木曜日, 12月 18, 2025
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マンスリーアーカイブ 5月, 2025

vol.10愛情で人をつなぐ社内コミュニティ運営:~オリジナルの学習コンテンツを作ったはなしあずみん

🧠 概要: 概要 この記事は、社内コミュニティの運営に関する経験について書かれたもので、特にオリジナルの学習コンテンツを作成するプロセスに焦点を当てています。著者は、社員同士が助け合う関係を育むためのデザインを考え、各メンバーが役割分担しながら協力してコンテンツを作り上げました。最終的に、自分たちの業務に役立つ実践的な学習資料を完成させ、メンバーからのフィードバックを受けて進化させていく過程が描かれています。 要約 社内学習コミュニティを立ち上げた経験をシェアする連載。 目的は、社員同士が助け合える関係性を築くこと。 4つの役割を設定: 企画係:楽しいイベントを考案。 広報:活動内容の発信。 学習コンテンツ作成:独自コンテンツの制作。 運営係:達成時のご褒美準備。 オリジナルコンテンツ制作の決定には、自社に関連する課題を使う利点を重視。 参加者全員が楽しめる環境づくりを心掛け、学びを共有する場を提供。 完成した学習コンテンツは社内で公開され、大歓迎を受けた。 この連載では、私が社内学習コミュニティを立ち上げ、試行錯誤しながら学んできた経験をシェアします。さまざまな壁にぶつかりながら得た学びや、その過程で感じたことを振り返りつつお伝えしていきます。これらの経験が、私にとっていかに大切なものであったか、そしてそれらが今、私の考え方や行動にどのように影響を与えているのかを知ってもらえたら嬉しいです。あなたにとっても役立つヒントや気づきを得るきっかけとなることを願って。前回のおはなしデザインのための4つの役割2023年12月、私は、学習コミュニティ活性化のためのデザインをしました。デザインの目的は、「みんなで助け合えるような関係性を育めるような場づくりをすること」。そのデザインを実現させるために4つの役割を考えて、それぞれを分担して担ってもらうことでこのデザインを完成させようと試みていました。役割は4つです。企画係とにかく楽しいイベントを考える係。広報社内ポータルサイトや、社内報に私達の活動内容を発信する係。学習コンテンツ作成オリジナルの学習コンテンツを作成する係。運営係学習コンテンツをクリアした時のプチプレゼントを用意して贈ってお祝いする係。オリジナルの学習コンテンツを作るわよ。みんなで一つのことに取り組む一体感を醸成するために、一緒に手を動かすものが必要でした。もちろん、世界にはすでにたくさんの情報があったし、どこかの誰かが作ったものを寄せ集めてコンテンツとしてしまう方法ももちろんありました。でも私は、自分たちで作るということを全く迷いなく決断していました。自分たちで作る以上に最高の選択肢がないとわかっていたような気がします。多分ですが、こんなようなことを考えていたと思います。既存の情報を集めて再利用することも、選択肢のひとつと考えてはいましたが、世界に死ぬほどある情報を整理しなおして構築しなおすとなると、それは編集がメインの作業になるだろうと思いました。つまり、編集方針を決めなければなりません。ところが私には、「編集方針を描くことでみんなの気持ちを一つにまとめる」方法が全然イメージできませんでした。みんなが集めてきた情報におぼれて方向性を見失う未来しか見えなかったので、この方法は私には合わない、少なくとも7月までに形にできる自信がありませんでした。一方で、オリジナルで作る方法は、うちの会社でやっている実際の業務で、本当に役に立っているという裏付けのある説得力の高い課題が作れるなと思ったし、「実際に業務で使ってるよ」という情報は、挑戦する人たちへの励ましのメッセージにもなりうると思いました。また、作成への協力を募ってくれたメンバーというのは私が今までに直接指導していたメンバーが多数であったため、習得レベルが非常に近いことを知っていました。なので、このメンバーで一緒に「これ業務で使ってる」っていうナマの声交換ができるというのは、絶対に彼女たちにとってものすごく良い時間になるという確信がありました。最後の一押しとして、「自分たちで作ったものなら教えられる可能性がグッと上がるだろう」と見立てました。デザインの目的である「みんなで助け合えるような関係性を育めるような場づくりをすること」のコンセプト実現のために、情報を発信できる人が私以外に絶対的に必要でした。今だからこんな風に言語化できるのですが、当時は本当に直感で、疑いなくもうこのやり方しかないという気持ちで「自分たちで作ろ!」と呼び掛けていました。めざすゴールについての意識を合わせる繁忙期明けの5月くらいからはじめて、7月頃にはお披露目したいね。という感じで計画を立てました。とはいえ業務の合間にやるものなので、絶対に個人に負担をかけるようなやり方をしたくありませんでした。誰も犠牲にしたくなかったので。まずは、最終的なアウトプットに関して認識を合わせました。A4サイズに2枚で収まる程度のボリューム感であることそれぞれの課題に「正解」はない。「正解」はないから、緻密な業務仕様の定義は不要、課題の内容は数行で表現できればいい。受け手の業務解釈がめちゃめちゃ入っちゃってもいいくらいの余白を残すくらいの課題でOKとしちゃう。図とか、過剰なヒントは不要。やる人が「できた!」って思ってもらえればそれで大成功。めちゃめちゃすごいものを作ろうとしないこと。「こっちで想定してたアウトプットじゃない!?でもそれも良きかな👍」くらいの余白があって全然OK。こんな感じで月に1~2回ほど、お昼休みに集合しての学習コンテンツが始まりました。作ってみる実際に自分が業務で使っているものを挙げ連ねてもらい、それらの情報を私が集約し、テーマ分けしました。うろ覚えですが、あがったテーマはこんな感じで10個程度あったかと思います。チャットに関するテーマFormsを使うテーマメールに関するテーマSharePoint上のExcelに関するテーマSharePoint上のWordに関するテーマSharePoint上でのファイル操作に関するテーマBOX(ファイルストレージサービス)に関するテーマこれらのテーマをそれぞれ手上げで担当してもらい、各テーマに沿ったシンプルな課題をメンバーに作ってもらいました。整えるメンバーに作ってもらった内容を私の方で並び替えて、難易度の低いものや、業務応用の可能性が高いものを最初に持ってくるように並び変えて初版が完成しました。初版完成後は、メンバーにて実際に取り組んでトライアルしてみて、お互いにフィードバックをし合いました。当時のドキュメントを見直すと、メンバーたちからたくさんのフィードバックがコメントとして残されています。「実際にやってみてここで詰まったから、ヒントが1文あるといいかも」「これは実業務で推奨されていない行動になっちゃって作業リスクがあがるから、この問題はなくてもいいかもしれないね。」「この表現悩むよねー」>「わかるー」「こんなことできるの知らなかった…」>「私も。今回リファレンス読んでみてはじめて知った」。当時やり取りしていたチャットのメッセージにこんなやり取りも残っていました。「楽しすぎてトライアルする手が止まらない…そろそろ本当の仕事しないと…いやでもこれも仕事みたいなとこもあるし…たのし…」「はやくみんなに公開したいね」伝わっていると嬉しいのですが、参加者が全員楽しめている状態だったんです。でもたぶん、私が一番楽しんでいたと思います。「みんなのために宿題を作ってあげる」というモチベーションにすり替わってもおかしくないような活動だったのですが、私から見ると全くそんなことなく、「自分が楽しい、だから、みんなもこれ使って楽しくなってほしい」という場になっていました。(これも後々気付いたのですが。)完成!みんなのフィードバックが反映され、仕上げに私が最後の課題をつくりました。『卒業課題:自分の実務で使えるフローをひとつ作成してください。ここまでの課題で作成したものをそのまま転用しても構いません。』2024年の6月末。夏休み前にみんなに公開できるようにしたいとみんなで話していたのですが、みんなの力でこうして順調に課題は完成し、学習コンテンツは学習コミュニティ内に公開され、他のメンバー全員から「待っていました!」と大歓迎を受けたのでした。 会社をよい場所にしたい、愉快な社会人です。社内でDX勉強会のコミュニティを立ち上げ運営しています。いつか会社という枠をはみ出したいな。将来(老後)の夢を検討中。アイコンは、私をイメージして作成したオリジナルプリキュア、キュアエメラルドです。作成方法は記事にて説明しているよ。 続きをみる

💙ナイターコロがしマガジン💙3レース目🕊️スタート30分前です🕊️💫コロがし女子Emma💙

🧠 概要: 概要 この記事は、ナイターコロがしマガジンの3レース目の開始30分前の情報を提供しています。読者には参加感謝の意が示され、ギャンブルを行う際の注意点が記載されています。また、参加者向けの報酬や支払い方法についての説明があります。 要約 ナイターコロがしマガジンの3レース目が開始30分前。 参加者に感謝の意を伝え、1万円からスタートすることを表明。 目標は100万円超え。 ギャンブルにはリスクが伴うことへの理解を促す。 Amazon Payによる抽選で2,025万円を山分けするキャンペーンの案内。 記事購読とマガジン購読の違いについて注意喚起。 チップでの応援を呼びかけ。 2025年5月18日 18:44 いつもご参加いただきありがとうございます💙🤍今日も1万円スタート🫶‼️100万円超え目指してコロがします🕊️💫※マガジン購読の方がお得なので記事購読と間違えないようにご注意をお願いします😖‼️※あくまでギャンブルなので100%的中するわけではありません😫ご了承をお願いします💙 Amazon Pay支払いで総額2,025万円を山分け! 詳細 ...

映画感想文「インビクタス(負けざる者たち)」ブルーベリー

🧠 あらすじと概要: あらすじ 映画「インビクタス(負けざる者たち)」は、ネルソン・マンデラが約30年の投獄を経て南アフリカの初の黒人大統領となり、アパルトヘイト後の南アフリカでの和解を描いた作品です。物語は1995年のラクビー・ワールドカップを通じて、マンデラが国の分断を乗り越えようとする姿を中心に展開します。ラクビーは当時、白人のスポーツとされていたため、彼はこのイベントを利用して人種間の対立を和解に導こうとします。 記事の要約 この記事は、映画「インビクタス」の感想文で、特にネルソン・マンデラの不屈の精神と彼の歴史的背景について触れています。マンデラがアパルトヘイトに反対する運動のリーダーとして活動し、30年の投獄を経て大統領になる過程が描かれています。また、映画の主題であるラクビーを通した国家の和解についても言及され、スポーツを通じて人々が一つになろうとする力について感動を与える作品であることが強調されています。全体として、映画のストーリーは理解しやすく、感動的な結末を迎えると締めくくられています。 歴史上の人物で、尊敬する人は誰ですか?と聞かれたら、私は答えるだろう。それは、ネルソン・マンデラです、と。約30年刑務所にいたにも関わらず、信念を曲げなかった。不屈の精神の持ち主だ。それから、出所した後、アパルトヘイト撤廃に尽力し、ノーベル平和賞を獲り、南アフリカ共和国の大統領になった。情熱的で思慮深く、慈悲の心に富んだ人。ネルソン・マンデラ関連の映画はいくつかあるが、インビクタスの映画について書こうと思う。★映画の基本データ題名  インビクタス 原題   Invictus    副題  負けざる者たち製作年 2009年製作国 アメリカ監督  クリント・イーストウッド出演  モーガン・フリーマン、マット・デ                  ィモン 他ジャンル スポーツと政治★この映画は、実話に基づいたストーリーである。約10年前に、テレビで放映されていてたまたま観たのだが、とても良い映画だと思った。また観たいと思って、数か月前にUnextで改めて観た。どのような映画かと言うと、ネルソン・マンデラとラクビーの話である。1995年前後の南ア(南アフリカ共和国)が舞台になっている。ストーリーは、ネルソン・マンデラが約30年の投獄から釈放されて、アパルトヘイト廃止後、南アで初の黒人大統領になってからの話だ。ちなみに、アパルトヘイトというのは、昔、南アで実施されていた人種隔離政策である。当時、人口の約8割が黒人で約2割が白人だったが、少数派の白人が政治的・経済的に実権を握っていて、黒人に対して制約や差別を課していた。南アは白人優位社会だった。ネルソン・マンデラは逮捕される前は弁護士で、反アパルトヘイト運動のリーダーだった。しかし、国家反逆罪で逮捕されて、約30年刑務所で過ごすことになる。約30年もの長い間、彼は何を考え、日々を過ごしていたのだろうか?獄中で病死するかもしれない、二度と日の目を見ることはないかもしれない・・しかし、彼は弁護士で撤廃運動のリーダーだった人だ。おそらく、多くの書物を読み、色んなことを考えていたに違いない。そうでなければ、大統領にはなっていないだろう。スマートな頭脳&強靭な精神力の持ち主だ。1991年にアパルトヘイトが廃止された後も、南アでは人種間の対立が続いた。白人は黒人による報復を恐れた。南アは内戦の危機にあった。1995年に、南アでラクビーのワールドカップが開催されることになった。ネルソン・マンデラはラクビーを通して、分断された国をひとつにまとめようと思った。ワールドカップで南アが優勝すれば、人種間の対立がなくなるかもしれないし、黒人と白人がひとつになってひとつの国になろうとしていることを世界にアピール出来るかもしれない、と。なぜなら、ラクビーはアパルトヘイトの象徴の一つだったから。ラクビーは白人のスポーツで黒人の間では不人気だった。ラクビーの代表選手は、ほとんどが白人だった。この映画は、白人と黒人がひとつになって、ひとつの国になろうとする和解の物語である。しかし、ラクビーシーンが多いので、基本的にスポーツの映画だ。詳細な政治の説明はあまりないので、理解しやすく、非常に面白かった。そして、結末は感動的だ。 田舎暮らしの主婦、1児の母です。趣味は映画鑑賞、英語学習、編み物、ガーデニング、日本の城巡りです。MBTI診断ではISFPでした。世界情勢や時事問題にも関心あり。 主に、趣味や日常の出来事、人生の気づきなどをつらつらと綴っていきたいと思っています ...

【演劇って社会に必要ですか?⑤】 なぜ、「演劇はむずかしい」といわれるのでしょうか?田窪哲旨

🧠 概要: 概要 田窪哲旨氏は、演劇が「むずかしい」とされる理由を考察し、他の芸術形式と比較しながら、教育や情報の提供が不十分であることを指摘しています。演劇が観客にとって理解しにくいものであるのは、学校教育や体験の機会が限られていることに起因し、結果として選択肢が制限され、初めて観る人が感じるハードルが高くなると述べています。 要約の箇条書き 演劇が「むずかしい」とされる背景: 他の芸術に比べ、演劇が難解であるとされる傾向が強い。 教育の欠如: 演劇は学校教育で扱われる機会が少ないため、基礎知識が不足している。 体験の少なさ: 演劇を観る機会が限られており、多くの人が初めて演劇に触れる際に戸惑う。 情報の不十分さ: 演劇に関する事前情報が少なく、自分に合った作品を見つけにくい。 地域差: 特に東京以外では演劇の選択肢が少なく、アクセスが難しい。 マーケティングの課題: 演劇の市場原理に基づくマーケティング戦略が難しく、観客にとっての選択肢が狭まる。 「当たりはずれ」の多さ: 演劇は、他の芸術と比べて「当たりはずれ」が多いと感じる人が多いが、観劇経験を重ねることで良い作品と出会える可能性がある。 失敗を楽しむ精神: 演劇の観賞を通じて失敗を恐れず、多くの作品に触れることを促進することが重要。  「演劇はむずかしいから(私は興味がない)」という言葉をよく聞いてきました。また、それとは逆に、観劇後の感想などで、「今回の舞台はわかりやすくてよかった」といった言葉もよく聞いてきました。 そのたびに、そういうことを言う、言いたくなる方々の気持ちも理解しつつ、それでも「むずかしいって何?」「わかりやすいって何?」という反問というか、煩悶を抱えてきました(笑)。 どうして演劇は「むずかしい」とか「わかりやすい」という物差しでその良し悪しが判断されることが多いのでしょう。 一方、おなじ芸術でも、「小説はむずかしいから」「映画はむずかしいから」「音楽は…」「美術は…」という言葉は、演劇に比べるとあまり聞かないような気がします。でも、小説にも、映画にも、音楽にも、美術にも、その人にとってむずかしい作品、逆にわかりやすい作品があるはずです。 では、「むずかしい」といわせてしまう演劇と、文学や音楽、美術や映像など、他の芸術ジャンルとのちがいは何なのか、考えてみたいと思います。 ①    学校の授業で習っていないから、演劇に慣れていない。 小説や詩、随筆などの文学は国語の授業で習います。音楽の授業でも、指導要領でクラシック音楽だけでなく、日本の伝統音楽やポピュラーミュージック、世界の民族音楽に触れてみたり、自分たちで演奏したり合唱したりといった体験ができることになっています。美術の授業では、絵画や彫刻、工芸、伝統美術、デザインなどの鑑賞・創作活動を体験します。そしてそのための時間が、少ないながら1年を通して確保されています。  しかし小中学校に通年の演劇の授業はありません。 そのため、子どもたちが学校で演劇を体験できるのは、芸術鑑賞会や体験授業になってきます。しかし文化庁の調査(令和5年度 文化芸術による子供育成推進事業に関する調査研究 報告書)によると、令和5年度に芸術の鑑賞または体験機会をもった小中学校の割合は63.5%。そのうち演劇分野(音楽劇や児童劇、ミュージカル、歌舞伎・能・狂言・人形浄瑠璃等の伝統芸能含む)が占めるのは39.6%。このデータをかけあわせると、令和5年度、学校で演劇等に1回でもふれることができたのは、約25%の子どもたちだけということです。 多くの人々が子ども時代に学校で習っていない、鑑賞・体験機会がないわけですから、いきなり演劇に出会ってもその接し方、楽しみ方がよくわからない、というのは仕方ないと思います。 ②    学校の授業で習っていないから、他の芸術ではもっている基礎知識がない。 クラシック音楽に興味のない人でも、世界的な作曲家の名前を何人かあげることができると思います。ベートーベン、シューベルト、モーツァルト、バッハ、ショパン、チャイコフスキー、ドビュッシー…。私が通っていた中学校の音楽室には、彼らの肖像画が飾ってあったのをおぼろげに覚えています(たぶん髪型のめずらしさが印象に残っているのでしょう)。そして彼らの代表曲を音楽室で聴いた記憶があります。 音楽室といえば、もうひとつ覚えているのが、音楽の先生が、冨田勲さんのシンセサイザー音楽を聴かせてくれたことです。これまで音楽室ではクラシック音楽を聴き、合唱曲や当時のフォークソングを歌ったりしていたのが、まったく未知の、でも私にとっては衝撃的な音楽、こんな音楽もあるのか、と中学生の私が目を開かされた体験で、今もその時の衝撃は思い出せます。 話は戻りますが、では世界的な劇作家の名前を何人あげることができるでしょう。クラシック音楽に興味のない人があげられるであろう作曲家の人数と、演劇に興味のない人があげられる劇作家の数はどちらが多いでしょうか?  明らかなデータはありませんが、私は劇作家の方が少ないと思います。なぜなら学校の授業で、音楽のように演劇を習っていないからです。 ウィリアム・シェイクスピア、サミュエル・ベケット、ニール・サイモン。活躍した時代も国も異なりますが、いずれも世界的な劇作家です。 例えば「初めて演劇を観るんだけど、この3人の作品の中だったらどれがいい?」ときかれたとします。その人の志向や趣味を全く知らない場合、そして私と同年代の人だった場合、私はニール・サイモンを勧めると思います。シェイクスピアも作品や出演者によってはアリだと思いますが、おそらくベケットは勧めません。 でもこの3人のうち、私が自分の演劇体験のなかでいちばん衝撃を受けたのは実はベケットなのですが。 小説には様々なジャンルがあります。推理小説、恋愛小説、歴史小説、SF小説…。 推理小説の中だけでも様々にジャンル分けされます。江戸時代を舞台にした「捕り物帖」から現代の国内外を舞台にした警察小説、シャーロック・ホームズや明智小五郎が活躍する探偵小説、社会問題に深く切り込むものから恋愛を題材にしたものなどなど。 書店やネットで購入したり、図書館で借りたりするとき、読者はその本がどのような内容の本なのか、把握したうえで手にします。歴史小説を読みたかったのにSF小説だった、ということはあまりないかと思います。それは、その小説がどんな小説なのか、文庫本なら裏表紙に書いてありますし、amazonの紹介文にも詳しく書いてあります。口コミもあります。それ以前に、どんなジャンルの小説があって、今、自分がどんな小説を読みたいのかを、読者本人がわかっているからです。そして書店や図書館、amazonには膨大な選択肢があります。 演劇には、どんなジャンルの演劇があって、今、自分がどんな演劇を観たいのか、そしてどんな作品を選んで観ることができるのか、最初はわかりにくいと思います。わからないままに自分の趣味じゃないもの、気軽に楽しみたいのに重いテーマを扱ったものなどに出会ってしまい、演劇はわからない、演劇は好きな人だけのもの、演劇は自分とは無縁だ、となってしまうことが多いのではないかと思います。 先ほどのベケットの代表作『ゴドーを待ちながら』は、二人の男がゴドーという人物をただ待っているだけで何も起こらない、起承転結のない作品です。でもそこに人生の不安感や人間の存在、神の存在について考えさせられる、不条理演劇といわれるジャンルの世界的代表作です。 しかし、有名な作品、評価されている作品だからといって、気楽に楽しむつもりで初めて劇場へ行って出会った作品が、この『ゴドーを待ちながら』だとしたら、「演劇はわからない」「演劇は好きな人だけのもの」と言われても仕方ないと思います。 ③    選択肢が少ない。特に東京以外では。 「CoRich舞台芸術!」という、全国で開催される演劇やミュージカルの口コミやチケット情報を掲載しているサイトがあります。このサイトで、原稿執筆日時(2025年3月29日土曜日)に、当日上演される公演数を都道府県別に数えてみたのが以下の順位です(その日に公演があるかないかを数えています。なので1日2回上演するものも1公演として数えています)。1位72公演:東京都 2位17公演:大阪府 3位6公演:京都府・兵庫県 5位5公演:神奈川県・福岡県 7位4公演:愛知県 8位2公演:北海道・長野県・香川県 11位1公演:宮城県・千葉県・福井県・三重県・沖縄県 まずことわっておきたいのが、2025年3月29日(土)という1年のうちのある週末の1日を切り取ったデータであること。そして当然、「CoRich舞台芸術!」には日本で行われているすべての演劇公演が網羅されているわけではないということです。 しかしながら、このサイトへの登録は無料であり、『ハリー・ポッター』から数十人しか入らない小さな空間で催される公演まで等しくフォローされていること、週末の土曜日なので、ロングランが難しい週末だけ実施される小規模な公演や、地方の文化会館等で実施される公演も、平日よりは含まれてくるのではないか、ということを考えると、ある程度の傾向は読み取れるのではないかと思います。 このデータから読み取れるのは、東京の、または東京の劇場へ行ける近隣地域の人が、この土曜日に演劇を観たいがどの作品にしよう、と考えた時に、最低でも72の選択肢があるのに対し、大阪では4分の1以下、他の地域ではそれよりももっと少なくなってしまう、ということです。 日本の人口は2024年10月現在では、約1億2千万人。東京都の人口はその11%強、約1千4百万人です。しかし、上のデータでは、全国で半分以上の公演が東京都内で行われているのです。(この、演劇はじめ文化芸術の東京一極集中については別に述べます) 居住地にかかわらず、小説なら書店やオンラインで、映画ならシネマコンプレックス(複数のスクリーンをもつ映画館)などで、好みの作品を選ぶことができます(実は映画も、人口あたりのスクリーン数では、都道府県間に大きな差があります)。 ですが、演劇には選択肢が圧倒的に少ないのです、東京や大都市圏以外では。 好きなものを選べない、ということは、生活の中で演劇を楽しむということを根付かせることは困難である、ということになってしまいます。  つまり「演劇はむずかしい」と多くの人にいわせてしまうのは、日本の教育のなかで演劇が他の芸術のように明確にしっかりと位置付けられておらず、そのために演劇に関する基礎的な知識を子ども時代に得られていないこと、そして自分に合う、自分が観たい演劇作品についての情報も、出会う機会も、他の芸術に比べて限られていることが、大きな原因ではないか、と考えられます。 そして、「演劇はむずかしい」と感じている多くの人が、自分が共感出来て楽しめた作品に出会えた時、その反動から「この作品はわかりやすくてよかった」という感想の表現になるのではないかと思います。マーケティングの4P~演劇の場合 ちょっと寄り道になってしまいますが、ここで視点を変えてみたいと思います。 4Pというマーケティング用語をきいたことはあるでしょうか。マーケティング戦略を検討していくうえで重要な、以下の4つの要素のことです。①Product(製品)顧客に提供する製品やサービスの特性、品質、デザイン、ブランドなど。ターゲットとする市場のニーズに応じた製品開発が重要とされます。②Price(価格)製品やサービスの価格設定。需要や競合の状況、採算性を考慮して、適正な価格設定を行います。③Place(流通)製品を顧客に届けるための販売場所や流通経路。届けたい対象に確実に届く流通手段を検討します。④Promotion(販売促進)製品やサービスの認知を広め、購買意欲を刺激するため、どのようなプロモーション活動を行うか検討します。  何度も例にだして恐縮ですが、執筆段階でロングラン中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を、この4Pのフレームに当てはめてみます。①Product(製品)「ハリー・ポッター」という世界的に強力なブランドを題材とした作品であり、演劇鑑賞という枠を越えて、ディズニーランドやUSJと同様に「魔法の世界」をライブで楽しむ体験を、演劇ファンだけでなく幅広い層に提供できます。②Price(価格)「ハリー・ポッター」ブランドのプレミアム性があるので、比較的高めの料金設定が可能です。③Place(流通)舞台公演なので、映画のように全国一斉公開というわけにはいきません。しかし、劇場外のカフェやショップ、ストリートなども含めて、ハリー・ポッターの世界観にもとづいた唯一無二の劇場エリアを形成することで、わざわざ日本でひとつだけの劇場へ出かけなければならないということをポジティブな行為に変換しています。もちろんチケットは、主催者や各プレイガイドからオンラインで購入できます。加えて観劇前後で、劇場やカフェのグッズがオンラインで全国から購入できます。④Promotion(販売促進)原作の知名度、著名な出演者といった力があるので、主催者でもあるTBSをはじめテレビ、ラジオなどのメディアを使った幅広い層への情報発信が可能となります。またSNSによる発信も、ハリー・ポッターが好き、という既存の大きなファンコミュニティへ届けることができます。  ここでは、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を例にとりましたが、海外公演も成功している舞台『千と千尋の神隠し』や、劇団四季によるディズニーミュージカル『アナと雪の女王』なども、それぞれ4Pのフレームにあてはまるマーケティング戦略をとることができる作品です。だからロングランが可能になり、スポンサーも資金を投資できるわけです。 しかし、現代演劇のなかで、そういったダイナミックな戦略がとれる公演はごく一部です。 そもそも、①Product(製品)について、市場ニーズにあわせた作品創作という方向性が、芸術としての演劇になじむものなのかどうか、という前提段階から考えていかなければなりません。現代演劇のプロモーションについて この連載の最初に書きましたが、私は以前、関西ローカルの月刊情報誌で、演劇公演情報や、おすすめの公演の取材記事を担当していました。当時は、私が所属していた「エルマガジン」のほか、「プレイガイドジャーナル」、「ぴあ」といった情報誌が、京阪神で行われる演劇公演を網羅的に紹介していました。読者は、そのいずれかを書店で入手したら、いつ、どこで、どんな演劇公演が、いくらで観劇できるのかを俯瞰して知ることができました。しかし、それらの紙媒体も今はありません。今は新聞や一部の専門誌だけが頼りです。 昔話になりますが、かつて、演劇公演の広報のことを「情宣(じょうせん)」と呼んでいました。 チラシをつくる。劇場をまわってそのチラシをたくさんの公演で配布してもらう。行きつけの飲食店をまわってチラシをおいてもらう。新聞社や情報誌の担当にアポイントをとって宣伝にまわる、といったことです。そして知り合いや関係先にチケットを売ってまわる。アンケートに答えてくれたお客に手作業でDMを送る。広く広報するのは紙媒体にお願いして、あとは自分たちの手足を使う、まさに○○してまわる、といった感じでした。 今、多くの劇団、劇場は、相変わらずのチラシによる宣伝とともに、それぞれの戦略のもとでSNSを活用しているかと思います。手間はかかりますが、基本的には無料で利用できるありがたい媒体です。映画などと違って映像情報を出しづらいなか、いろいろな工夫を凝らして発信しています。 しかしながら、SNSの特性上、すでに興味を持ってくれている人には届きやすいですが、なかなか創客にはつながらない、新しい人にリーチできにくい、という側面もあるかと思います。 失敗を楽しむ  そしてもうひとつ、これは蛇足かもしれませんが、また、演劇だけの問題ではないと思うのですが、今、私たちが生きる時代の「余裕のなさ」が、過剰に失敗を恐れさせているのではないか、と思うのです。 例えば、誰かと食事する、その店を新たにさがす、というときに、多くの人がネットで検索し、口コミを読み込んで、失敗しなさそうなお店を検討すると思います。 あるいはデートで意中の人を映画に誘うとします。恋愛映画にするのか、アクション映画にするのか、それともヒューマンドラマにするのか。そしてその映画の評判は? ここでも口コミや評価の星の数を気にします。 会食やデートで絶対に失敗したくないからです。 しかし、演劇ではそういった失敗を避けるための「下調べ」が難しいです。 有名な原作がある演劇や、規模の大きなミュージカルなどでしたら、作品内容のわかる情報、予告映像や十分な数の口コミもあるでしょうが、多くの演劇公演にそれらはありません。チラシのイメージやその文言、キャストや作家・演出家の名前程度と、事前情報は限られています。しかもこちらから探しに行かないと、その情報はなかなか見つかりません。三谷幸喜さんや宮藤官九郎さんなど有名な作・演出家や、テレビ・映画などで見覚えのある俳優が名を連ねていたら、大いに安心材料になるかもしれませんが、そうでないことも多いです。 そういった意味で演劇は、言葉を選ばずにいうと、当たりはずれの多いジャンルだと思います。当たりはずれというのは、作品の質もそうですが、自分に合うかどうか、好みかどうか、が大きいです。 この「当たりはずれが多い」ということに、当然マイナスのイメージを持つ方がほとんどだと思います。しかし、あえて、その当たりはずれを楽しむ、ということを試してもいいのではないか、と考えたりもするのです。 選んだのは自分、そして選んだ作品が自分には合っていなかった。どこが合っていなかったのだろう。こういう内容は自分は楽しめないのだな。でも、あの俳優は素敵だったな。あの劇場の雰囲気だけは好きだな。そういったことが経験になります。 その失敗経験を楽しんで、次は違う選択をしていく。あの劇場でやっている、違う劇団の作品を観てみよう。前とはまったく違う雰囲気のこの作品を観てみよう。あの俳優を少し追いかけてみよう。 もし誰かと一緒に観に行ったのなら、ああ、失敗したね~、ここがもう少しこうだったらよかったのにね、とか、え~、あなたはここがよかったの?私はだめだった!などなど、失敗をネタに笑って話ができると素敵だと思います。その失敗が、その人との思い出になるのですから。 失敗をおそれない「余裕」があったら、思いがけない、あなたの好きな演劇作品に出会えるかもしれません。 私はお酒が好きですが、初めての街で初めての酒場の扉を開けるときのドキドキ感が大好きです。当然失敗したなぁ、と思うときもありますが、隠れた名店を発掘することもあります。一人飲みのときは自分で完結しますが、親しい家族や友人となら、その失敗や成功を一緒に楽しめます。 たしかに仕事や人生の大事な選択で失敗することは避けなければなりません。でも文化や芸術を楽しむにあたっては、失敗でさえも楽しむことができる余裕があれば、素敵な出会いの可能性も大いに広がっていくと思うのです。 演劇の場合も、そうやって失敗や成功を繰り返していくうちに、あなたの一生を変えるような運命的な作品に出会えるときがくるかもしれません。演劇好きの人、そして演劇を仕事にしている人、それぞれにそんな出会いがあったから、その人たちは明日も演劇を観に行くし、演劇を仕事にしようと思ったのだと思います。もちろん私もそのひとりです。 そして、心配はいりません。 何事もそうですが、何度か失敗を経験すると、そのうち鼻が利くようになってきますから。まとめ1 音楽、美術などは、学校の教科として、少ないながらも継続的に学習、鑑賞の機会がありますが、演劇については年に1度あるかないかの体験授業や鑑賞会にとどまり、それが実施されている学校も多くはありません。2 そのため、音楽、美術では学校で習うような基礎知識も鑑賞体験も演劇では乏しく、そのために初めて演劇と出会ってもむずかしいと感じてしまうのはしかたないかもしれません。3 音楽や美術、そして映画などと比べて、演劇には事前情報も少なく、東京や大都市圏以外では選択肢も少ないので、自分に合う作品を見つけにくいです。4 ほとんどの演劇公演において、市場原理にのっとったマーケティング戦略をとることは、その規模、そして市場原理と芸術が必ずしもなじまない、という理由から、難しいと思われます。5 以上の理由から、観客側からみると、他の芸術分野に比べて演劇は、いわゆる「当たりはずれ」が多いかもしれません。しかし、いろいろな出会いを繰り返し、観劇経験を重ねる中で、きっとあなたの心を揺さぶる作品に巡り合えるのではないかと思います。 公立文化施設で30年近く勤務、主に付属劇団の運営に携わり2024年退職。今は、のら。文化芸術の社会的意義を考えるうちに、プログラム評価と出会い、23年、日本評価学会認定評価士に。(公社)日本劇団協議会「文化政策を考える研究会」「広報事業部」専門委員。趣味は台湾のいろいろ。 続きをみる

日テレ戦後80年プロジェクト『いまを、戦前にさせない』、日本周辺の有事をテーマに1週間特集

5人組グループ・嵐の櫻井翔がメッセンジャーを務める日本テレビ系(NNN各局)戦後80年プロジェクト『いまを、戦前にさせない』では、きょう18日から1週間「日本周辺の有事」をテーマに、日本、台湾、中国それぞれの視点から緊迫する地域情勢に迫り、平和や暮らしへの影響を多角的に検証する。 戦後80年を迎える日本が直面する恐れがあるのが「台湾有事」。『news zero』(月~木 後11:00/金曜 後11:30)は19日からの1週間、日本・台湾・中国それぞれの視点で、台湾有事について考える。今回、日本のテレビメディアとしては初めて台湾の頼清徳総統の単独インタビューに成功。総統就任後、圧力を強める中国とどう向き合うのか、日本との関係に何を望むのか、直接、質問をぶつける。 📺 番組要約:「いまを、戦前にさせない」プロジェクト特集日テレ各番組が連動し、台湾有事と日本の影響、戦争の記憶と教訓を伝える特集週間。 ✅ 主な内容台湾情勢 兵役延長に揺れる台湾若者の声や危機感を取材 中国の「ダミー都市」や謎の艦船建造など、侵攻を想定した動きを分析 台湾軍の訓練や住民の生活も紹介 日本への影響 日本政府の住民避難計画(沖縄→九州)の課題を現地取材 那覇基地でのF15戦闘機訓練に密着し、防衛体制の現状を報告 過去から学ぶ:戦争の記憶 表参道に残る「山の手空襲」の痕跡を追う 空襲体験者の証言と街の変化を通じて、戦後80年の教訓を伝える 「いまを、戦前にさせない」ために、過去と現在をつなぎ、視聴者へ危機意識を喚起する構成となっている。 続きをみる 📚 関連書籍:『戦後80年』📖 Amazonでチェック 編集部の感想:このプロジェクトは、戦後80年という重要な節目において平和の重要性を再確認させる良い機会です。特に、台湾有事に関する多角的な視点からの報道は、地域の安全保障に対する理解を深める手助けになると思います。また、具体的な国際関係の検証を行うことは、視聴者の意識を高める上で非常に意義があると感じました。 関連動画: Play Play

今週発売の新作ゲーム『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女』『Blades of Fire』『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy – Enhanced Edition』他

日本・北米にて今週発売される新作ゲームをひとまとめにしてご紹介です。『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女』『Blades of Fire』『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy - Enhanced Edition』『鬼武者2 リマスター』他。注目タイトルhttps://www.youtube.com/watch?v=yOyHKSRKxR4【PC】【PS5】【PS4】【XSX|S】【NSW】ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女5月22日発売予定5月19日 月曜(日本)Windows PC・Nitro Express(ナイトロ エクスプレス) HOT!・プロレスリング物語5月20日 火曜(日本)Windows PC・S.T.A.L.K.E.R.:...

クトゥルフオープンワールド『The Sinking City』リマスターが雰囲気抜群。ローグライト『Windblown』大型アプデが至れり尽せり。レバーレスアケコンに入門。今週のゲーミング – AUTOMATON

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。493回目です。冷房を解禁しました。 不満解消 今週は、ローグライトアクションゲーム『Windblown』に大型アプデ「From the Leapers」が配信されたため、チェックしていました。今回は、ユーザーの要望に応える機能追加が中心となっており、目玉としては拠点にデッキタワーなる建物が登場。ここでは、アンロック済みの武器やスキルのうち、不要なものを無効化できる。つまりステージで出現しなくなり、好みの装備を引き当てられる確率が高まるというもの。 拠点には装備のお試し機能があるが、アンロックした装備しか利用できない。そしてそれが使いにくかったら、ステージではただ邪魔な存在となるだけ。そのためこれまでアンロックを控えめにしていましたが、デッキタワーによって解決し、個人的にも嬉しい機能追加でした。アップデートではほかに、一定時間内でのステージクリアで獲得できる報酬や、分岐ステージの報酬面での差別化、FSR 1.0対応なども導入されています。by. Taijiro Yamanaka 一人でパーティーレースゲームの開発を? できらぁ!という声が聞こえそうな個人開発のアザラシレース『Flipper Frenzy』をプレイしました。本作は初期段階のみ期間限定無料で配信中の早期アクセスタイトルです。かわいいアザラシのモデリングやモーションもさることながら、陸地ではよちよち移動、水中では高速移動、コロンと転がるサイドロールなどアザラシの特徴を上手く活かしたレースゲームになっています。オンラインマルチプレイにも対応していて、リーダーボードの世界ランキング上位を目指すこともできます。本作のマルチプレイは、ホストとして部屋を立ててゲストを招くようなカスタムマッチはなく、自動的にホストとゲストが割り振られる野良マルチ形式です。そしてマルチでのみリーダーボードのポイントは加算されます。つまり、『Fall Guys』などのように知らない人と競い合うこと前提のパーティーレースゲームとして設計されているわけです。個人開発でマルチプレイ対応のタイトルはいくつもありますが、野良マルチ前提のパーティーゲームは記憶になく、一人でこういうゲームが開発できるような時代なのかと驚きました。とはいえ、プレイヤーが増えてもエラー頻発により一度もマルチをプレイできず、本作の醍醐味は体験できてません。ひとまずは安定性の改善に期待したいですね。by. Haruki Maeda のぼりはじめたばかりだからな ここ最近ゲームをする時間が減っていました。その間に何をしていたかというと……『雀魂』です。テーブルゲームなので少しカテゴリが違う気もして、ここに書いて良いものやら悩みましたが、書いてしまいます。なんと言ったって雀聖1に昇段したんですから。なかなかの険しい道のりでした。昇段が近くなってくると目も当てられぬほどの不運に見舞われるイメージが、まだ拭いきれておりません。雀聖1は、『Apex Legends』に例えるならダイヤに入りたてくらいの感覚でしょうか。マッチングするようになったものの、戦ったらだいたいプレマス帯のおやつになる感じによく似ていると思います。ガチ勢の巣窟である魂天や、その予備軍である雀聖3にはまだ遠く及びません。これまでの対局数と、一戦にかかるおおよその平均時間から考えると、総プレイ時間はおそらく1000時間程度。入門書を1冊読んだきりで、ほかの本は買うだけ買って結局さっぱり勉強せぬまま、ひたすら実戦ばかりをこなしてきました。しかし、さすがにここからは座学もしなければ上がっていけないでしょう。麻雀というゲームの奥深さを思えば、ようやくチュートリアルが終わったところなのかもしれません。麻雀の道は、まだまだはてしなく遠いもののようです。by. Naoto Morooka 死刑囚たちを後悔させるノベルゲーム 今週は、死刑囚2人に罪を教えた上で死刑を遂行するノベルゲーム『刑死のためのカウンセル』を遊んでいました。本作の舞台となる月を信仰する世界では、聖職者が破戒の罪を問われて殺される残虐な連続殺人「焼尽問答事件」が発生。犯人として2人の男が捕まり、死刑判決が下っていました。本作でプレイヤーは、2人のカウンセリングを任せられた看守として、毎日彼らと面会。死刑を有意義なものとするべく、反省の色を見せない彼らに罪を教えることになります。実行犯のパニと教唆犯のギルは、なぜ犯行に及んだのか。死刑囚の内面に踏み入る30日間が繰り広げられます。序盤、死刑囚2人は殺されて当然の悪役のように見えます。しかし進めていくと、プレイヤー目線でも印象が変化。連続殺人事件を起こした犯罪者であるという事実は変わらないものの、人間味のあるキャラクターとして掘り下げられていきます。単に過去を描くのではなく、しっかり内面の変化が表現されており、苦みのある内容から異教の地が感じられるようでした。ストアページの紹介文によれば、悪役の過去が好きな人にオススメなのだとか。体験版も配信中です。by. Keiichi Yokoyama 猫の手も借りたい Mad Catzから先日発売された「N.E.K.O.」を購入。レバーレスデビューとして、練習がてらさまざまな格闘ゲームを行脚しています。他のレバーレスコントローラーと比べ、ボタンが小さくあまり手を広げなくてよい。方向入力ボタンにやや角度が付いていることも特徴で、左腕がより自然に置ける気がします。しかし触ってみるととにかく左手が動かない。特に左手薬指がなかなか動かしにくく、竜巻コマンドが完成していないことが多々。当然レバーより難しいことは承知の上でしたが、自分の指の動かなさにはびっくりしました。また、昇龍拳の入力がまだ染みついておらず、コンボの締めにとっさに出せないこともたびたびです。毎日トレーニングモードで数時間程度練習しておりますが、コマンドがレバー並みに安定するまでにはまだ時間がかかりそう。こうしてレバーやレバーレスを使い分けていると、デバイス毎の強み/弱みが明確にわかって面白い。同時押しによるN入力などは象徴的で、急に立ったり下がったり、早いコマンド入力にはやはりそうした特殊入力を無意識で出せる「レバーレス脳」を作り上げたいところ。1万6000円ほどという安価な価格帯なこともあり衝動的に買ってしまった「N.E.K.O.」ですが、とりあえず触って遊んでみる“おもちゃ”としても、新たなプレイスタイルを目指す“道具”としても、長く付き合えそうです。by. Kosuke Takenaka 長所が引き立つ 『The Sinking City Remastered』をプレイしていました。H・P・ラヴクラフト作品の影響を受ける、オープンワールドアドベンチャーゲームです。オリジナル版の記憶はほぼなくなっていたので、折角なので序盤を新旧比較しつつプレイ。元からなかなか良いグラフィックのゲームでしたが、リマスターではマップのオブジェクトがほぼ刷新されているほか、ライティングと影の表現がグッとパワーアップしています。個人的な見どころは会話シーン。字幕に背景が追加され読みやすく。またおそらくキャラのモデルやモーション自体は変わりないのですが、ライティングと影が強化されて会話時のキャラの表情の見ごたえが増しています。会話シーンの頻繁にあるゲームなのでオリジナル版を今遊ぶと古さが気になりそうですが、リマスターでしっかり現代化されていて嬉しいです。ほか、屋内の刷新には力が入っており、オブジェクトの配置が大雑把だったところもしっかりめにブラッシュアップ。これまたライティング・影の強化が相まって、かなり雰囲気が良いです。ゲームプレイは据え置きなので正直古さも感じますが、その分グラフィック強化に注力された持ち味が引き立つリマスターになっています。白状するとオリジナル版はクリアまで遊ばなかったので、今度こそ最後まで遊び抜きたい所存。by. Hideaki Fujiwara 続きを見る 🧠 編集部の感想: 『The Sinking City』リマスターのグラフィック向上は、特に会話シーンでの表情表現に大きな効果をもたらし、プレイの満足度を高めていると感じました。また、ローグライト『Windblown』のアップデートはプレイ環境を大きく改善し、ユーザーの意見を反映したシステムが嬉しいですね。レバーレスアケコンへの挑戦も、プレイヤーのスキル向上を促進する素晴らしい試みだと思います。

『エリオスR』人気キャラランキングTOP10!第1位はフェイス・ビームス【2025年版アンケート結果】

『エリオスR』一番好きなキャラランキングTOP10! 第1位:フェイス・ビームス 156票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   兄に憧れてヒーローを目指したフェイス・ビームスが多くの票を獲得し、第1位に選ばれました!   けだるげな雰囲気で女性にモテるフェイス。楽器の才能に恵まれDJとしても活躍する飄々とした振る舞いも魅力ですよね。   コメントでは、中身に惹かれたという声も寄せられています。   寄せられたコメント「顔ももちろん綺麗で好きですが、それ以上に中身の優しさとカッコ良さに惹かれています。リトル・フェイス時代もめちゃくちゃ可愛い!」     第2位:ブラッド・ビームス 81票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   第2位にはフェイスの兄であるブラッド・ビームスがランクインしました。   冷静さや責任感の強さなど、頼れる場面が多いものの反感も買いがちなブラッドですが、心の奥底では兄弟思いな情の深さも持ち合わせています。   市民になってファンサを受けてみたいヒーローのひとりですよね!   寄せられたコメント「好きすぎて言葉にできない。ぜんぶ好き。一司令として、ただただ幸せを祈っています」     第3位:キース・マックス 77票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   自堕落に見えて実は仲間思いの熱い男、キース・マックスが第3位でした。   コメントからは、だらけた態度と情の厚さ、いざとなれば頼りになるところなどが得票の理由としてうかがえます。   お酒の席で一緒になってみたいと思うファンも多いのではないでしょうか?   寄せられたコメント「普段ダラダラ〜としているのに、いざとなれば頼りになるし、行方知れずの親友を諦めずに探し続けていたほど情に厚いところが好きです!」     第4位:ディノ・アルバーニ 75票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   第4位に選ばれたのは、「ラブアンドピース」が口癖のディノ・アルバーニでした。   明るい性格と人懐っこさの持ち主で、人間関係のバランサーとしても活躍するディノ。   落ち込んでいるときも、その明るさに元気をもらえますよね。納得のランクインです!     第5位:グレイ・リヴァース 63票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   ゲームが得意で人見知りなグレイ・リヴァースが第5位でした。   人付き合いが苦手で、おどおどしがちなグレイ。友達を作りたいという思いを応援したくなりますよね。   グレイを語るうえで欠かせない“ジェット”の存在や、その在り方にも大きな魅力を感じるキャラクターです。   寄せられたコメント「夢を諦めずに進み続けるグレイさんを、ずっと応援しています!」     第6位:ガスト・アドラー 62票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   第6位には兄貴肌で面倒見の良いガスト・アドラーがランクインしました。   女性が苦手というウィークポイントはあるものの、周囲をよく見ており、空気が読めるところも高ポイント。   ノースセクターの協調性を担うひとりとして、苦労人っぷりへのコメントも寄せられています。   寄せられたコメント「ノースの協調性担当、苦労人なガストさんが推しです。ストーリーの掘り下げでさらに応援したくなりました」     第7位:如月レン 60票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   クールで寡黙なタイプの如月レンが第7位に選ばれています。   優等生ながら方向音痴、不愛想だけど猫好きで早起きが苦手など、そのギャップも愛おしいレンはどこか放っておけないタイプですよね。   コメント欄では熱いファンコールも寄せられました。   寄せられたコメント「エリオス始めたその日から最推しです!」     第8位:ビリー・ワイズ 57票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   第8位にランクインしたのは、陽気でハイテンションなビリー・ワイズでした。   軽い振る舞いが常で本心のわからないところもあるビリーですが、ストーリーを進めるうちに本当の彼に出会えた、そんな気持ちになりますよね。   コメント欄でも、ストーリーにおける成長について触れられています。   寄せられたコメント「初期は本心を見せず底知れない立ち回りをしていた彼が、本心から笑えるようになったと感じられて胸がいっぱいです……!」     第9位:オスカー・ベイル 54票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   体術のスペシャリストで、ストイックなオスカー・ベイルが第9位でした。   物静かで大柄とカッコよさが際立ちますが、飼っているハリネズミを可愛がっていたりと、底知れぬギャップもポイント。   忠誠心の高さやビームス兄弟の仲を思う優しさなど、たくさんの魅力が詰まったキャラクターです。     第10位:セイジ・スカイフォール 52票 引用:『エリオスライジングヒーローズ』公式X   第10位には、ヒーロー好きのセイジ・スカイフォールが選ばれました。   温厚で人当たりの良い性格や天然っぽさなど、親しみやすさが人気の秘訣でしょうか。   占いも得意なセイジ。彼もまた、多彩な魅力の持ち主です!     『エリオスR』人気キャラランキング第1位はフェイス・ビームス! 13期ウエストセクターのフェイス・ビームスが「『エリオスR』人気キャラランキング」第1位に輝きました!   第2位にランクインした兄のブラッド・ビームスを大きく離しての首位獲得です。   過去に『エリオスR』で行ったギャップが魅力的なキャラランキングや友達になりたいキャラランキングとはまたひと味違う結果となった今回のランキング。   アンケート元記事ではすべての順位が見られるので、ぜひチェックしてみてくださいね。   続きを見る 🧠 編集部の感想: 『エリオスR』の人気キャラランキングでフェイス・ビームスが1位に輝いたのは納得です。彼の魅力は見た目だけでなく、その優しさや独特の雰囲気にありますね。兄のブラッド・ビームスも2位に入っており、ビームス兄弟の人気は今後も続きそうです。

背の高い学生は背が低い学生よりもテストでいい点を取っているという研究結果

背の高い学生は、社会に出た後に高給取りになる傾向があることが過去の研究で判明しています。収入を大きく左右する学生時代の成績と、身長の関係について調べた研究が、査読付き学術雑誌のEconomics and Human Biologyで発表されました。続きを読む... 続きを見る 🧠 編集部の感想: 背の高い学生がテストで良い点を取る傾向があるという研究は興味深いですね。身長と成績の相関関係が社会的な地位や収入にも影響を与えるとは驚きです。このような結果が真実なら、教育における公平性を考え直す必要がありそうです。
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