米通信大手AT&Tは21日、米ルーメン・テクノロジーズの消費者向け光ファイバー事業を57億5000万ドル(約8300億円)で買収することで合意したと発表した。デンバーやラスベガスなど主要都市で高速ブロードバンドサービスを拡大する。
発表資料によると、AT&Tは現金で買収を行う。両社間の協議はブルームバーグ・ニュースが3月に報じていた。買収実現には規制当局の承認が必要で、手続きは来年上期(1-6月)に完了する見通し。
関連記事:AT&T、ルーメンの消費者向け光ファイバー事業買収で協議-関係者
AT&Tにとって今回の買収は、自社の光ファイバー網を世帯・企業に広く行き渡らせるという長期目標の前進につながる。同社は2030年までに6000万拠点をカバーすることを目指しており、これはAT&Tファイバーが現在提供できる範囲の約2倍だ。一方、ルーメンは以前、消費者向け光ファイバー事業は企業顧客に注力する自社戦略に合わないと指摘していた。
AT&Tによると、ルーメンの光ファイバー契約者数は100万、サービス提供拠点は米11州で400万カ所以上に上る。
ルーメンの株価は引け後の時間外取引で一時25%上昇し、4.77ドルを付けた。一方、AT&Tはほぼ横ばい。
原題:AT&T Buys Lumen’s Consumer Fiber Business for $5.75 Billion (1)(抜粋)
🧠 編集部の感想:
AT&Tによるルーメンの消費者向け光ファイバー事業の買収は、同社の高速インターネットサービスの拡充に大きく寄与するでしょう。2030年までに6000万拠点カバーを目指す中で、大きな一歩となります。ルーメンの戦略的方針との整合性も見られ、今後の市場競争が楽しみです。
Views: 0