2025年第1四半期における世界のスマートフォン販売台数が、前年同期と比べて3%増加したことを調査会社のCounterpointが発表しました。
Global Smartphone Market Grows 3% in Q1 2025 But Future Uncertain; Apple Takes #1 Spot in Q1 For First Time
https://www.counterpointresearch.com/insight/post-insight-global-smartphone-market-grows-3-in-q1-2025-but-future-uncertain-apple-takes-1-spot-in-q1-for-first-time/
Apple hit a big iPhone sales achievement for the first time – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2025/04/14/apple-hit-a-big-iphone-sales-achievement-for-the-first-time/
The Galaxy S25 couldn’t stop Apple from taking the top sales spot
https://www.androidpolice.com/galaxy-s25-sales-apple-tops-samsung/
Counterpointの市場調査レポート・Market Pulse Early Lookによると、2025年第1四半期の世界のスマートフォン販売台数は前年同期比で3%成長したとのこと。Counterpointのシニアリサーチアナリストであるアンキット・マルホトラ氏は「2025年第1四半期ではラテンアメリカやアジア、中東・アフリカなどの新興市場において経済状況の改善が見られたほか、中国の補助金政策が行われたことから、スマートフォン市場が好調でした」と述べています。
具体的なスマートフォンメーカーの市場シェアが以下。2025年第1四半期にはiPhone 16eが発売されたこともあり、Apple・iPhoneの販売台数が前年同期比で4%上昇。この結果、スマートフォン市場ではAppleがSamsungを上回ってトップシェアを誇っています。
対照的にSamsungは2025年第1四半期にGalaxy S25シリーズをリリースしたものの、販売台数は前年同期比で5%の下落を記録し、トップシェアの座をAppleに明け渡すことになりました。しかし、海外メディアのAndroid Policeは「Galaxy S25シリーズの発売は2025年2月中旬で、2025年第1四半期のスタートが遅れた」「Samsungのスマートフォン販売台数は第1四半期の終盤にかけて回復傾向にある」と述べ、販売台数の伸び悩みが一時的なものであると指摘しました。
2025年第1四半期において最も成長したスマートフォンブランドはVivoで、前年同期比で6%の成長を遂げました。中国に拠点を置くVivoはドイツの光学機器製造会社・カール・ツァイスと提携してフラッグシップモデルのVivo X100を販売しているほか、2025年4月には次世代モデルのvivo X200 Ultraを発表すると目されています。
Apple、Samsung、Xiaomi、Vivo、Oppoからなるトップ5以外では、HONORやHuawei、Motorolaが急速に成長を遂げており、激しい競争を繰り広げています。その中でもHuaweiは2025年第1四半期において中国最大のスマートフォンメーカーへと成長しました。
Huaweiはアメリカの厳しい制裁にもかかわらず復活し中国市場でiPhoneを追い上げつつある – GIGAZINE
一方で、2025年4月2日にアメリカのドナルド・トランプ大統領が発表した「相互関税」の導入などに伴う貿易リスクの上昇とサプライチェーンの不安、経済の不確実性の高まりにより、スマートフォン市場が大きな打撃を受ける可能性があります。これを受けてCounterpointは「生成AIや折りたたみ式スマートフォンなどの新技術の普及は今後も続くでしょうが、メーカーは今後の需要を慎重に監視する必要があります。長期的には堅調に推移する見通しですが、2025年においてはスマートフォンの販売台数は下落すると予想しています」と分析しました。
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