DJIは、「Mavic 4 Pro」を5月13日(火)に発売した。従来モデル「Mavic 3 Pro」から撮影性能や飛行時間を向上させた同社ドローンのフラッグシップモデル。
価格は、DJI RC 2送信機セットが27万7200円から。最上位の512GB高速ストレージ内蔵クリエイターコンボは49万7860円。
従来モデルでは不可能だった360°回転および70°上向きでの撮影を実現した「360°インフィニティジンバル」を搭載。DJIドローンで初めての搭載となり、カメラから直接「ダッチアングル」と呼ばれる傾斜撮影や、重力を感じさせない滑らかな動きによる空撮が可能だという。
カメラシステムはそれぞれ28mm、70mm、168mmの焦点距離を持つ3眼構成。メインカメラには新開発した1億画素の4/3型CMOSセンサーを備えるHasselbladカメラを搭載する。F2.0〜F11の範囲で絞り値を調節でき、低照度でもノイズの少ない映像撮影が可能だとしている。
70mm中望遠カメラは1/1.3インチの48MPセンサーを採用。新しい画像処理エンジンにより画質が向上している。168mm望遠カメラは1/1.5インチの50MPセンサーを搭載し、望遠光学用に最適化されたジンバルアルゴリズムにより、遠距離空撮でも安定した画質を実現する。
動画撮影では、Hasselbladメインカメラが6K/60fps HDR撮影に対応し、約16ストップのダイナミックレンジを実現。中望遠カメラと望遠カメラもそれぞれ14ストップと13ストップのダイナミックレンジを備え、明暗差の激しい環境でも細部まで描写できる。全カメラで10bit D-Log、D-Log M、HLGカラープロファイルに対応する。
飛行時間は従来モデル比で約10%向上し、最大51分の飛行が可能となった。新型の95Whバッテリーと空力設計の改良により、最高90km/hでの飛行が可能となり、航続距離も41kmに伸びた。
64GBのストレージを内蔵(利用可能領域は約42GB)。外部メモリーカードなしですぐに撮影できる。クリエイターコンボモデルでは512GBの大容量ストレージ(利用可能領域は約460GB)を搭載し、ALL-I 4:2:2エンコード録画にも対応している。
Mavic 240W電源アダプターを使用すれば約50分でバッテリー1本をフル充電でき、Mini SDCポート経由で3本のバッテリーを同時に充電も可能。残量が最も少ないバッテリーを優先的に充電する機能を備え、3本すべてのバッテリーが同じ残量になると約90分で全てをフル充電できる。
安全面では6基の低照度対応魚眼センサーとデュアルプロセッサーを搭載。低照度下でも時速18kmで全方向への障害物回避が可能だ。映像伝送システム「O4+」により、最大30km(国内仕様は最大15km)の映像伝送を実現した。
新たに開発された送信機「DJI RC Pro 2」は7型Mini-LEDディスプレイを搭載。回転式スクリーンはドローンのジンバルと即時に同期し、最大4時間のバッテリー駆動と128GBの内蔵ストレージを備える。
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