TDKが28日に発表した今期(2026年3月期)の営業利益予想は、米トランプ政権の関税措置の影響を合理的に算出できないとして、同社として初めてレンジによる表示にした。
今期の営業利益は、前期比20%減の1800億円から同0.4%増の2250億円とした。関税措置の度重なる変更などで見通しが不透明なため、前者をリスクシナリオ、後者をベースシナリオとしたという。
- リスクとベースの差額は米国での需要が減速することによって間接的に受ける影響額で、直接の関税負担によるリスクはこれに織り込んでいない-山西哲司CFO
- ベースシナリオをしっかりと達成していくべく事業運営していく-斎藤昇社長
- 会社予想の前提となる通期の平均為替レートは、対米ドル140円、対ユーロ155円の想定
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