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概要
この記事では、2025年にインフルエンサーマーケティングが終焉を迎える背景と、企業が今後取るべきSNS戦略について解説されています。ユーザーの信頼が低下し、SNSが更に重要になる時代に備える必要性が強調されています。
要約(箇条書き)
- インフルエンサー利用の減少: 旅行系グルメインフルエンサーへの接触が減少。
- インフルエンサー時代の転換: 2025年からインフルエンサーを使った集客法に壁が立ちはだかる。
- 情報の信用低下: 口コミサイトや動画コンテンツの信頼性が低下し、本当に信用できる情報源が少なくなる。
- インフルエンサーの質の低下: 広告目的のインフルエンサーが増え、SNS上の情報が画一化している。
- SNSドリブンの時代: 従来の検索方法が変わり、AIが情報提供する時代になる。SNSが企業と顧客をつなぐ主要な手段に。
- 新しいSNS戦略:
- 公式アカウントを信頼の起点とし、ユーザーに求められる情報を発信。
- 自社商品が多く言及されることがブランド力向上のカギ。
- 商品の特性やサービスを端的にわかりやすく伝えることが重要。
- 未来に備える重要性: SNSがAIによって影響を受ける中、企業は生き残り戦略を見直す必要がある。
最近、インスタで「旅行系グルメインフルエンサーやってます〇〇と申します。ぜひ私の3000人のフォロワーにご紹介したく、無料宿泊のご相談でご連絡いたしました!」といったメッセージが届くの減ったと思いませんか?
1. インフルエンサー時代、終わりの始まり
いま、飲食業界でも宿泊業界でも「インフルエンサーを使った集客」がごく当たり前の手法として定着しています。
しかし、2025年を境にこのマーケティング手法は大きな曲がり角を迎えると、私は考えています。
理由は単純です。ユーザーが“信じなくなってきている”からです。
2. 広告まみれになった口コミサイトの信用低下
たとえば、ぐるなびは以前から広告色の強い飲食店紹介サイトでしたが、今や食べログまでもが広告カテゴリに入り始めたと感じている人も多いでしょう。
Googleクチコミも一見中立に見えますが、過去から現在までの平均値で評価されるため、長期的な悪評が尾を引きやすく、評価の回復が難しいのが実情です。
さらに最近では、過去にクチコミ投稿がない人が★5を1件だけ投稿されているようなケースも多く見られ、ヤラセが常態化しています。
つまり、どこも“本当に信用できる情報源”とは言い難くなってきています。
3. 「動画=真実」の時代も終わった
一時期、動画コンテンツは「写真よりも嘘がつけない」として注目されました。
写真は加工しやすい一方、動画は手間がかかるぶん“リアル”が伝わるという期待がありました。
しかし今では、動画の加工も簡単になり、見栄えのしない料理も局所撮りによって“それっぽく”見せるのは造作ない時代になっています。
結果として、動画であっても信頼性は下がってきているのです。
4. 金太郎飴のインフルエンサーたち
インフルエンサーという言葉は、本来「その分野の達人・信頼できる発信者」であるべきですが、現実にはお金目的で“広告塔”になる存在が急増しています。
しかも成功事例が出ると、それを全員が模倣し、SNS上は似たようなテンプレ投稿ばかり。
TIKTOKもインスタも、画面をスワイプすれば同じ構図・同じトーン・同じ商品紹介…
2025年、ついにユーザーは“インフルエンサーはもういいや”と離脱を始めています。
5. これからは「検索」ではなく「SNSドリブン」の時代へ
今後、Google検索やYahoo検索の代わりに、ChatGPTやGeminiなどのAIが検索代替機能を担っていきます。
ユーザーは「検索結果を開いて、情報を探す」のではなく、「AIが答えてくれること」に満足するようになります。
これにより、元の情報源(ホームページなど)への流入が激減する=「ゼロクリック検索」が加速していきます。
ホームページもAIによって“情報を吸われるだけのもの”に変わっていくでしょう。
その中で、“検索外”の独立した存在として力を持ち続けるのがSNSです。
つまり、企業が本当に自力で顧客とつながる場所はSNSしかない時代が来るということです。
6. では、これからのSNS戦略はどうあるべきか?
SNSは「やっている」だけでは意味がありません。戦略的に整備されたアカウント運用が必要です。
① 公式アカウントが信頼の起点になる
今後は旅館ホテル、または飲食店の公式アカウントこそが、“真実の発信源”としての立ち位置を確立する必要があります。
単なるキャンペーン告知だけではなく、ユーザーが求める情報の起点として信頼される運用が求められます。
② 商品と会社そのものを発信する力が求められる
SNSにおいては「多くの人が自社商品について投稿していること」そのものが、企業の存在価値を高めます。
市場での“言及頻度”がブランド力となる時代です。
③ 深掘りされた商品情報を端的に伝える
裏話や社員の笑顔ではなく、宿や店舗の強み、サービス、こだわりといった“商品そのもの”に関する情報を、いかに端的かつ分かりやすく発信できるかがSNS時代の生命線です。
結びに:SNSもAI化する時代、その次に備えよ
2025年、インフルエンサーマーケティングは終焉を迎えつつあります。
そして、SNSもまたAIによって整理・分析され、いずれは“加工された情報空間”になるでしょう。
では、次に企業が取るべき一手とは?
その答えは、有料版『バンディエゴのV字回復メソッド』にて。
本質的な生き残り戦略を知りたい方は、ぜひご覧ください。
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