金曜日, 5月 16, 2025
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ECB、ターミナルレートにいまや「比較的近い」-ラトビア中銀総裁 – Bloomberg


欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、インフレ率が今年中に2%へと戻るという基本シナリオが実現すれば、ユーロ圏の利下げは終着点に近づいているとの見解を示した。

  カザークス氏は16日、CNBCとのインタビューで、ECBの中銀預金金利は現在の2.25%から今年中に「あと数回」の引き下げがあるかもしれないとつつ、世界の貿易を巡る状況が依然不透明なことを挙げ、政策担当者は拙速に動くべきではないと警告した。

カザークス・ラトビア中銀総裁

Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  状況がECBの基本シナリオの範囲内にある限り、「われわれは既にターミナルレートに比較的近い」とカザークス氏は説明。だが、不確実性は依然として高く、「急ぐ必要はない」とくぎを刺した。

  市場では、6月に開かれる次回の政策会合でECBが今サイクルで8回目の利下げを決定すると見込まれている。インフレが目標値に向けて後退を続け、関税による経済的な逆風もあることから、さらなる金融緩和も予想される。

  カザークス氏は今週、6月の会合で追加利下げを行う論拠はあると述べていた。この日のインタビューでは、市場の期待は「適切」との見方を示したが、決定は今後入ってくるデータに左右されると強調した。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が15日発表した1-3月のユーロ圏域内総生産(GDP)改定値は前期比0.3%増と、速報値の0.4%増から下方修正された。

  カザークス氏は「自分の見方では、浅く短期間のリセッション(景気後退)に陥るリスクは、依然極めて大きい」と述べ、「恐らくユーロ圏全体ではないかもしれないが、特定の国々」にリスクが高いと指摘。「全体として、成長の欠如が大きな問題となっている」と続けた。

原題:ECB Now ‘Relatively Close’ to Terminal Rate, Kazaks Tells CNBC(抜粋)



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🧠 編集部の感想:
カザークス氏の発言は、ユーロ圏の利下げが終着点に迫っていることを示唆しており、経済の安定を望む声が高まっています。しかし、依然として不透明な貿易状況や成長の欠如が懸念材料であり、慎重な判断が求められます。このような状況下での追加利下げは市場の期待を反映しているものの、データ次第で政策が変わる可能性があるという点にも注目です。

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