Blizzard Entertainmentは『オーバーウォッチ2』に向けて、4月23日に新モードとなる「スタジアム」を実装予定。本作初の三人称視点となる本モードには、初期にはトレーサーやハンゾーといったヒーローが登場しない。その理由について、本作開発陣が海外メディアPCGamesNなどに向け回答している。

『オーバーウォッチ2』は基本プレイ無料の対戦FPSだ。人気を博した『オーバーウォッチ』の続編として、2022年10月にリリースされた。タンク・サポート・ダメージの3つのロール分けがなされたチーム対戦が繰り広げられる点が特徴で、4月23日にはシーズン16が開幕予定だ。

シーズン16では新モードとして「スタジアム」が登場。本モードでは試合中の視点が三人称視点となることが明かされている。さらにスタジアムモードでは、専用通貨を交換することでアビリティの強化オプションを獲得できる仕組みも導入。強化の内容としては、単にステータスを向上させるものから、たとえばリーパーがレイス・フォーム中に空を飛べるようになるような、アビリティの能力に変化が加えるようなものも存在。自由にビルドをカスタマイズして、4ラウンド先取の戦いに挑むのだ。

本モードにはD.Va、リーパー、キャスディ、マーシーなどといったヒーローが登場するものの、リリース時に実装されるヒーローは17人のみ。『オーバーウォッチ2』には現在42人のヒーローが登場しているが、その半分以下ということになる。登場しないヒーローとしては具体的にはトレーサー、ハンゾー、ウィンストン、ゼニヤッタなどがあげられ、そうしたヒーローは今後のアップデートで追加されるとしている。

今回「スタジアム」の実装にあたって、まず一部キャラのみの登場となった理由について、ゲームディレクターのAaron Keller氏、主任ゲームデザイナーのDylan Snyder氏、リードレベルデザイナーのRyan Smith氏が海外のメディア向けイベントにて回答している。

Keller氏によれば、「スタジアム」ローンチ時のヒーロー選出基準には、スキル構成で何ができるか、という点が関係していると説明。モードの開発において、ユニークで面白いビルドが作れると感じたヒーローが選ばれているそうだ。またプレイヤーが「スタジアム」により慣れやすくするためのヒーローも選んだという。比較的アビリティの癖が少ないソルジャー76やルシオなどは、プレイヤーにすぐ馴染んでもらうために登場している可能性があるだろう。

また『オーバーウォッチ』シリーズの看板キャラクターでもあるトレーサーがローンチ時に登場しない理由については、その高い機動力を挙げた。Keller氏いわく、機動力が圧倒的に高いヒーローを登場させる前に、まず「スタジアム」モードのフォーマットを整える必要があったという。能力の強化ができる本モードでは、トレーサーが登場することで、より機動力が向上し、誰にも手が付けられなくなってしまう懸念があったとのこと。

ほかにも、コンパクトな範囲での乱戦を特徴とする「スタジアム」では、ウィドウメイカーやハンゾーといった遠距離攻撃を主体とするヒーローの調整も難しくなることが予想されたため、ひとまずローンチ時には登場を見送ったようだ。またSmith氏は、ウィドウメイカーについては、遠距離狙撃モードの「ウィドウズ・キス」などのアビリティが、三人称視点の「スタジアム」に移植するのが非常に難しい、とも言及している。「スタジアム」モードが“壊れてしまう”バランス上の懸念のほかにも、技術的なハードルの高さもあるようで、全ヒーローを揃える前に早期のリリースを優先したかたちと思われる。

まもなく実装される「スタジアム」は、視点の変化により通常モードとはがらりと変わりそうな点でも注目されている。そんな新モードにて、看板キャラであるトレーサーなどがローンチ時に不在となる理由が明かされた格好だ。とはいえ、そうしたヒーローも、アップデートで順次追加されていく予定だ。どのような調整を経て実装されるのかも気になるところで、今後のアナウンスにも引き続き注目される。

オーバーウォッチ2』はPC(Battle.net/Steam)/PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中。

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