突然ですがみなさん、「ハリー・ポッター」は好きですか? 「ハリー・ポッター」シリーズは、主人公ハリー・ポッターと魔法学校の仲間たちの友情や成長、そして彼を取り巻く魔法界での闇の勢力との闘いや、人間模様を描いた人気作品。日本では2023年、「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」が東京・練馬区にオープンしたことでも大きな注目を集めました。
日本ではほとんどの人がその名前を知っている「ハリー・ポッター」シリーズですが、その歴史の長さゆえに、ガチ勢からライト勢までファンが幅広く存在します。
実際にねとらぼ編集部で「『ハリー・ポッター』シリーズのストーリーをどこまで知ってる?」というアンケートを行ったところ、シリーズ最後までストーリーを追ったという人が46%いるのに対し、途中までしかストーリーを知らないという人も25%と、4分の1を占める結果になりました。
そう、何らかの理由で「ハリー・ポッターを途中でやめちゃった人」も、実は結構いるのです! あまりにも有名&ファンの本気度がすごいからこそ、逆にいまさら手を出しづらい、なんて思ってしまう経験もありますよね……。
とはいえ「スタジオツアー東京」はアジア初、しかも2025年現在では本国イギリス以外で唯一、映画「ハリー・ポッター」制作の舞台裏を体験できる貴重な施設。それがせっかく日本にあるのに、行かないなんてもったいない! そんな気もしてきませんか?

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開20周年記念特別企画「炎のゴブレット」 すべてのキャラクターと要素©&Warner Bros. Entertainment Inc. WB Shield:©&WBEI。出版権©JKR。
まさに「スタジオツアー東京」では現在、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開20周年記念特別企画「炎のゴブレット」を実施中。通常展示と合わせて、映画4作目『炎のゴブレット』に関する特別展示も行われており、作品の中でも印象的な「三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)」にまつわる貴重なアイテムなどを間近で見学できます。
ハリー・ポッター好きのファンなら胸躍る要素がたくさん詰まった施設ですが、「昔見た気がするけど……」「炎のゴブレットってどんな話だったっけ」という人が行っても楽しめるのでしょうか?
そんな疑問を解決するべく、ねとらぼ内でも「ハリー・ポッター」シリーズに詳しいミヤシタと、映画は10年前以上に見たきり……というウチハラの2人が、実際に現地に行ってきました!
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は、映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズの制作の裏側を体験できるウォークスルー型の施設です。
遊園地とは違ってライドなどはありませんが、本物の映画制作陣の手によって、当時と同じようにつくられた大迫力のセットや、実際に使われた小道具を間近で見られます。さらに撮影で使われた技術も体験でき、テーマパークの没入感と美術館や博物館などの展示要素をあわせ持っているのが魅力です。
「ハリー・ポッター」、魔法界の学園ものっていうオタクが好きでしかない要素が詰まっているのに、最後までたどり着けていないんですよ。
僕たちって映画と共に大きくなってきた世代で、「一気見」ができなかったし、そういう人も多いんじゃないかと思います。でも、スタジオツアーはウチハラさんも絶対楽しめますよ!
本当ですか……? スタジオツアーって、遊園地でもないらしいけど、どんなところか想像できなくて。
そんなに難しく考えず、「映画の中に入りながら、映画制作の裏側を学べちゃうところ」と思ってもらえれば大丈夫! 早速行ってみましょう!
「スタジオツアー東京」のチケットをチェックする!
せっかく来たので、ホグワーツの“正装”に着替えていきません? 入口近くのショップで、それぞれの寮カラーのローブやネクタイなどが売っているので、そこで買って早速つけていく人も多いですよ。
私、あんまり自撮りとかしないタイプなんですよね……ハロウィンのコスプレもしたことないし。着てないと浮きますか?
そんなことはないです! 普通の私服で来ている人もたくさんいるし。ただ、スタジオツアーは撮影セットなどを見学できる、つまり映画の世界がそのまま目の前に広がるような場所なので、寮のローブを着ていると本当に魔法界に来たような気持ちになれてオススメです!
そうかぁ……じゃあ名もなき一寮生になったつもりで行こうかな。やっぱり私はグリフィンドールかな?
じゃあ、ウチハラさんはグリフィンドールのローブとハリーの杖、僕はハッフルパフのローブとセドリックの杖ということで。
セドリックって、『炎のゴブレット』に出てきた、あの!
その通り! ちょうど今、スタジオツアーでは『炎のゴブレット』の特別展示を行っているんです。三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)のホグワーツ代表は、ハッフルパフのセドリックとグリフィンドールのハリーだったので、僕ら2人でちょうどいいなと!
トライウィザード・トーナメントで対戦相手となる学校・ボーバトンの制服やグッズも、この特別展示の開始に合わせて日本に初登場したんですよ。
水色がめちゃくちゃかわいい~! コレクションとしても、好きな人にはたまらないね。
着てみたけど……これはテンション上がりますね!! 杖もあるとうれしい、振りたくなる!!
もうすでに楽しそうでよかった! ちなみにローブの内側には、杖を入れるポケットもあるんですよ。ちゃんと魔法学生のアイテムっぽくていいですよね。
じっくり見るといくらでも時間が足りなくなってしまうほど、盛りだくさんな「スタジオツアー東京」。ここからは、順路とは少し異なりますが「ハリー・ポッター」初心者でもわかりやすいポイントを中心に、見所を紹介していきます!
映画で見た大広間だ~!! 動く階段だ!! 階段がちゃんと動いてるし、絵の中の人物も動いてる!
グリフィンドールの談話室も感動! これはグリフィンドールのローブを着てきてよかったな……もう自分、ホグワーツ生やれますって感じですもん。本当に魔法界に来たみたいで、写真も撮りたくなる!
ライティングもこだわっているから、どこで撮っても映画の中にいるみたいですよね。写真、撮りまくっちゃいましょう!
「ハリー・ポッター」って原作は小説で、元々は文章の世界で、みんなが頭の中で描いていた世界をこうやって……リアルな世界に作り出したんですよね。映画制作のクリエイティブってすごいんだなと、ちょっと感動が止まりません。
実際に映画で使われた小道具を細かい部分まで見られるのもアツいですよね。ガチなファンはもちろん、そうじゃなくても新たな発見ができる。
ホグワーツ特急とか、ダイアゴン横丁とか、ぼんやりとしか記憶が無くても「映画で見たな~」って景色が目の前にそのまま広がってますね。あっ、私あれをやってみたかったんだった!
夢が叶った気分でめちゃくちゃうれしい! 子どものころ、このシーンを見て「駅の壁に突っ込んで魔法界に行ってみたいなぁ」って思ってたことを思い出しました。
子どものころの夢、ほうきに乗るとかじゃなかったんですね。
今は「炎のゴブレット」の期間限定特別企画をやっているので、前回来たときには無かった展示も増えているんですよ。これとか!
これは、『炎のゴブレット』の第二の課題の前、ハリーが入った監督生の浴室にある蛇口ですね。
思い出した。第二の課題って、出場者それぞれの“大切な人”が湖の底に沈められて、タイムリミットまでにそれを救い出しにいかなきゃいけない「過酷すぎる走れメロス」みたいなやつだ。
独特な感想だし、そこは覚えてるんだ。
ロンの水中用ダミーもリアルだなー。実際に俳優さんをこんなふうに水の中につないでおくわけにはいかないもんね。
これ、実際に撮影で使用したダミーがかなり良い保存状態で残っていたとわかって、この展示で世界初の一般公開となったそうです。それがここで見られるの、すごすぎる……!
あ、これも覚えてますよ! トム・リドルの墓ね!!
印象的なシーンですもんね。これも今回の特別展示で初登場なんです。墓前でテンション上がってて、なんか変な感じだ……。
衣装も細かい部分までよく見られて面白いですよね。汚れとかほつれがあるからこそ、戦いのハードさがよく伝わるし、小さな汚れまで作り込まれているのがまさに「神は細部に宿る」だなぁ。
あと、めちゃくちゃ大きなホグワーツ城の模型……! 明るく照らされている昼と、暗闇の中で明かりが灯っている夜、ふたつの風景が見られるところもステキ。
このホグワーツ城も、今だけ『炎のゴブレット』にちなんだプロジェクションマッピングの演出があるんですよ。
うわー、ドラゴンが火を噴いた! 各学校の選手を応援する幕も出てきて、そうだった、こんな風に競技をやってたな~……映画のシーンが頭の中によみがえりました!
入館時に受け取れる「炎のゴブレット」仕様のアクティビティパスポートもいいですよね。映画の内容を振り返れるクイズや、「この展示に隠れた○○を探そう!」みたいな探索要素もあって、初心者でも館内を回るのがより楽しくなると思います。
なになに、さっきのホグワーツ城に「トライウィザード・トーナメント」の優勝杯のミニチュアが隠れてたの……!?
僕が楽しみにしてたのは、この「魔法省」エリアです! ここもイギリスのスタジオツアーには無い、世界初のフルスケール展示なんだそうですよ。
緑がかったタイルが重厚感あって美しい……! ホグワーツとはまた違った趣(おもむき)ですね。
一つ一つの執務室で違う人が働いているので、中に置いてあるものもよく見ると少しずつ違うんです。映画では一瞬しか映らない場所でも、ここまで作り込まれてるんだって感動しますよね。
あとは、僕が見せたかったのはこれです!
うわっっ! ミヤシタ氏が煙の中から出てきた!
魔法省に出勤する気分で、「煙突飛行粉(フルーパウダー)」体験ができるんです。煙突飛行ネットワークで実際に移動してきたような動画も撮影&ダウンロードできるんですよ!
そういえばさっき、「箒(ほうき)エクスペリエンス」体験のコーナーで撮ったミヤシタ氏の動画と写真をダウンロードしたんだけど、演技力がすごすぎたよね。本当にほうきで飛んでるみたい。
このために鍛錬を重ねてきました。スタッフさんも盛り上げてくれて楽しかったですね!
「映画制作の裏側を学べる」スタジオツアーならではの体験でしたね。これがお土産になるの、めちゃくちゃいいですね!
「ハリー・ポッター」って、食べ物とか細かいところまで設定があるところも印象的だったな~! 蛙チョコとか、バタービールとか、食べてみたいって思ったもん。
食べもののことはめちゃくちゃ覚えてるんだ。でも分かります。「スタジオツアー東京」にはカフェやレストランもいくつかあって、そういったメニューもあるので、フードやドリンクでもファンは大喜びなんです……!
アフタヌーンティーセットもあるんだ! さすがイギリス。これ、めっちゃかわいい写真撮れそうですね。
しかも、ところどころに『炎のゴブレット』の要素が散りばめられてる。「トライウィザード・トーナメント」の優勝杯のアイシングクッキーとか、細かくて本当にすごい……。
『炎のゴブレット』関連のメニューだけじゃなく、イギリスを感じられるご飯系メニューもあるんだね。
スタジオツアーは本気でじっくり見るとあっという間に時間が溶けるので、こうしてテーマに合ったご飯で休憩できるのがいいですよね。
いやー、たっぷり1日満喫しちゃった。「ハリー・ポッター」を途中までしか見ていなくても、楽しすぎますね。というか、映画制作の作り込み、技術の細かさに感動したのが予想外でした。そういう視点で映画、久しぶりに見てみたくなったなぁ……!
2025年現在では、イギリス以外のスタジオツアーってまだ日本にしかないんですよ。これが国内で楽しめるって、幸運すぎやしませんか?
確かに、海外から訪れている人も結構見たよね。
観光気分でさらっと見るのももちろんいいですが、セットや小道具の作り込みがすごいから、じ~っと見ているといくらでも時間が溶けていく……。今回は『炎のゴブレット』の特別企画で新しいアイテムもいろいろ見られて盛りだくさんだったなぁ。
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」では現在、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開20周年記念特別企画「炎のゴブレット」の展示を実施中。時期によって異なるさまざまな催しがあり、いつ何度来ても新鮮に楽しむことができます。

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開20周年記念特別企画「炎のゴブレット」 すべてのキャラクターと要素©&Warner Bros. Entertainment Inc. WB Shield:©&WBEI。出版権©JKR。
もちろん、今回わかった通り「途中までしか知らない勢」でも問題なし! 「ハリー・ポッター」シリーズに一度でも触れたことがあるなら、次のお出かけの候補に「魔法界」を入れてみるのはいかがでしょうか?
「スタジオツアー東京」のチケットをチェックする!
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編集部の感想:
スタジオツアー東京が「ハリー・ポッター」を途中までしか知らない人でも楽しめるとは嬉しい驚きです。映画制作の裏側を体験できるだけでなく、細部まで作り込まれたセットや小道具を見ることで新たな感動が得られるのは特別ですね。ファンでなくても、魔法界の魅力に引き込まれること間違いなしです!
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