフィー・ワンダースクエア」は、ミッフィーたちの魅力を「最大限に活かした世界で唯一の新エリア」を目指して開発されている。テーマは「ミッフィーとなかまたちの憧れの休日」で、エリアに入ってから出るまで、ミッフィーたちと一緒に過ごす特別な休日の瞬間を、絵本を1ページ1ページめくるように楽しむものになる。

 エリアが登場するのは、ハウステンボス中央付近のアムステルダムシティ。この一帯に、2つのアトラクションとグリーティング施設、レストランなどが集まる。

 6月21日のエリアオープンは新戦略の第1弾であり、2025年秋にはミッフィーの絵本の世界に入り込むような体験ができるウォークスルー型アトラクション「ミッフィーのドリームストーリーブック」が登場予定となっているなど、今後も新たな展開を予定しているという。

 糸山氏は「今回をハウステンボスの成長の大きな第1歩として、ひとりでも多くに人の感動を届けたいと思う。その後も、皆様の期待に継続的に応えていけるように開発を続けていきたい」と語った。

ミッフィーが夢に見た絵本の世界に入り込めるアトラクション「ミッフィーのドリームストーリーブック」。2025年秋登場予定



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