デベロッパーのToopan Gamesは5月12日、『Multiverse Designer』を今四半期中、つまり6月末までに早期アクセス配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、基本プレイ無料にて提供される見込み。
本作は、テーブルトークRPG(TRPG)向けに、マップやシーンを作成できる3Dクリエイトツールだ。またルールセットやキャラクターシートを組み込み、バーチャルテーブルトップとして利用することも可能だという。

『Multiverse Designer』ではファンタジーやSF、ホラーからコメディまで、さまざまな世界観で3Dのマップやカットシーンを制作することが可能。数千種類のアセットやエフェクトが収録されるほか、自動生成システム「Asset Spawner」と直感的なドラッグ&ドロップ操作で手早く作成し、幅広いカスタマイズができるという。作成したマップはリアルタイムで探索も可能とのこと。
そして本作はサイコロやキャラクターシートなどを備えたバーチャルテーブルトップとして利用することも可能。スクリプト言語Criteriaによって、新たなルールやキャラクターシートを実装したり、イベントを自動化したり、自作のルールセットを組み込むことも可能だそうだ。またより手軽に遊べるCriteria Coreという仕組みも用意され、簡単な質問に答えるだけでキャラが自動生成されるといった、直感的な遊びも可能。そうして作成したコンテンツはMultiverse Designer Libraryにてほかのプレイヤーと共有することもできるという。

本作は基本プレイ無料で提供予定で、他のプレイヤーのゲームに参加したり、アセット数の制限はあるもののマップ作成・カットシーン作成機能などを試したりすることができる。そしてゲーム内購入でGame Master版にアップグレードすることで、ゲームマスターとしてマルチプレイを作成・指揮したり、無制限にアセットを利用したりすることが可能となる。
本作はまずは早期アクセスとして配信予定。基本的な機能は完成しているほか、『ダンジョンズ&ドラゴンズ 第5版』が収録されており、最終的には5種類の人気TRPGが収録予定とのこと。早期アクセス期間ではフィードバックも反映しつつ、先述したAsset Spawner やCriteriaの開発進められていくそうだ。
ちなみに本作では、2024年2月から3月7日にかけてKickstarterにてクラウドファンディングキャンペーンが実施。目標額6万ドルのところ、18万ドル(約2700万円)以上を集めて大きな成功を収めていた。プレイヤー各々の想像ではなく、3DグラフィックでTRPGの世界観を具現化しつつ遊べるツールとして、注目を浴びてきたようだ。早期アクセス配信開始後の盛り上がりにも期待したい。
『Multiverse Designer』は6月末までに、PC(Steam)向けに基本プレイ無料にて早期アクセス配信開始予定だ。
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