12日の東京株式市場で、武田薬品工業や第一三共など医薬品株に売りが広がっている。米国の処方薬価格引き下げによる医薬品業界の採算悪化懸念が先行している。
武田薬は前営業日に比べて一時5%安、第一三共は同5.3%安、大塚ホールディングスは同3.8%安など軒並み下落。TOPIX医薬品指数は一時4.1%安と、4月11日以来の日中下落率となっている。
トランプ米大統領は米国の処方薬価格について、世界で最も薬価が安い国と同じ水準に引き下げることを義務づける大統領令に署名する意向を表明。薬価は30-80%下がる可能性があると指摘した。
