愛をつかむには、まずは胃袋から

そんな言葉がかつての恋愛・結婚観における常識だった。しかし、共働き世帯の増加やジェンダー意識の変化に伴い、この常識にも変化の兆しが見えてきている。

料理スキル、男女で差はどこまで縮小?

結婚相談所「ZWEI(ツヴァイ)」が運営する「ツヴァイ婚活研究所」が、2024年12月に行った「料理」に関するアンケート意識調査は、現代の婚活市場における価値観の転換を浮き彫りにした興味深い結果となっている。

同調査によると、20代男性の54.5%が「料理は得意なほうだ」と回答。いっぽう20代女性は42.6%にとどまり、20代では男性の料理スキルが女性を上回る逆転現象が確認された。

ちなみに、30代、40代と年代が上がるにつれて女性の得意な割合が増加していき、60代以上になると女性100%に対し、男性は0.0%と大きな差が開く結果となっている。

この結果から、若い世代では料理スキルの男女差が縮小していることがわかる。かつて「料理は女性の役割」という固定観念が薄れ、料理スキルが性別に関係なく求められるようになった現代社会の縮図がここにあると言えるだろう。

出典:「ツヴァイ結婚相談所」©株式会社ZWEI

「作ってほしい」より「一緒に作りたい」

さらに興味深いのは、「パートナーに料理をお願いしたいか」という質問への回答。40代を除くすべての世代で、3割以上の女性が「お願いしたい」と回答。多くの女性が料理をパートナーと分担したいと考えていることがわかる。

いっぽう、50代以下の男性は約3割以上が「パートナーに料理をお願いしない」と回答している点も興味深い。「男性は厨房に入るべからず」という価値観が、すでに過去のものとなりつつあることを示唆する結果と言えよう。

料理スキルそのものよりも、価値観の一致や、支え合いの姿勢こそが重要視される時代なのかもしれない。

出典:「ツヴァイ結婚相談所」©株式会社ZWEI

新しいパートナーシップの形
「料理」でつながる関係

これらの調査結果を踏まえると、現代の若者は料理スキルそのものよりも、共に料理を楽しむ、あるいは分担する意識を重視していると考えられる。共働き世帯の増加により、家事分担の重要性が増していることも影響しているだろう。もはや「胃袋をつかむ」時代は終わり、共に食卓を囲み、協力し合う関係性が求められているのではないだろうか。

結婚や恋愛において、料理は単なるスキルではなく、コミュニケーションツール、そしてパートナーシップを深める“手段”へと変わろうとしている。料理を通じて価値観を共有し、共に成長していく。そんな新しいパートナーシップの形が、これからのスタンダードになっていくはずだ。

「料理」に関するアンケート意識調査

【調査地域】全国
【調査対象】20歳以上の男女
【調査方法】インターネットを利⽤したクローズ調査
【調査日】2024年12月20日(金) ~ 12月24日(火)
【調査主体】株式会社ZWEI 「ツヴァイ婚活研究所」
【回答数】男女304名(男性140人/女性164人)

Top image: © iStock.com / Drazen_



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