🧠 概要：
概要
この記事は、2025年5月15日に行われた米国株式市場のパフォーマンスや経済指標について詳しく述べています。主に株式の動き、経済の動向、FRBの発言、主要企業の決算情報をカバーしており、市場の影響を与えた要因についても言及しています。
要約（箇条書き）
-
市場全体の動き:
- 米国株式は主に上昇。
- DOW: +0.65%、S&P500: +0.41%、NASDAQ: -0.18%、RUSSELL2000: +0.52%。
- ナスダックは6日連続の上昇後、小幅下落も週間で6%の上昇を継続。
-
経済指標の発表:
- 小売売上高（4月）が全体的に予想を下回る。
- 新規失業保険申請件数は予想を若干上回る。
- 4月のコアPPIは0.4%減少し、予想を下回る。
-
FRBの動向:
- パウエル議長は金利政策の変更について言及せず。
- FRBは現在の金利を4.25〜4.5%に維持。
-
主要企業の決算:
- WMT（ウォルマート）は予想を上回る決算だが、今月から値上げを検討。
- BABA（アリババ）は売上高が低調。
- CSCO（シスコ）は製品の販売が好調で利益率が改善。
-
その他の情報:
- 原油価格は米イラン核合意の可能性で大幅下落。
- 金やビットコイン先物はそれぞれ影響を受けて変動。
- 今週の経済指標予定:
- 住宅着工件数や建築許可件数などが公表予定。
これにより、米国経済や市場の現状が明らかになり、将来の展望を考える上での重要な情報が提供されています。
🇺🇸株式市場振り返り
HEADLINE
✅ 米国株式は木曜日の取引で主に上昇し、最高値からやや下回って終了
本日は多くの要因が動きました。防御的なセクターのアウトパフォームが、週前半の資金流入源と見られていた点が注目されました。金利上昇も、週前半に株式反発の制約要因として指摘された後、10年物利回りが4.50%を上回ったことで、再び注目されています。経済指標の発表が相次ぎましたが、関税動向によるシグナル効果は鈍化し、金融政策面では目立った動きはありませんでした（本日のFRB発言でも新たな材料はなし）。原油価格の調整 が本日のもう一つの主要な話題で、米イラン核合意の早期合意の可能性が高まっています。ワシントンでは、下院共和党が調和法案の合意を模索しており、SALTキャップ控除とメディケイド削減が主要な懸案事項となっています（上院での新たな議論も控えています）。
🇺🇸 米国株式市場は主に上昇して取引を終えた📈
🔘 DOW:
+ 0.65%
🔘 S&P500:
+ 0.41%
🔘 NASDAQ:
– 0.18%
🔘 RUSSELL2000:
+ 0.52%
◉ ナスダックは6日連続の上昇後、小幅下落しましたが、週間で6%超の上昇を維持
◉ 他の主要指数も堅調な週間リターンを目指す展開です
◉ 本日のアウトパフォーマーには、機械（DE）、飲料、HPC、スーパーマーケット、製薬/バイオテック、ネットワーク/通信機器、A&D、P&C保険、REIT、公益事業が含まれました
◉ 大手テクノロジー企業は主に下落し、METAとAMZNがMag 7の主要な下落銘柄となりました
◉ 他の下落銘柄にはエネルギー（原油）、マネージドケア（UNH）、航空、トラック輸送、工業金属、コンテナボード、商品化学、旅行/観光、自動車部品、中国テクノロジーが含まれました
✅ 🇺🇸経済指標・経済ニュース
◉ 4月小売売上高（全体）自動車を除く小売売上高、自動車とガソリンを除く小売売上高
すべてコンセンサスを下回りましたが、3月の数値は上方修正されました。コントロールグループの売上高は0.2%減少し、0.4%の予想を下回りました。
◉ 4月コアPPI
0.4%減少し、0.3%の予想を下回りました。報告書では、この減少の大部分は、最終需要の貿易サービス、すなわち機械、自動車卸売の利益率によるものであり、先月の減少の後、財は横ばいだったと指摘されています
◉ 新規失業保険申請件数
予想を若干上回りました
◉ 継続申請件数
予想を上回りました（ただし、前週は下方修正されています）
◉ 5月エンパイアステート指数
予想を下回りました
◉ 5 月フィラデルフィア連銀指数
予想よりもマイナス幅が小さかった
◉ 4 月鉱工業生産
わずかな増加が見込まれていたものの横ばいだった
◉ 5 月NAHB 住宅市場指数
予想外に昨年 11 月以来の最低水準まで低下した。そのほか、
金曜日
住宅着工件数・建築許可件数、輸出入価格、ミシガン大学消費者信頼感指数・インフレ期待が今週の締めくくりとなる。
✅ Fed Speak
◉ FRB パウエル議長
午前中の発言で、現在の金利政策については言及せず、FRB の長期戦略文書変更の可能性に焦点を当てたが、2% の目標維持を改めて表明し、経済はより頻繁な供給ショックの時期に入る可能性があると述べた。
◉ 5月 FOMC声明文
フェデラルファンド金利の目標レンジを4.25～4.5％に維持することに合意・会一致で4.25～4.50％の予想通り据え置いた。・失業率上昇とインフレ率上昇のリスクが高まったとの警告・経済見通しに対するリスクはさらに高まった・景気は堅調なペースで拡大した・バランスシートに変更はない
発表後、政策に敏感な2年債利回りは低下し、これは成長見通しの弱まりに対するFRBの潜在的な反応を反映しているとエコノミストは早くから読んでいた。 記者会見でパウエル議長は、デュアル・マンデートの両側面に対するリスクは高まっているが、どちらが先に悪化して政策対応が必要になるかは分からないと述べた。 FRBが急ぐコストはほとんどなく、経済全体の不確実性や関税の影響を考えると、政策は忍耐強くあるべきで、FRBは適切と思えば迅速に動くことができると強調した。 しかし、緩和のためには労働市場の弱さがどの程度必要かという質問に対し、パウエル議長は、相反する義務から難しい判断を迫られるだろうと述べた
🔘 FRB最新ベージュブック (April 2025)
経済活動は前回からほとんど変化していないが、通商政策をめぐる不透明感が広がっている。 雇用者数はほぼ横ばいから微増、物価上昇率は小幅から中程度とされた
◉ パウエルFRB議長の発言にはタカ派的な見方もある。 関税引き上げ幅が予想を大幅に上回ったため、インフレ率の上昇と成長鈍化につながる可能性があると指摘した。 とはいえ、FRBは利上げを検討する前に、より明確な見通しが出るのを待つべきとした。
✅ 🇺🇸企業情報、決算情報
◉ WMT
予想を上回る決算を発表し、通期見通しを再確認、関税による圧力をすべて吸収することは不可能であり、今月から値上げを開始する可能性があると述べた
◉ BABA
第 4 四半期の売上高および 1 株当たり利益は低調だった
◉ CSCO
第3四半期売上高が1%上回り、製品が追い風となり、マージンもEPSの上振れを後押し。同社は関税懸念による需要の前倒し効果は見ていないと述べ、AIの勢いを強調した
◉ AAPL
トランプ氏はAAPLがインドへの生産移管を停止し、米国に戻すよう希望していると述べました
◉ NVDA
ホワイトハウスから年間50万個のAIチップをUAEに輸出する承認を得る見込みです
◉ META
性能懸念からAIモデルのリリースを延期
◉ UNH
メディケア詐欺の刑事調査報道でさらに圧力を受けた
◉ SBUX
ブルームバーグは中国事業売却を検討していると報じた
◉ COIN
ユーザー数に関する虚偽表示の疑いでSECの調査を受けており、サイバーセキュリティインシデントも開示した
その他 パフォーマンス
-
🇺🇸国債： 堅調で、一部で利回り曲線が急勾配化。利回りは5~10bp低下しました。ドル指数は%下落。金は。ビットコイン先物は。WTI原油はしました。
-
ドル・インデックス： 0.2％下落📉
-
金： 1.2%上昇📈
-
Bitcoin先物： 0.2%下落📉
-
WTI原油： イラン核合意の可能性を受けて2.4%下落📉
今週の🇺🇸経済指標発表
（日本時間）
✅ 5/13(Tue)
21:30★★★ コアCPI (前年比) (4月)
🔘結果：2.8% 🔘予想：2.8% 🔘前回：2.8%
★★★ コアCPI (前月比) (4月)
🔘結果：0.2% 🔘予想：0.3% 🔘前回：0.1%
★★★ CPI (前年比) (4月)
🔘結果：2.3% 🔘予想：2.4% 🔘前回：2.4%★★★ CPI (前月比) (4月)
🔘結果：0.2% 🔘予想：0.3% 🔘前回：-0.1%
市場予想を下回る伸びにとどまった。これで３カ月連続で予想より低い伸びとなった。衣料品や新車の価格が落ち着き、企業が関税引き上げ分のコスト転嫁を今のところは急いでいないことを示唆
✅ 5/15(Thu)
21:30
★★★ コアPPI (前月比) (4月)
🔘結果：-0.4% 🔘予想：0.3% 🔘前回：0.4%
★★★ PPI (前月比) (4月)
🔘結果：-0.5%% 🔘予想：0.2% 🔘前回：0.0%
予想外に低下し、５年ぶりの大幅な落ち込みとなった。総じてマージンの低下を反映しており、企業が関税引き上げによる影響を一部吸収していることを示唆
★★★ コア小売売上高 (前月比) (4月)
🔘結果：0.1% 🔘予想：0.3% 🔘前回：0.8%
★★★ 小売売上高 (前月比) (4月)
🔘結果：0.1% 🔘予想：0.0% 🔘前回：1.7%
★★☆ 失業保険継続申請件数
🔘結果：1,881K 🔘予想：1,890K 🔘前回：1,872K
★★★ 失業保険申請件数
🔘結果：229K 🔘予想：229K 🔘前回：229K
★★☆ ニューヨーク連銀製造業景気指数 (5月)
🔘結果：-9.20 🔘予想：-8.20 🔘前回：-8.10★★★ フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (5月)
🔘結果：-4.0 🔘予想：-11.3 🔘前回：-26.4
フィリー連銀雇用 (5月)
🔘結果：16.5 🔘前回：0.2
★★☆ リテールコントロール (前月比) (4月)
🔘結果：-0.2% 🔘予想：0.3% 🔘前回：0.5%
21:40
★★★ FRBパウエル議長発言
22:15★★☆ 鉱工業生産 (前月比) (4月)
🔘結果：0.0% 🔘予想：0.2% 🔘前回：-0.3%
★★☆ 鉱工業生産 (前年比) (4月)%
🔘結果：1.49% 🔘予想：0.0% 🔘前回：1.7%
23:00
★★☆ 企業在庫（前月比） (前月比) (3月)
🔘結果：0.1% 🔘予想：0.2% 🔘前回：0.2%
★★☆ 小売業在庫（自動車を除く） (3月)
🔘結果：0.4% 🔘予想：0.4% 🔘前回：0.1%
✅ 5/16(Fri)
21:30★★☆ 建築許可件数 (4月) 🔘予想：1.450M 🔘前回：1.467M
★★☆ 輸出価格 (前月比) (4月)
🔘予想： 🔘前回：0.0%
★★☆ 住宅着工、変化 (前月比) (4月)
🔘予想： 🔘前回：-11.4%★★☆ 住宅着工件数 (4月)🔘予想：1.370M 🔘前回：1.324M
★★☆ 輸入物価指数 (前月比) (4月)
🔘予想：-0.4% 🔘前回：-0.1%
23:00★★☆ ミシガン大学期待インフレ率 (5月) 🔘予想： 🔘前回：6.5%★★☆ ミシガン5年インフレ予測 (5月) 🔘予想：4 🔘前回：4.4%★★☆ ミシガン消費者信頼感見込み最終 (5月) 🔘予想： 🔘前回：47.3★★☆ ミシガン大学消費者信頼感指数 (5月)
🔘予想：53.1 🔘前回：52.2
決算情報
5/12〜5/16🇺🇸決算スケジュール
earningswhispers.com/calendar注目は5/12 $MNDY $HTZ5/13 $ONON5/14 $CSCO $SBLK
5/15 $WMT $BABA
Pick Up Earnings
-
自動車部門の売上高が前年同期比で20％減少📉
-
売上高と利益が予想を下回ったと発表📉
-
株価は当初ほぼ横ばいだったが、トランプ大統領がFRBパウエル議長を解任する予定はないと受けて、5%近く急騰📈
Views: 0
