モードの祭典「メットガラ」が、今年も開催!今年の展覧会テーマは「スーパーファイン:ブラックスタイルの仕立て(Superfine: Tailoring Black Style)」。18世紀から現代に至るまでのブラック・ダンディズムに光を当て、テーラリングを通じてアフリカン・ディアスポラの美学と自己表現を掘り下げます。海外メディアの報道によると、同美術館が黒人のスタイルのみに焦点を当てたファッション展を開くのは初めてだとか。セレブリティの装いの鍵を握るドレスコードは「あなただけの仕立て(Tailored For You)」。スーツやネクタイ、ポケットチーフなど伝統的なメンズウェアの要素を取り入れながら、自身のアイデンティティや誇りなど、自分らしさを体現するメッセージ性のある装いが求められました。 共同ホストは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)、コールマン・ドミンゴ(Colman Domingo)、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)といった黒人男性のほか、お馴染みのアナ・ウィンター(Anna Wintour)が務めました。華やかな舞台で輝きを放った衣装を一挙に紹介します。関連記事「メットガラ 2024」来場者は何を着た?セレブの注目衣装まとめFASHION#FS衣装情報■What is MET GALA? ニューヨークのメトロポリタン美術館コスチューム・インスティチュートが毎年開催するファッションにまつわる展覧会のオープニングに際して開催されるイベント。セレブやデザイナーなどの著名人たちが、テーマに沿った豪華な衣装でレッドカーペットに登場することから"ファッション界のアカデミー賞"とも称される。ファンドレイジングも兼ねたパーティーチケットは1枚約300万円。 奴隷制度や移民によって世界に広がったアフリカ系の人々のコミュニティ「アフリカン・ディアスポラ」が、スーツなどの西洋的な仕立て服を自らのスタイルで再解釈し、アイデンティティや誇りを表現してきたカルチャーのこと。
歴史的には植民地主義や人種差別に対する抵抗の手段でもあり、服を通じて「自分は何者か」を世界に問いかけるスタイルのひとつとして発展してきました。 メトロポリタン美術館で開催されている「Superfine: Tailoring Black Style」では、ブラック・ダンディズムが今日のファッションに与えた影響を考察。歴史家のモニカ・L・ミラー(Monica L. Miller)が2009年に発表した著書「Slaves to Fashion:...