金曜日, 6月 6, 2025
- Advertisment -
ホームレビュー映画(129)悪魔の少女ジュリー(1982)もっちー

(129)悪魔の少女ジュリー(1982)もっちー

🧠 あらすじと概要:

映画『悪魔の少女ジュリー』(1982)のあらすじと要約

あらすじ

『悪魔の少女ジュリー』は、父親への異常な愛情を持つ少女、ジュリーのサスペンスストーリーです。ジュリーは父親ハロルドを恋人のように愛し、厳格な母親アイリーンとは常に対立しています。母親が娘を寮に入れる計画を持っているのを知ったジュリーは不満を募らせます。さらに、母親が処分を依頼した大蛇を使って、彼女の計画は思わぬ方向に進展し、母親が死亡する事件に発展します。

その後、ハロルドは新しい恋人スーザンを家に連れてきて結婚を予定しますが、ジュリーは彼女を排除しようと画策します。ウェストンという食料配達の若者を脅迫し、スーザンの殺害を依頼するのですが、ジュリーの意図は次第に狂っていきます。

記事の要約

この映画の感想文では、ジュリーの歪んだ愛情が中心テーマとして描かれており、彼女の行動が展開するサスペンスと心理的な恐怖を語っています。主人公ジュリーは父親の愛情に執着し、母親との対立から犯罪に走る姿が描写されています。また、映画は多くのホラー作品に影響を与えたと考えられ、ジャンルとしての価値があることが強調されています。観る人によって異なる感情を引き起こすキャラクターたちや、家庭内の緊張感が、作品全体の強烈な印象を与える要因となっています。

(129)悪魔の少女ジュリー(1982)もっちー

もっちー

本日の懐かしのホラー映画は、「悪魔の少女ジュリー」(1982)。
ファザコン娘が父親を独占する為に色々な策略を巡らすサスペンス系作品になります。

主人公のジュリーは、同世代の男の子には興味がなく、父親ハロルドを恋人の様に愛していました。一方、厳格な母親アイリーンとは朝食の些細な所作でも喧嘩になる程、反りが合いませんでした。アイリーンは、何かにつけて反抗的な態度を取る娘を寮に入れる相談をハロルドにします。それを聞いてしまったジュリーは、一層不機嫌になるのでした。夫が娘の為に購入した大蛇(毒なし)を日頃から気味悪がっていたアイリーンは、食料配達の若者・ウェストンに蛇を処分する様にお願いをします。後日、それを知ったジュリーは激怒します。ダイエットコーラを再度納品に来たウェストンは、アイリーンに男女の関係を迫ります。アイリーンは激しく拒絶します。2人の揉合いを知ったジュリーは、ライフルを構えてウェストンを撃とうとしますが、邪魔な母親を排除する千載一遇のチャンスと考え、撃つのを止めます。ウェストンと揉合いの末、床に頭を打ち付けたアイリーンは死亡。

2階でジュリーがライフルを構えていた為、ウェストンは一目散に逃げてしまいます。

妻を失い、そう日も経っていないのに、ハロルドはスーザンと言う女性を家に連れて来て結婚を申し込もうとします。未亡人のスーザンには、デニスと言う小さい息子が居ました。程なくして、2人は結婚する事になります。父親と2人だけの世界を邪魔する者が再び現れ、危機感を募らせるジュリーはスーザンを排除する為に、ウェストンへ接触を試みます。実母アイリーン殺害を目撃した事をネタに、ウェストンを脅迫。

スーザン殺害を依頼をするジュリーでしたが・・・。

本作を初めて観たのは、高校2年生の時になります。「ハロウィンⅢ」や「プロムナイト2」「サンゲリア」(EMI版)等を購入した新宿西口の露店で「悪魔の少女ジュリー」も購入した1本になります。大好きな父親と一緒に居たいだけの少女なので、邦題の「悪魔の少女」は、ちょっと大仰な表現に感じました。自分にとって邪魔な存在を排除したいだけなんですよね。それでも、友人に服を貸して、自分の身代わりとして犠牲にさせる残忍な手段を考える等、中々の策士でした。ただ、ジョン・クレイマーの様に、他人の行動全てが読める程、達観してはいないので、ジュリーの思惑とは違う結末を迎える事となります。

父親が娘の唇に直にチュッとかするから、余計娘は勘違いするのではないだろうか?と本編を改めて観て思ってしまいました。そして、最初の奥さんが亡くなる前から既にスーザンと言う”2号さん”を仕込んでいた狡さも感じたので、一番悪いのはパパさんの様な気がします。

そんなパパさんを演じているのは、アンソニー・フランシオサ。ダリオ・アルジェント監督作「シャドー」で謎の殺人鬼に脅迫される作家役が印象的だった俳優さんです。また、ジュリーの継母となるスーザン役を演じたのは、シビル・ダニング。「監獄アマゾネス 美女の絶叫」の女囚役や「ハウリング2」の印象が強い女優さんです。本作のスーザンは、普段は貞淑だけど、夜の生活ではチョット淫ら。それでも自分の大切な息子に危害を加えようとするジュリーに対しては、静かな怒りを見せる強い母親を見事に演じていました。海外では、UHD盤が発売されています。日本のVHS版と比較してみた所、ランタイムが3分近く違いました。エッチなシーンが削られた訳でもなさそうなので、具体的にどのシーンが削除されたのか正直判りませんでした。(必要十分なシーンは収録されているので、3分短いVHS版でも問題ない印象です。)海外盤UHD/Blu-rayの冒頭には、ジュリー役の女優さんと、シビル・ダニングのコメントを観る事が出来たのは良かったです。

本作は、認知度が高くない作品の為、国内Blu-ray化は難しいかも知れません。

もっちー

ビデオでーたさん刊行のビデオソフト完全カタログ(1992年度版)のホラーコーナーの作品を中心に綴って行きます。(アメブロ版と基本同じ内容になります。)



続きをみる


Views: 0

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -