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概要
この記事では、著者が大手企業を3年で辞めた後の「何もできない自分」に悩む心情や、その過程での気づきについて語っています。彼女は、働けないことに自己価値を見失い、不安や涙に包まれた日々を送りましたが、読書を通じて心の動きを感じ、それが回復の第一歩になったと述べています。
要約
- 辞職後の心境: 大手企業を辞めた後、著者は「抜け殻」のようになり、日々何もできない自分に苦しむ。
- 涙の理由を見失った日々: 特に悲しい出来事はないが、涙が止まらない状態が続き、感情を理解できない。
- 自己否定の声: 自分を責め続ける心の声が常に存在し、周囲と比較して劣等感を抱く。
- 働くことへの誤解: 働くこと自体が嫌いではなく、人間関係や通勤が心の負担になっていたことを理解。
- 自己真実の喪失: 周囲に合わせることを優先し、自分の気持ちを無視してきた結果、心身共に疲弊。
- 小さな希望: 一冊のエッセイからの言葉によって、小さな心の動きの大切さに気づき、少しずつ回復の兆しを感じる。
- 前向きなアドバイス: 自分を責めないこと、心の動きを大事にし、一歩ずつ前に進むことの重要性を強調。
■ 会社を辞めて、「何もできない自分」になった
新卒で入った大手企業を3年で辞めたあと、私はまるで“抜け殻”のようになってしまいました。「少し休もう」と思っていたのに、気づけば毎日ベッドの上で天井を見つめるだけの生活。テレビもスマホも、何を見ても心が反応しない。朝、起きるだけで全身が重くて、息をするのも疲れるくらい・・。「何もできない私は、この先どうなってしまうんだろう」
そんな不安だけが、静かにずっと心に居座っていました。
■ 泣いている理由がわからないのに、涙が止まらない日々
特別に悲しいことがあったわけじゃないのに、涙が止まらない日が続きました。ぽたぽたと、静かに流れ続ける涙。
「どうしたの?」「なにが悲しいの?」と自分に問いかけても、答えは出てきませんでした。
感情に名前をつけることができないほど、心が曇っていたんだと思います。
何が苦しいのかさえ、わからなくなっていました・・。
■ 「ダメな自分」の声が、頭の中で鳴り止まなかった
辞めたことを責める人は誰もいないのに、
私の頭の中では、こんな声がずっとぐるぐる回っていました。
-
「せっかく入った会社を、たった3年で辞めてしまった」
-
「友達はみんな社会でちゃんとやってるのに、私は…」
-
「何もできない私には、もう価値がないのかもしれない」
誰よりも強く、私自身が私を責め続けていたのかもしれません。
■ 働くことが嫌いだったわけじゃなかった
もう何もしたくない。すべてを投げ出したい。当時はそう思っていました。
でも、少しずつ自分と向き合う中で、気づいたことがあります。
私は「働くこと」が嫌いだったわけじゃない。
高校生の頃からずっとアルバイトをして、自分で稼いだお金で好きなものを買ったり、旅行に行ったりするのが嬉しかった。
社会人になっても、仕事そのものにはやりがいがありました。
だけど──
「人間関係」や「通勤」「集団生活での気疲れ」が、じわじわと私の心をすり減らしていたんです。
■ すべてに“合わせよう”として、自分を見失っていた
ずっと、「ちゃんとしなきゃ」「周りに合わせなきゃ」と思って生きてきました。自分の気持ちよりも、「どう見られるか」を優先して、
目立たず、空気を読みながら過ごす毎日。
でも、気づかないうちに、自分の“本当の声”を無視して、
限界を超えてしまっていたんだと思います。
「もっと頑張らなきゃ」「迷惑かけたらダメ」
そんな思いで無理を続けた結果、心も体もボキっと折れてしまいました。
■ 小さな希望は、「心が動く瞬間」に宿っていた
ある日、ぼんやりと読んでいたエッセイに、こんな一文がありました。
「今は動けなくても、心が動く瞬間があれば、それでいい」
この言葉に、ふっと肩の力が抜けたのを覚えています。
たしかに、何もできない毎日だったけど文章を読んで、少し安心したり、泣いたり、共感したり。
そんな小さな“心の動き”は、たしかにあったんです。
「私、まだ大丈夫かもしれない」
そう思えたことが、回復の第一歩でした。
もし今、「何もできない自分」を責めてしまっている方がいたら、どうかその声を少しだけ静めてあげてください。
何もできないように見える日にも、“心が動く瞬間”はきっとある。
そしてそれは、あなたの中にまだ“前を向く力”がある証拠です。
無理しないで、1日1歩ずつ過ごしていくことが大切だと思います。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
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次回の #4 では、そこから少しずつ回復していった日々のことをお話ししますね。
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