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グーグルは、Pixel 9シリーズの廉価モデル「Pixel 9a」を日本で発表しました。発売は、16日を予定。グーグル直販に加え、これまでと同様、ドコモ、KDDI、ソフトバンクを通じての販売も行われます。直販価格は、7万9900円。Pixel 9と比べると5万円近く安い一方で、チップセットは他のPixel 9シリーズと同じ「Tensor G4」でそろえられており、コストパフォーマンスは健在と言えます。
ただし、Pixel Aシリーズ同士で比較すると、その価格は徐々に上がっています。7万9900円という価格は、廉価モデルに限ってみるともっとも高額なのも事実。8万円は下回っているものの、以前のように“格安”といったイメージは薄くなりつつあります。では、実際、Pixel 9aのコスパはどうなのでしょうか。実機を元に検証します。
上位モデルと同じ処理能力、AI機能も多くを踏襲
まずはそのパフォーマンスですが、Tensor G4を搭載していることもあり、数値的な部分は上位モデルと変わりません。タッチにきちんと追従する機敏さや、フィードバックの細かさは健在で、Androidの中ではトップクラスに気持ちよく操作できる端末です。数値的にもパフォーマンスはまずまずで、同じTensor G4を搭載したPixel 9に近いスコアが出ています。
ベンチマークアプリの『Geekbench 6』で計測したスコアは、CPUのシングルコアが1680、マルチコアが4053で、数値は同時期に測定したPixel 9とほぼ同じ。Open CLで計測したGPUスコアも7828点を記録しています。Pixelシリーズは3月のアップデートでGPUの性能が上がっていますが、Pixel 9aにもすでにその性能向上が適用されているようです。
もっとも、CPU、GPUともにクアルコムの「Snapdragon 8 Elite」などと比べる低い数値。昨年のハイエンドモデルに搭載された「Snapdragon 8 Gen 3」に対しても、リードを許している状況です。7万9900円のスマホに搭載されるチップセットとしては十分ですが、逆にその他のPixel 9シリーズは価格に対して、ややパフォーマンスが不足していると言えるかもしれません。
Tensor G4やグーグルのスマホであることを生かし、AIの機能は充実しています。例えば、文字起こし対応のレコーダーはその1つ。画像生成ができる「Pixel Studio」もプリインストールされています。どちらかと言えばクラウド側の処理能力に依存する機能ですが、Googleフォトでは「編集マジック」や「オートフレーム」も利用可能。カメラは、「一緒に写る」に対応しています。
また、当然ながらGeminiやGemini Liveも利用可能。知らない番号からの電話をAIに応答させる「通話スクリーニング」など、各種機能はPixel 9シリーズと統一されています。7万9900円の端末でこれらが使えるという点では、他のPixel 9シリーズより、コストパフォーマンスは良さそう。グーグルがPixelのコアな機能をそのまま受け継いでいるとうたっているのは、こうした理由からです。
大きく変わった背面の外観とカメラ機能
他のPixel 9シリーズと大きく違うのは、その外観やカメラでしょう。「Pixel 9」や「Pixel 9 Pro」は、背面の横一列に比較的厚みのあるカメラバーを搭載しており、その中に2つないしは3つのカメラが搭載されていました。カメラの数には違いがありますが、カメラバーでまとめることで、デザイン上の統一感を出していたと言えます。
対するPixel 9aには、カメラバーがなく、超広角と広角のデュアルカメラが1つにまとまったユニットに収められています。特筆すべきはその厚みで、出っ張りがほとんどありません。さすがにまったく飛び出していないわけではないものの、Pixel 9やPixel 9 Proのような存在感がなく、シンプルなたたずまいになっています。見た目がシンプルなだけでなく、ポケットやバッグに入れたときの収まりもよくなります。
ただし、そのぶんセンサーサイズはPixel 9やPixel 9 Proと比べて小さくなっています。出っ張りを抑えられたのは、ディスプレイなども含めてトータルで設計を変えたためとのことですが、センサーやレンズの影響は大きいでしょう。実際、Pixel 9と見比べてみても、レンズの口径にかなりの違いがあります。
一方で、写りが悪いかというと、そうでもありません。コンピュテーショナルフォトグラフィーの実力と言ってもいいでしょう。明るい場所で撮った写真はホワイトバランスが正確でキレイ。暗い場所だと、さすがにPixel 9の方がディテールなどは精彩ですが、真っ暗な部分もそれなりに持ち上げて被写体を映し出しています。夜景に強いPixelの売りは健在というわけです。
また、AIを使うことで、ズームも最大で8倍までカバーできています。さすがに8倍だと、被写体によっては劣化が目立つこともありますが、ピクセルビニングを解除して切り出す2倍ズームであればクオリティは十分。これを2倍に拡大した4倍ぐらいまでは、実用的な範囲と言えるでしょう。被写体によっては8倍でも十分なクオリティになるため、デュアルカメラながらズームも優秀です。
さらに、Pixel 9aでは広角カメラによるマクロ撮影が可能になりました。一般的なスマホでは、超広角カメラがマクロを兼用していることが多いのですが、Pixel 9aの場合、標準の広角カメラのまま被写体に寄っていくだけで「マクロフォーカス」になり、画角が突然変わってしまうことがありません。シームレスに手元の被写体を撮影できて便利です。
AI機能では上位モデルとの差も、円安反映でコスパは悪化
もっとも、Pixel Aシリーズなだけに、コストダウンの跡も見え隠れします。ハードウェアでは、ディスプレイのベゼルが他のPixel 9シリーズより少々厚め。特に使い勝手が悪くなるといったことはありませんが、狭額縁のベゼルを採用したハイエンドスマホと比べると、やや見栄えの面で見劣りします。
先に挙げたように画質はコンピュテーショナルフォトグラフィーによって補われているものの、望遠カメラを搭載していないため、ズームにも限界があります。遠くの被写体をしっかり写したいときには、3倍なり5倍なりの望遠カメラを備えたスマホの方がいいでしょう。この点は、Pixel 9aのハードウェア的な限界と言えます。
また、Pixel 9aはGemini Nanoを搭載しつつ8万円以下ということを売りにしていましたが、このGemini Nanoは他のPixel 9シリーズに搭載されているものとは少々異なるようです。具体的には、日本語でボイスレコーダーの文字起こしを要約する機能が使えませんでした。日本語の要約はアップデート後にGemini NanoのAIモデルをアップデートして使えるようになりましたが、Pixel 9aは非対応なようです。
同様に、Pixel Screenshotsも利用できない機能として挙げられています。こちらも、スクリーンショットの解析などにGemini Nanoを使っていますが、Pixel 9aのものでは処理ができないようです。海外報道では、Gemini Nanoが軽量版であることが報じられていますが、実際、使える機能にも差があることが分かりました。メモリが8GBしか搭載されていないため、大きなAIモデルを常駐できないようです。
この点は、廉価モデルのiPhone 16eまでApple Intelligenceに丸ごと対応させてきたアップルとの違いと言っていいかもしれません。AIを動作させるための基本性能をそろえたうえでの廉価版というわけではなく、一部差分がある前提での廉価版というわけです。これらの機能がマストかと言われると、必ずしもそうではないものの、Pixel 9のブランドを冠しているだけに残念な部分です。
また、円安のレートをより反映させた結果なのか、価格も7万9900円まで上がってしまいました。アメリカでの価格は499ドルなので、1ドルあたり、約145.5円です。先代の「Pixel 8a」の発売時点での価格は7万2600円。ドル建てでの価格は変わっていないため、この値上げは日本市場特有の現象と言えます。Pixel 8aは、当時の為替相場より円高気味の1ドル約132.2円というレートが反映されていたため、さすがにそれは継続できなかったようです。
もっとも、Pixel Aシリーズはさかのぼると「Pixel 7a」が6万7200円、「Pixel 6a」に至っては5万3900円と、格安で販売されていました。米国ではPixel 6aが449ドル、Pixel 7aでは499ドルに値上げされたものの、その後は価格を維持しています。このように見ていくと、円安ドル高が反映される形で、日本での価格が徐々に上がっていることが分かります。それに伴って、コストパフォーマンスの高さもだんだんと失われてきています。
ミッドンレジモデルは5万円前後で販売されている機種も多いため、それらと比べると割高感があることは否めません。上位モデルと同じ処理能力でこの価格というのは売りになる一方で、そこまで求めていないユーザーには他の選択肢も増えています。少なくとも、以前のように、コストパフォーマンスで選ぶならPixel Aシリーズ一択という状況ではなくなりつつあることがうかがえます。