ソフトウエアメーカーの米アドビは、米政府向けに自社製品を割引価格で提供する。トランプ政権によるソフトウエア支出抑制に対応するためだ。
米一般調達局（ＧＳＡ）の８日の声明によると、ＰＤＦファイルの作成・編集に使われる「アクロバット」を含むアドビのソフトウエア製品は、現在の定価から７割引きで政府に提供される。この値引きは11月末まで有効だという。
トランプ政権は政府機関のコスト削減を目指している。テクノロジー支出もその対象で、これまでにオラクルやＩＢＭといった企業の契約が影響を受けている。
イーロン・マスク氏率いる「政府効率化省（ＤＯＧＥ）」は３月、多くの政府機関が実際に使用している以上のソフトウエアを契約していると指摘。特にアドビ・アクロバットのライセンスをやり玉に挙げていた。
アドビはブログ投稿で、「納税者にとっての価値を高め、国民へのサービス向上につながるデジタル化を政府と共に進める新たな方法を、今後も引き続き探っていく」と表明した。
原題：Adobe to Cut Software Price for US Government After DOGE Review（抜粋）
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