
※本記事は、2024年4月20日にアップした記事を再編集したものです。
日本の神話や昔話をモチーフにした世界を舞台で描かれる心温まるドラマ
無味乾燥だった背景が、鮮やかな彩色画のように塗り替えられていく様子は、本物の生命の息吹と錯覚して草いきれを感じてしまうほど。あまりの絶景に言葉を失ってしまうプレイヤーも多かっただろう。第10回文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門の大賞、2007年度日本ゲーム大賞の優秀賞などを受賞しているのも頷ける。
ほかにも戦闘中であれば、刀で斬りつけるように一閃したり、花火玉のような爆弾を出現させてダメージを与えたりするなど、必殺技のように戦闘を有利に進めるといった使いかたもできた。まるで絵を描くような操作感は、プレイステーション2のゲームとしてはかなり特異なもので、筆者は当時夢中になって筆を走らせたものだった。
また、楽曲の評価もとても高く、週刊ファミ通2019年8月15日増刊号で行ったアンケート企画“ゲーム音楽 最高の1曲”では、『大神』の“太陽は昇る”が1位に選ばれた。
移植版としてWii版が2009年10月15日に発売。筆しらべのシステムから、Wiiが最初だったように錯覚してしまいがちだが、こちらが移植作。そのほか、HDリマスターされたプレイステーション3(PS3)用の『大神 絶景版』が2012年11月1日に発売された。現在は、『絶景版』がNintendo Switchやプレイステーション4(PS4)、Xbox One、Steamなどでも発売されており、あらゆるハードでこの名作を楽しむことができる。続編の位置付けとなるニンテンドーDS用『大神伝 ~小さき太陽~』もある。
2024年に行われた“The Game Awards 2024”(日本時間12月13日に開催)で、『大神 完全新作』(続編)プロジェクト“大神SEQUEL”が発表された。どのような冒険が待っているのか、続報を楽しみに待とう。
Ps2『大神』が発売された日。日本画風のビジュアルが美しく筆しらべによる謎解きが心地よい人気のアクションアドベンチャー【今日は何の日?】
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