こんにちは、ふくちと申します。
この度、2025 Japan AWS Jr.Championsに選出していただきました。3年目での選出になりました。
個人的には1年目から目標にしていたことなので、選んでいただけてとても嬉しいです!
同時に2025 Japan All AWS Certifications Engineersにも名前を連ねることができました。
また、今年の3月にはAWS Community Buildersプログラムにも選出していただきました。カテゴリはAI Engineeringです。
以降、以下の記載を用います。
Japan AWS Jr.Champions → JC
Japan All AWS Certifications Engineers → All Cert
AWS Community Builders → CB
ということでこれまでの活動を振り返るとともに、CB/JCに選出いただいた今思うこと・考えていることを書いていきます。
まずは選出されるまでの話です。
前提として、私の経歴です。
- 大学時代
- PCは普通に使えるくらい(cmdとかターミナルは使ったこと無い)
- プログラミング授業のオブジェクト指向辺りで理解不能に
- 文系学部卒
- 社会人時代
- 2023年4月入社(2025年6月現在3年目)
- 研修でAWSに初めて触れる
全く特別な人間ではないことをご理解いただければと思います。
1.1 選出されるまでの活動内容
以前に纏めたものがあるのでこちらをご参照ください。
上記記事をざっくりまとめると、以下の感じです。
- 社内登壇4回、社外登壇5回
- 技術ブログ38件執筆
- ブログリレー企画運営執筆
- オンラインLT会主催
1.2 CB/JCを目指したきっかけ
詳しくは以下のブログで記載しています。
ざっくりまとめてちょっと情報を付け足すと、以下の感じです。
- 1年目の新入社員研修で、AWS PSAのYukkiさんの研修を受講
- その時にJCの存在を知り、それになれれば若手の中で少しだけ飛び抜けられるのでは、と思い漠然と目標にした
- そこからコミュニティに少しずつ参加するようになったり、アウトプット活動を細々と始めたりしていった
- その活動が楽しくなって今も継続できている
- キモはJCのになりたくて活動を継続したわけではない点(詳しくは後述)
- CBについては最初から目標であったと言うより、途中で知った
1.3 どういったモチベーションで続けてきたか
「コミュニティ活動が楽しい!」「アウトプット活動が楽しい!」というモチベーションで続けてきました。
2年目後半くらいからはこの感情だけで動いてきました。
1年目の頃は「JCになりたい」という漠然とした目標にして活動を開始しました。
しかしこれだけではあまりにも抽象的すぎて、具体的な行動に起こせていませんでした。
そんな中で、コミュニティへの参加方法を少し変えてみることを意識しました。
具体的には、受け身的に参加するだけでなく、登壇・ブログ執筆・Twitter(現X)での発信など主体的なアウトプット活動を意識的に取り組むようにしました。
そうするとコミュニティの人たちと少しずつ交流できるようになったり、X上で自身のアウトプットに対するフィードバックをもらえるようになったりして、自身の世界が広がっていきました。
そうするとどんどん活動が楽しくなっていき、自然と継続できるようになっていました。
振り返ってみると、「やらなきゃ」ではなく「やりたい!」にうまく持っていけたことが継続の要因だったかと思います。
まずは2025年3月、CBに選出していただきました。
カテゴリはAI Engineeringで、約半年間趣味でBedrock触ってきたおかげでした。
ただ、他のAI Engineering選出メンバーは大体業務でも生成AI領域触られているようなので、私はこれからより一層頑張らないとな、とも思い直す機会になりました。
2.1 自分の中で変わったこと
自分の発信に対する意識が変わりました。
CBに選出され、それを名乗るからにはもう初心者みたいなことは言えないぞ、と。
これは他者から強要されるネガティブな要素と言うよりかは、自身がレベルアップするためのある種縛りのようなものです。
自らにある程度の枷を課し、それに見合ったレベルのインプットとアウトプットを課すことで、さらに成長できるようにしていきます。
具体的には、世にまだ出ていない知見や実装、業務や個人開発で手を動かして得た経験などを共有できるように意識しています。
他の方からどう見られているかはわかりませんが、多少なりと実務上で使えるような知見を発信できていればよいなと考えています。
2.2 選出されたことによるメリット
まず社内では、生成AI関係の業務に携わらせていただく機会が増えました。
たまたまですが、直接お声がけいただいて「生成AI使う案件あるけどやってみない?」と言っていただきました。
ずっと趣味で触ってアウトプットしていた活動が功を奏し、業務でも触ることができるようになりました。
CBに選出されたことと、この業務アサインに直接的な関わりがあるかはわかりませんが、活動を見ていただいていたことによって得られたチャンスであったことは間違いないです。
また社外では、同じくAI Engineeringカテゴリで選出されているCB/Heroの方々とたくさん交流させていただくことで、お互いの知見を共有させていただくことができています。
といっても今のところは基本的に私がインプットさせて頂く側なのですが…
(それでも、セッション登壇されていた方に個別でお話伺えたりするのは本当に特権ですね…)
この2つのプログラムに選出いただき、個人的に思うことが色々あるので書いておこうと思います。
3.1 選出がゴールではない
1年目の頃の私は「JCになること」が目標であり、それに向かって動き出しました。
しかし当時は考えが浅く、「なぜなりたいのか」「なるために何をすべきか」「なってからどうしたいか」ということまで考えられていませんでした。
特に、JCになることがゴールになってしまっていたのが問題でした。
一番大事なのは「なってからどうしたいか、何がしたいか」や「最終的にどんなエンジニアになりたいか」を明確にしておくことだと(今になって)考えています。
そしてそのためにどんな活動を積み重ねていくかを逆算して考えていく必要がありました。
そんな私の転機は2年目に参加したANGEL DojoとServerless Daysです。
生成AI、とりわけBedrockを用いた開発とLLMOpsという考え方に魅了され、そこからLLMアプリ開発の世界に飛び込びました。
そこからは 「LLMアプリを作れるようになりたい」「色んなLLMアプリ開発手法や考え方、最新情報をキャッチアップして、少しでも先駆者になりたい」 という思いが芽生えました。
つまり、JCやCBといったわかりやすい目標に縛られず、自分が見つけた好きな領域への挑戦を始めた、ということです。
私の場合は、それがAI Engineeringでした。
その結果、ただ漠然とJCを目標にしていたときに比べて圧倒的に具体的な活動が増えました。
勉強会への参加頻度もアウトプットの回数も、それまでの数倍になりました。
そして選ばれた今も、進むべき道を全く見失うことなく活動できています。
また、CBに選出されてからの4~6月ではブログ合計9記事、毎月2回ずつの社外登壇ができており、アウトプットの頻度も増えています。
(ありがたいことに、登壇のレベルが上っているとのお声もいただきました。)
JCに選ばれてからも、私の目指すところは変わりません。
これからもAI Engineering領域に注力していきます。
私のゴールは、まだまだ先にあります。
3.2 称号/肩書だけの人にならないために
執筆当時の私は、3年目としては身に余るレベルの称号をいただいています。
JC, CB, All Certといただいていますが、自身の技術力がそれに見合っているかと言われると怪しい部分があまりにも多いです。
つまり、一歩間違えれば私はあまりにも過大評価されている人間になります。
称号だけ・肩書だけで、実態を伴っていないようなエンジニアになるのは…流石に嫌ですね。
ということで、私は止まってしまったら、エンジニアとしての死が待っているのだと思います。
学び続けて、アウトプットし続けて、業務にもコミュニティにも貢献する。
これができて初めて存在意義が生まれる…くらいの気持ちでいます。
ということでこれからも走り続けます。
(具体的な目標・数値とかは、ひとまず決めません。ノルマ式にしてしまうと、そこで妥協してしまうので。自分の限界までやります。)
3.3 運
とはいえ、選出されるかどうかは運にも大きく左右されます。
業務があまりにも多忙で社外での活動ができないとか、他企業の水準で行けば選出されるのに社内に凄い人がいるために選ばれなかったとか、そもそも所属組織や上司にこういったプログラムを理解してもらえないとか、不運が絡むことだってあると思います。
私は確実に、運が良い側でした。
上司の理解を得られ、コミュニティへの参加も認めてもらっています。
この「運が悪くて選ばれなかった」を無くすためにはどうすればよいか。
私の考える結論としては 「とにかくやれ!今すぐやれ!」 です。
出展:桜井政博のゲーム作るには – とにかくやれ!! 【仕事の姿勢】
社内で認められないなら外に出る、外で自身の存在を認知してもらう。
業務があまりにも忙しいなら業務中に学んだことを業務外でアウトプットする。
誰の理解を得られなくても、1人で始め、1人で続ける。現代ならAIに伴走してもらうこともできる。
何が大事化を天秤にかけ、本気で選ばれたいならば娯楽の時間を減らしてでもアウトプットする。
この活動を「楽しい!」と思えるような領域を見つける。
そして最終的には、「自分を選ばざるを得なくする」というポジションまで上り詰めること。
運否天賦関係ない、上位者に自分を選ばせる。
そのくらいの活動ができれば、自分は何にだってなれると信じています。
櫻井さんいわく、
断言しますが、自らを鍛えるのは、あるいは成功に近づくのは、圧倒的に手数です。
アウトプット少なくして成功なし。
意味などは後で考えればよいから、とにかく手を動かす、ということをオススメします。
私はこの考えを信じていますし、その通りだと身を以て実感しています。
トップランナーの方々も、アウトプットの量と熱量が異常です。そこに少しでも追いつくためには、自身もやるしかないということです。
ということで、今すぐやれ!
※心身ともに健康であることが大前提です。不調を感じた場合は活動をストップしましょう。
最後になりますが、私の主張を纏めておきます。
- 選ばれることがゴールではない、目指すべき場所はさらに先
- 選ばれてからが本当のスタート、どんな活動をするかが大事
- 活動を楽しんで継続する
- 幸運をアウトプット量と熱量で手繰り寄せる
以上です。これからも頑張ります。
読んでくださったあなたがこれから何かを目指す際に、少しでも参考になれば幸いです。
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