🧠 あらすじと概要:
あらすじ
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は、高橋一生が主演する映画で、幸福と絶望の逆転的な関係を描いています。映画はイタリアを舞台にしており、主人公は幸福を追求しようとするが、逆に幸せの絶頂に達すると絶望が襲ってくるというジレンマに陥ります。観客は主人公の葛藤を通じて、感情の捉え方や生き方について考えさせられます。
記事の要約
著者は映画の上映前に高橋一生の舞台挨拶を観るため日本橋のTOHOシネマに足を運び、彼の生の印象を楽しんだ。映画の出来栄えは素晴らしく、特にイタリアの美しい景色や俳優陣の演技が印象的だった。映画は幸福と絶望というテーマを扱い、逆転の発想で描かれており、観客に新しい視点を提供した。劇伴音楽も素晴らしく、全体を通じて楽しい体験をした。帰りにはバーに立ち寄り、良い時間を過ごしたことを喜んでいます。
今日は本来何も予定がなかったはずなのだが、1日だけぽっかり空いてるのが気持ち悪くて、映画を観に行く予定を入れてしまった。
完全に予定中毒だ。
仕事終わりにまっすぐ家に帰るということをもうしばらくしてない気がする。
でもこれもこういう生き方だから、と自分で自分を慰めてみる。
今日観たのは、高橋一生主演の『岸辺露伴は動かない 懺悔室』だ。
たまたま舞台挨拶つきの上映回のチケットが手に入ったので、どうせなら!と日本橋のTOHOシネマまで足を伸ばした。
生で観る高橋一生は、思ったより小さくてそして細身!という印象。
喋り方も朴訥としていながらも、内側に熱いものを持っているんだろうな、という感じ。
上映前の舞台挨拶だったので、ネタバレを回避しつつ作品について話すのは大変そうだったけれど、楽しい時間だった。
30分ほどの舞台挨拶が終わり、いよいよ映画本編の上映だ。
結論から言うと、めちゃくちゃ素晴らしかった。
もう今年1と言っても過言ではないくらいの出来栄えだったように思う。
岸辺露伴シリーズは、NHKで放送されていたドラマのシリーズから欠かさずチェックしてきたのだが、その中でも今作の劇場版は、群を抜いて傑作だった。
舞台は全てイタリアで撮影されており、まだ行ったことのないイタリアの景色も堪能できるし、俳優陣の渾身の演技も見もの。
とくに鳩が映画の中で印象的で、監督曰く鳩を撮るためだけに5日間かかったんだとか。
そして内容の詳細は伏せるが、映画の根幹にあるのは幸福と絶望。
幸福を追い求めて絶望を回避しながら生きていきたいと思うのが普通だと思うのだが、この映画では逆転の発想で。
幸せの絶頂を迎えると絶望がやってくるという考えに取り憑かれた人物が、のたうち回るという設定。
そう。この映画の中では、幸福は追い求めるものではなく、嫌でも襲いかかってくるもの=ネガティブなものとして描かれているのだ。
幸せにならないために、わざと縁起の悪い行為をしたりとか、普段の私の考えとは真逆の世界が描かれていて、とっても新鮮だった。
劇中で幸福と絶望も、その人の捉え方次第というセリフがあるのだが、こういう風に分かりやすく提示されると、たしかにそうかもな、と納得せざるを得ない説得力があった。
そして劇伴および主題歌を担当した菊地成孔氏と新音楽制作工房の楽曲も素晴らしかった。
劇場の良い音響で聴く「大空位時代」に、酔いしれながら劇場を後にした。
日本橋ってあんまり来ないけど、街並みに漂う江戸っぽいお洒落な感じは、雰囲気が良くて、これからもっと頻繁に来ても良いかな、と思った。
帰りに飲みたくなったので、木曜日だけど二丁目の馴染みのバーに行って軽くアルコールを摂取。
入店時は誰もいなかったので、マスターの話を独り占めできて、なかなかに贅沢な時間だった。
後からやってきたお客さんにもお酒を奢ってもらったりして、とっても良い夜。
これから暑い日が続いていくけど、居心地の良い場所で休憩しながら、なんとかやっていこうと思う。
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』大ヒット御礼舞台挨拶@TOHOシネマズ日本橋
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