欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのミュラー・エストニア中銀総裁は、追加利下げの可能性を否定はしないものの、経済成長を積極的に後押しするために利下げが不可欠だとする明確な根拠はまだ見当たらないことから、慎重な姿勢を保つ必要があると述べた。
ミュラー氏は19日、タリンでのインタビューで、「金利は既に十分低く、景気回復を妨げるほどではないというのが、私の基本的な考え方だ」と述べた。さらなる金融緩和が正当化される可能性はあるが、「金利を大幅に引き下げるべきかどうかは、私にははっきりしない」と続けた。
同氏はまた、「現在のECBは均衡点にあり、景気をさらに刺激するために大幅な追加措置を講じるのであれば、明確な根拠が必要だろう。現時点でそうした根拠が十分かどうかは、依然として議論の余地がある」と言明した。
原題:ECB Must Be Cautious on Further Interest-Rate Cuts, Muller Says
(抜粋)
🧠 編集部の感想:
エストニア中銀総裁の見解は、慎重な金融政策の重要性を示しています。現状の金利が経済成長を妨げていないとの指摘は、利下げの必要性に疑問を投げかけます。市場への過剰な刺激を避けるためにも、明確な根拠が求められる時期と感じました。
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