ざっくり内容:
ドキュメンタリー映画『六つの顔』が8月22日より公開
概要
ドキュメンタリー映画『六つの顔』は、94歳の現役狂言師、野村万作を追った作品で、彼の人生と芸の軌跡を描いています。650年以上の歴史を持つ日本の伝統芸能「狂言」の第一人者である万作は、90年以上の芸歴を誇り、最近では文化勲章も受賞しています。
映画の内容
本作では、万作が特別な公演で演じる「川上」という狂言を通して、彼の芸の境地と人生の物語が描かれます。映像には、彼の教え子たちである息子の萬斎や孫の裕基も登場し、万作の影響を受けた次世代狂言師たちの姿をリアルに映し出します。また、インタビュー映像や特撮も取り入れ、多面的に万作の人生を伝えています。
監督と制作
本作の監督は、映画『ジョゼと虎と魚たち』で知られる犬童一心。さらに、アニメーションには米アカデミー賞ノミネート経験を持つ山村浩二が関わり、主演のナレーションも俳優のオダギリジョーが担当しています。これにより、独自の視覚スタイルと豊かな音声表現が融合した、至高のドキュメンタリーに仕上がっています。
作品の意義
『六つの顔』は、伝統芸能の継承や芸人の生き様を掘り下げた作品であり、観客に対し狂言の魅力や、万作の情熱と努力を再認識させる貴重な機会を提供します。映画の公開にあたり、他にも芸を極めた人物たちに焦点を当てた5本の映画がピックアップされています。
まとめ
『六つの顔』は、8月22日より全国で上映開始。狂言という深い文化に触れつつ、野村万作の芸と人生を楽しむ貴重な作品であるため、多くの人々に鑑賞してほしい映画です。
編集部の見解:
このドキュメンタリー映画『六つの顔』は、94歳の現役狂言師・野村万作さんにスポットを当てていて、実に興味深いですね。彼の人生と芸の境地を深く掘り下げる作品で、650年以上の歴史を持つ「狂言」の世界への敬意が感じられます。
万作さんが92歳にして文化勲章を受章したのは、彼の努力や情熱を証明する素晴らしい出来事です。年齢を重ねてなお、舞台に立ち続ける姿勢は、本当に多くの人に勇気を与えてくれます。
狂言はただの伝統芸能ではなく、人々の喜怒哀楽を表現する芸術です。その深みと普遍性に触れることで、私たちも何か大切なものを学び取れる気がします。万作さんの「川上」という作品に込められた夫婦愛というテーマから、時代が変わりゆく中での人間関係の普遍的な価値を見出せるのも、また一つの魅力ですよね。
さらに、映画はモノクロームで現在、アニメーションで過去、カラーで狂言を表現するといった、視覚的にも素晴らしい工夫がなされているようです。多彩な手法で芸術が語られることで、普通のドキュメンタリーとは一線を画すものになるでしょう。
豆知識として、狂言は日本の伝統芸能の中でも、特に「笑い」を重視する形態です。初めは貴族の遊びとして発展し、後に一般大衆にも広がっていきました。このような背景を知ると、万作さんが伝えようとしていることの深さがもっと理解できますね。
社会的影響としては、若い世代に伝統文化の大切さを再認識させる契機になると思います。日本の伝統芸能が次世代に受け継がれていくために、ファンとしても応援していきたいですね!
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キーワード: 狂言師
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