
iPhoneやiPad、MacBook、Apple WatchといったSiri対応端末を利用している人の一部に向けて、「Lopez Voice Assistant Class Action Settlement」と題したメールが送られていることがわかりました。これはスパムではなく、「Siriがユーザーのプライバシーを侵害している」としてAppleが訴えられていた裁判が和解したことに伴うお知らせで、請求に必要となるので削除しないようにと呼びかけられています。
Home – Lopez Voice Assistant Settlement
https://www.lopezvoiceassistantsettlement.com/
Don’t delete that ‘Lopez Voice Assistant’ email — it’s about Apple’s Siri settlement | The Verge
https://www.theverge.com/news/664927/lopez-voice-assistant-emails-apple-siri-spying-settlement
‘Lopez Voice Assistant Class Action Settlement’: What to know – NBC Chicago
https://www.nbcchicago.com/news/local/get-an-email-about-a-lopez-voice-assistant-class-action-settlement-heres-why/3743276/
Are you due a payout from Apple’s $95 million Siri settlement? Here’s how to claim | TechRadar
https://www.techradar.com/phones/iphone/apple-siri-voice-lawsuit-settlement-how-to-claim
Appleは「Siriがユーザーに無断で録音した音声を外部請負業者に聞かせ格付け作業を行っていた。さらに、データをターゲティング広告に利用していた」として集団訴訟を起こされていました。
訴訟は2025年1月、Appleが総額9500万ドル(約140億円)を支払うことで和解しています。
AppleがSiriによるプライバシー侵害疑惑に関して150億円を支払うことで和解 – GIGAZINE
和解金を受け取る対象となる可能性があるのは、2014年9月17日から2024年12月31日までのあいだにiPhone、iPad、Apple Watch、MacBook、iMac、HomePod、iPod touch、Apple TVなどのSiri対応端末をアメリカ地域で所有または購入し、プライベートな会話をしている最中にSiriが起動したユーザーです。
「Lopez Voice Assistant Class Action Settlement」という件名のメールは、この和解金についてのお知らせで、郵便で通知が送られている場合もあります。
メールには和解金請求時に必要となる請求識別コードと確認コードが記載されています。
通知が送られてきた人には、いくつか行動の選択肢が与えられています。まず、和解するグループに残る場合、Appleと合意した和解案を受け入れることになり、2025年7月2日までに請求フォームに入力を行うことで支払いが行われます。支払額は、対象となるSiri対応端末1台につき最大20ドル(約3000円)で、最大5台分までです。金額は割当次第で変更の可能性があるとのことです。
一方、和解するグループから離脱する選択肢もあります。この選択だと、引き続きAppleに対して別の請求を行うことができますが、和解案に基づく支払いを受けることはできません。
また、和解案に対する意見や異議の申し立て、公聴会への出席も可能です。ただし、既定の和解案よりも高額な和解案にするよう裁判所に求めることはできないとのこと。
このほか、「何もしない」という選択も可能です。この場合、和解に関する法的権利を放棄することになり、支払いを受けない一方で和解内容には拘束されることになります。
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