
米ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港で離着陸する航空機を誘導していた管制官が9日早朝、一時的に無線通信とレーダーを失った。ここ2週間で2度目の障害となる。
連邦航空局(FAA)の発表によると、通信障害は米東部時間午前3時55分ごろ、フィラデルフィアにあるFAAの施設で発生し、約90秒続いた。4月28日にもレーダーと無線通信の両方を約90秒失う障害が発生していた。
今回の通信障害は、フィラデルフィアのFAA施設での設備やインフラの問題を浮き彫りにする。同施設は、ニューアーク空港の空域の航空交通を取り扱う。先週起きた障害では人員不足も重なり、利用者の多いハブ空港である同空港で数日にわたり混乱が続いた。その結果、数百便が欠航ないし遅延する事態となり、ニューアーク空港を国際線の最大拠点とするユナイテッド航空は同空港で1日当たり往復35便の削減を始めた。
FAAは7日、冗長性の確保を目的としてフィラデルフィアの施設に一時的なバックアップシステムを導入する一方、旧来の銅線を光ファイバーに置き換えるといった通信インフラのアップグレード作業を加速させると説明した。
原題:Newark Airport Hit Again by 90-Second Outage Early Friday (1)(抜粋)
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