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¥19,980 (2025年4月26日 13:09 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)

本作は、第二次世界大戦中のヨーロッパを舞台に戦線突破、護衛、破壊工作、暗殺といった極秘ミッションに挑む見下ろし型のステルスRTS。連合国の特殊部隊“コマンドス”を指揮し、緻密な戦略を立ててミッションを遂行していく。
発売に先駆けて、オンラインプレスツアーが開催。開発を手掛けるクレイモアゲームスタジオ スタジオディレクターのユルゲン・ロイスヴィク氏が登壇し、実機プレイを交えながら本作の魅力が紹介された。本稿では、その模様をお届けする。
“コマンドス”たちの歴史を「バンド・オブ・ブラザーズ(戦場の兄弟)のような物語を」として描いた最新作
そこから約27年続くシリーズ最新作を描くにあたって、企画・設計の初期の段階から、物語の始まりを描くという方針を決定し、タイトルも
『Commandos: Origins(起源)』に。かつて『コマンドス』に魅了されたプレイヤーたちがよく知る精鋭部隊がどのようにして結成され、成長し、仲間としての絆を深めていったのか。「まさに、バンド・オブ・ブラザーズ(戦場の兄弟)のような物語を描きたかった」とユルゲン氏。そのため本作では、オリジナル版のゲームに登場した6人のメインキャラクターがフィーチャーされている。
そんな本作の舞台となる時代背景は、1940年初頭。イギリス軍がダンケルクの戦いで撤退を余儀なくされたころ。イギリスにとって大きな敗北であり、当時の首相ウィンストン・チャーチルは“新しい戦術を考案し、少数の兵士でドイツ軍に最大のダメージを与える方法を見つける”よう指示を出す。本作は、まさにその時点から始まるとユルゲン氏は解説。
1940年、精鋭部隊“コマンドス”の一員であるトーマス・ハンコック(コードネーム:サッパー)が、ウィンストン・チャーチルから「最初のコマンドス部隊を編成せよ」との命令を受ける。ここから、プレイヤーは“コマンドス”の結成に関わることになる。
過酷な戦場でどのように立ち回るかはプレイヤー次第
難易度はイージー、ノーマル、ハードの3種類が存在。イージーでは敵の反応が鈍く、コマンドスたちの体力も多めなため、ある程度余裕持ってシナリオが楽しめる。ノーマルは、戦略および戦術を理解しているシリーズ経験者向けの難易度。敵の反応は標準的で、コマンドスはそれなりに攻撃に耐えることのできる体力がある。ハードでは敵の反応が早く、コマンドスの体力は非常に少ないため、シリーズのベテラン向けの体力となっている。
オープニングでは、オリジナル版でも象徴的なキャラクターのひとりである“グリーンベレー”が登場し、処刑されようとしているシーンが展開。同シーンは、後に物語の重要な場面として再び描かれるとのこと。ゲームが始まると、プレイヤーは約2年前にさかのぼり、グリーンベレーがチームに加入する経緯を追体験することになる。
最初のミッションはグリーンベレーの勧誘。彼は、上官を殴った罪で投獄されており、コマンドスのひとりであるサッパーは、彼を部隊の一員としてスカウトするため、収容所(1940年6月・エジプト・東部砂漠・英国歩兵前哨基地)に向かう。なお、本作ではメインミッションに加え、サブミッション(例:捕虜救出、武器破壊)も存在しているため、寄り道をしながらじっくりやり込めるようになっている。
本作のゲームプレイについては、マップがフル3D環境で構築されており、カメラを自由に回転・ズームして視点操作することが可能。戦略的にマップを確認し、最適な視点から状況を把握することが重要となる。過去作では室内に入ると別画面に切り替わっていたが、本作ではそのままの視点を維持。室内でコレクションアイテムや弾薬も発見できる。
ゲームプレイについて、敵の視界を示す“ビュ―コーン”も、『コマンドス』シリーズの特徴。敵がどの範囲を見ているかを可視化したもので、ストライプ(斜線)が入ったエリアはしゃがんで移動すれば見つからない。完全に塗りつぶされたエリアは、視界に入れば体勢に関係なく問答無用に発見されてしまう。そのため、敵の視野をつねに把握しながら立ち回ることが求められる。
今回のミッションでは、敵兵士はイギリス軍の仲間のため、殺さずに無力化することが推奨される。プレイヤーの選択次第で“非殺傷プレイ”も可能というわけだ。なお、殺傷/非殺傷問わず、倒した敵を放置すると、ほかの兵士が発見して警戒するため、隠す必要がある。敵兵士にはそれぞれ異なる行動パターンがあるため、巡回ルートを把握し、隙をついて行動することも大切だ。
登場する敵兵士の種類については、以下の通り。通常兵は動き回るが、誘導や隠密攻撃が可能。ガード兵は持ち場を離れないため、異なる戦略が必要、といった具合だ。
- Guards(警備兵):警備兵は投石や口笛などでおびき寄られることは絶対にない。
- Officers(士官):目ざとい士官は、そう簡単に気をそらされることがない。
- Enemy Gunner Crew(砲撃手):砲撃手は強力な固定砲台を操縦しているため、固定砲台から離れることはない。固定砲台を破壊すると、砲撃手は通常の兵士になる。
- Clerks(事務官):事務官はユニットを発見すると警戒態勢を呼びかけてから、一目散に逃げだす。
- Mechanics(整備士):整備士は銃火器を持っているわけではないが、ユニットを発見したら持っている道具で攻撃を仕掛けてくる。
各コマンドスにはそれぞれ使用できるスキルも存在する。本ミッションでは、グリーンベレーが最初の特殊スキル“ノイズメーカー”を獲得。設置した場所から音を発生させ、敵を特定の方向に誘導できるスキルで、視界に入っている敵を移動させることで、ステルス行動がよりスムーズに行える。
ノイズメーカーの音が届く範囲は“青い円”で表示。設置場所によっては複数の敵が反応してしまうこともあるが、効果範囲をしっかり確認しながら配置すれば、狙った敵だけを誘導することができる。サッパーと合流後は、グリーンベレーのノイズメーカーで敵を誘導し、サッパーのクマ用の罠で排除するという、お互いのスキルを駆使した連携プレイも可能に。またサッパーにはスキル“口笛”も存在しており、範囲が狭いが音を出して敵を誘導できるので、単独行動に適しているそうだ。
スキルなどを活用して敵を倒すと、アイテムをドロップすることがある。回復アイテムなど消耗品が手に入るため、探索することで有利に進められるが、時間経過によって特定のアイテムが消える場合があるため、注意が必要となる。
新システムとしては、“コマンドモード”が存在。事前に複数キャラの指示をセットし、同時実行できるシステムで、連携して敵を同時に排除できる。
環境キルを活用することで極秘任務は一層捗る
まずは、基地に侵入するため、サッパーのスキルでワイヤーを切断しようと試みる。しかし、電流が流れていてダメージを受けるため、別の方法を探す必要がある。近くに発電機を見つけたので、まずはこれを停止することに。ただし、近くに敵がふたりいるため、まずは行動パターンを確認し、タイミングを見計らってステルスで排除。発見されないように遺体も隠していく。
発電機を管理している敵を排除し、グリーンベレーが蹴って電源を落とす。これでサッパーがワイヤーを切断できるように。この場面ではコマンドモードを活用し、敵を同時にふたり排除するのが有効。キャラクターによって遺体の運びかたが異なり、グリーンベレーは担ぎ、サッパーは引きずるため、視界内を通過する際のリスクも違っている。
つぎの場面は、敵が互いに視線を向け合っているシーン。背後から忍び寄って無力化する必要がある。本作のマップは複数の攻略ルートが用意されており、正面突破だけでなく、隠された裏口から侵入してステルスを行うことも重要だとユルゲンス氏。スナイパーを活用すれば遠距離から排除でき、ワンショット(1発の弾丸)でふたりの敵を同時に仕留めることも可能だそうだ。
また、環境を利用したキルも可能で、たとえば巡回する敵の頭上にコンテナを落とすことで排除できる。ゲーム内では“赤いオブジェクト”は爆発する要素を持ち、燃料タンクを撃てば周囲にダメージを与える。グリーンベレーは爆発物を配置し、連鎖爆発を引き起こすことも得意とする。
そのほか、電線を利用した環境キルについても説明があった。敵が水たまりの上にいる際に電流を流して倒すことができる環境キルも存在する。ただし、作戦終了後には電流を止めないと自軍にもダメージを与えるため、注意が必要だそうだ。
その後、最終目標である橋の爆破するため、スナイパーで敵の銃座を排除。サッパーが遠隔爆薬を仕掛けてミッション完了となる。ミッションを終えた後は、収集アイテムの進捗が表示され、すべてを見つけるため再プレイする楽しみも。収集アイテムは歴史的な資料や情報を含んでおり、メニューから確認可能だそうだ。
隊員たちの技能を活かして柔軟に立ち回るのがカギ
ここでは、旧作でも登場した“タバコの箱”を活用することで、敵を誘導して静かに排除することが可能。また、本ミッションで登場するコマンドスのメンバー・ドライバーは、サブマシンガンを装備しており、ステルスではなく強行突破も行える。加えて、固定機関銃を奪って使用することもできるそうだ。
そのほか、コマンドスのメンバー・スパイは、ドイツ軍の制服を着用し、敵の視線を引きつけて味方を援護することが得意。毒針での暗殺も彼のウリ。マリーンは水中移動や潜水を得意とし、敵の視界をかいくぐりながら戦略的に移動できる。ボートを使って部隊を移動させられる。
【Q&A】シリーズに魅了されたスタジオディレクターがふたつ返事で制作に着手
実機プレイを終えた後は質疑応答が行われたので、その模様を紹介しよう。
ユルゲン・ロイスヴィク氏
クレイモアゲームスタジオ スタジオディレクター
ユルゲン
開発自体は、何もないところからスタートし、約5年かかりました。私ひとりで開発を始め、その後6人の小さなチームで開発を進め、少しずつ人を増やして現在のチームとなりました。
そうして作り上げた本作の発売を間近に控え、非常にワクワクしています。いまはまだトレーラーなどしかお見せできていないため、実際にプレイしたユーザーの方の反応を楽しみにしています。
ユルゲン
また、イースターエッグ的な要素(開発者が隠したメッセージやアイテム、機能)はありませんが、過去の『コマンドス』シリーズをプレイしたことがある方にとっては、場所やレベルなどのマップ的な要素は、過去シリーズで見たことがあると感じられるような、過去のタイトルと似たような作りになっているものもあります。ですので、シリーズ経験者の方にも懐かしんで楽しんでいただけるかと思います。
そのほか、字幕では訳されませんが、『コマンドス』シリーズにおいて有名なフレーズも登場します。「Consider it done,I’ll be right there,Just leave it to me」(完了したら、すぐに行くから任せてくれ)など、キャラクターのセリフにもご注目いただければと思います。
――ステージ内で誰も殺さないといった難しいプレイをすることで、獲得できる報酬や実績があるのでしょうか?ユルゲン
クリアー条件に応じた実績やトロフィーがあります。誰も殺さないでミッションをクリアーすることで得られる実績(トロフィー)もあります。実績には、ミッションに登場する敵を全種類倒す、NPCをひとりも殺さずにすべてのミッションをクリアーするなど、多様に存在しています。
ユルゲン
ユルゲン
ユルゲン
ユルゲン
ユルゲン
「思ったよりも長くかかったね~」とおっしゃるでしょうし、「でも、よくできてるね!」とも言ってくれると思います。
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