AI技術を活用したイラストメーカー「mimic(ミミック)」がサービスを終了すると発表した。順次、各機能を停止し、6月30日(月)をもって完全に終了となる。

運営元は公式サイトの発表で、「長きにわたるご愛顧に感謝申し上げます」としつつ、既存ユーザーに対して、サービス終了前に作品データをダウンロードすることを呼びかけている。

「mimic」サービス終了までのスケジュールを公開

「mimic」は、イラストレーターが自らの作風をAIに学習させ、同じタッチのイラストを自動生成できるツール。

ユーザーが自身の作品をアップロードすることで、短時間で類似したスタイルのイメージを出力することができる。

今回の発表では、サービス終了までのスケジュールが示されている。

4月15日:新規ユーザー登録の停止(フリープラン・基本プラン共通)

5月16日:フリープランにおけるイラストメーカー作成機能の停止

6月16日:基本プランにおけるイラストメーカー作成機能およびアシスタント作成機能の停止

6月30日:全サービスの提供を完全終了「mimic」公式サイトより

  • サービスが完全終了となる6月30日までに、ユーザーに対して作品データのダウンロードを行うよう案内されている。また、FAQでの詳細確認も呼びかけられている。

AIイラスト黎明期、大きな批判の的となった国産サービス「mimic」

「mimic」は2022年8月29日にベータ版をリリース。リリース初日からイラスト業界を中心とする創作シーンで注目を集めた。

リリース時から「自分の絵柄を学習させる」という点を強調し、クリエイター支援を目的としたツールであることを打ち出していたものの「他者の作風や画風を真似して悪用できるのではないか」といった懸念が波及。

イラストコミュニティを中心に批判の的となり、大きな騒動となった。騒動は「mimic」開発のヒアリングやPRに協力した個人クリエイターに対する誹謗中傷にまで発展した。

これにより、ベータ版リリースの翌日となる2022年8月30日にはサービス停止を発表。2022年11月にベータ2.0版として再リリース。そして2023年2月15日に正式版として三度目のリリースを行うことになった経緯を持っている。

もちろん批判だけでなく、数少ない国産のAIサービスとして今後の成長を期待する声も少なくなかった。

創作支援ツールとして一定の役割と知名度を誇った「mimic」の終了は、今後のイラスト領域におけるAIサービスの動向にも、影響を与える可能性があるだろう。

KAI-YOU inc. CEO. 1986年生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業。出版社での書籍編集業務や、大手SNS運営会社でWeb/コミュニティディレクター等を経験し、2011年にKAI-YOU inc. を創業。2013年にKAI-YOU.netをリリース。様々なポップカルチャーに関連するプランニングやマーケティング、プロデュースを行う。編集記者としては、インターネットやストリートなどで発生するUGCやアマチュア文化に強い関心を持ち、ジャンルレスに取材・編集・研究を行う。

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