台湾の半導体シリコンメーカー、グローバルウェーハズ(環球晶円)は16日、対米投資を75億ドル(約1兆900億円)に拡大する計画を明らかにした。トランプ米大統領が先端技術の国内製造強化を目指す中、需要増に対応するのが狙い。
発表資料によると、半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)のサプライヤーであるグローバルウェーハズは、投資額をこれまでの計画から40億ドル上積みし、従来の2倍強に引き上げる。同社は前日、米テキサス州シャーマンにある初の工場の開所式を実施した。
TSMCをはじめとする台湾企業は米国で存在感を強めており、グローバルウェーハズもその一つ。こうした企業の多くはアップルやエヌビディアなど、米国内での生産・調達拡大を計画する顧客のニーズに対応する考え。
世界の電子機器を製造する台湾企業は、米国への製造拠点移管をけん引している。こうした動きは米政府が近年導入した制裁を機に始まったが、トランプ政権がさらなる関税や貿易障壁を設ける構えを見せる中で加速している。
原題:TSMC Supplier GlobalWafers Hikes US Spending to $7.5 Billion (1)(抜粋)
🧠 編集部の感想:
グローバルウェーハズの対米投資拡大は、台湾企業の米国進出の加速を示しています。特に、半導体産業における競争が激化する中で、需要への対応が求められています。トランプ政権下の制裁がきっかけとなり、製造拠点の移管が進むことは、今後の国際関係にも影響を与えるでしょう。
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