ネクソンが開発中の新作アクションRPG「Vindictus: Defying Fate」のパブリック・アルファテストが,本日(2025年6月9日)よりSteamで開始される。
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本作は,同社のIP「マビノギ英雄伝」を題材としたアクションRPGだ。シングルプレイを中心としたゲームで,Unreal Engine 5を使用した美しい世界を冒険しながら,手に汗握る戦いが楽しめる。本稿では,そんな「Vindictus: Defying Fate」のアルファテスト版の先行プレイレポートをお届けしよう。
美麗グラフィックスで揺れ動くキャラモデルが最高
本作をプレイしてまず目を引かれるのは,なんといってもグラフィックスの美しさだ。Unreal Engine 5で描かれる美しい世界での冒険はそれだけでも胸躍るものがある。
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風景なども作り込まれているが,とくに驚かされたのは滑らかに動くキャラクターだ。イケメン,美女ぞろいのキャラクターたちのモデルをはじめ,服の装飾の動きまでこだわって作られているのが見てとれる。そして何がとは言わないが,体の一部もとても揺れ動くのである。
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アルファテスト版では,4体のキャラクターから1人を選び,キャラクリエイトを行う。ちなみに,あとでほかのキャラクターに変更することも可能だ。
キャラクリエイトは,顔の造形などは変更できないが,身体は部位ごとに細かく調整できる。髪型はあとからショップで購入する形で,やり込むほどにキャラクリエイトの選択肢も増えていく。
魅力的なキャラづくりに欠かせないコスチューム関連も,アルファテスト版の時点でかなり充実していた。現代的な衣装からファンタジー系のものまで豊富なラインナップだ。正式リリース版ではどうなるかは不明だが,アルファテスト版ではゲームを進めることで,コスチュームを購入できる通貨が入手可能だった。
これらのコスチュームは手や足などパーツごとに分類されており,好きなように組み合わせられるのもポイントだ。気に入った衣装を集めて自分だけのスタイルを作り出せるので,スクショが捗りまくる。
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本作にはフォトモードも用意されているので,好きな衣装に着替えたら自由に撮影を楽しめる。ズーム機能や視点移動はもちろん,キャラクターにポーズをとらせることもできるので,冒険そっちのけで撮影に勤しむ人も出てきそうだ。
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プレイヤーの活動拠点になる村には,景色のいい場所が複数あるので,撮影スポットには困らないだろう。今回のプレイ中は出会えなかったが,村ではほかのプレイヤーも表示されるようなので,一緒に撮影できるかもしれない。
キャラクリエイト,コスチューム,撮影機能と美麗グラフィックスのキャラを堪能したい人向けの要素はかなり充実しているため,キャラモデルが気に入った人には強くおすすめしたいゲームとなっている。
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アクションはスタミナなしでハイテンポに展開
アクションバトルを始めとする,ゲームのメインコンテンツについても詳しくレポートしていこう。
本作はオープンワールドではなくマップ移動式で,ステージを選んでストーリーを進めていく。ステージ1つひとつがしっかりと作り込まれており,チャプター1をクリアするだけでもかなりのボリュームだった。
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ステージ道中は敵を倒しつつ進めていくことになるが,ほぼ一本道なので迷うことはない。頻繁にキャンプ場(休憩ポイント)も見つかり,以降は任意のポイントに飛ぶこともできるため,移動やリトライに関してはスムーズだ。
途中で入るボス戦前にも必ずキャンプ場が用意されていて,ストレスフリーで遊べる親切設計になっている。
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また,移動はほぼ一本道とはいえ,なにもないわけではなく,さまざまな要素が盛り込まれていた。隠された宝箱などもあるため,しっかりと探索して回ると,のちの成長に役立つこともある。
途中には巨大な丸太が転がってくるエリアがあったりと,ステージ攻略を平坦にしない作りになっていて,退屈することなくプレイすることができた。
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肝心のアクション部分については,軽快でスピーディなプレイフィールだ。適度な打撃感がありつつも,全体的に軽やかに動く,ハイスピードな戦闘を楽しめる。
動作は,隙の少ない基本攻撃,大振りだが威力の高い強攻撃,回避アクション,キャラ固有のアクションやスキルといったオーソドックスな構成だ。複雑な操作はないため,説明なしでも直感的に動かせるだろう。
基本攻撃と強攻撃を組み合わせた連続コンボも用意されており,攻撃をする順番に応じて変化する攻撃アクションが,キャラクターごとに複数用意されている。
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このコンボをうまく使っていくのが,本作のアクションのキモとなる。フィニッシュまでが長いコンボのほうが威力は出るが,当然隙も増えるため最後まで狙えるチャンスを見極める必要がある。
逆にコマンド数の少ないコンボなら手早くダメージを稼げるため,集団戦では簡単なコンボを利用することも多い。敵の数や種類,動きのパターンを覚えて使うコンボを変えていくアクションは,強敵との戦闘になるほど楽しさが増していく要素で,かなりの手応えを感じられた。
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また,キャラ固有のスキルやアクションもあるため,各キャラクターでの操作感にもバリエーションがあるのも見どころだ。
今回はバスタードソードを扱うデリアをメインで使っていたのだが,彼女はチャージ攻撃からガード,カウンターとうまく決まると気持ちのいいアクションをいくつも持っていた。動きの早いボス相手であれば回避,ガードを連続して使うことで絶え間なく攻撃できるなど,操作に慣れてくるほど楽しいキャラクターになっている。
ほかのキャラクターもそれぞれ固有のアクションが使えるようなので,1キャラクターの操作を極めてみてもよさそうだ。
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そして,本作のアクションはスタミナがないのも特徴だ。各種攻撃,回避などのアクションでスタミナ管理をする必要がなく,ずっと動き続けられるのだ。当然,そのぶん敵側も容赦なく攻撃を仕掛けてくるので,動き続けるハイテンポな戦闘になる。
とくに,回避は使用頻度が高くなるが,高難度アクションというほどの精密さは求められないので安心してほしい。無敵時間も長いので大抵の攻撃は容易に避けられるだろう。
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基本のアクションだけでも手に汗握る戦いになるのだが,ボス戦はさらに熱くなれる要素が盛り込まれている。
ボスが黄色,青,赤のエフェクトを出したあとの攻撃に対しては,特定の行動パターンを取る必要が出てくる。
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この要素が通常の敵とはまったく違う,動きを読む駆け引きを生むため,適度な緊張を与えてくれた。今回プレイできたチャプター1時点でも,攻略後に「いいボスだった」と絶妙な達成感を味わえた。
とくに面白いのが,青のエフェクトが出たあとの攻撃で,この攻撃に対しては「Precision Action」,いわゆるパリィのようなカウンターアクションが発動可能になる。
敵の攻撃に対してタイミングを合わせてアクションを行うと,キャラ固有のカウンターが発生し,敵をダウンさせるためのゲージを大幅に増やせる。そしてなにより,発動時のアクションがカッコイイのでうまく操作できたことへの達成感も大きい。
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このカウンターなどを使って敵のダウンゲージを溜めたあとは,一定時間敵が怯みフィニッシュアクションも発動可能になる。こちらも専用のアクションが発生して,キャラ固有の演出が見られるものだ。
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ボス戦は,手強いぶん撃破時の爽快感も大きい。そして,本作は1ステージ内で何度もボスが出現するため,定期的に強敵との戦闘が楽しめる。一度戦ったボスはあとから再戦もできるため,気に入ったボスとの戦闘も極められる。
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個人的にありがたかったのは,一緒に戦ってくれるフォロワー(仲間NPC)を外せる作りになっていた点だ。本作では自分で操作するキャラクター,仲間NPCをキャンプ場で自由に切り換えられるが,このときに仲間を連れていかない選択肢も取れる。
仲間は頼れる存在ではあるものの,強いボスとは一騎打ちで戦いたいこともあるので,この仕様はうれしい。
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なお,使用するキャラクターのレベルなどは全キャラ共有になっているが,装備や固有アビリティなどの習熟度はキャラクター別に設定されている。育てていないキャラクターに変更してもある程度は戦えるものの,ボス戦になるとメインで成長させているキャラクターで挑まないと厳しい印象だ。
メインで使うキャラクターと,サブキャラクターを1体育てて進めるのが建設的かもしれない。
![]() 敵を倒して素材を集めると武器が作れる。各キャラの装備をすべてそろえるのは時間がかかりそうだ
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![]() 防御力や与えるダメージの増加など,共有アビリティは一度習得すれば全キャラで共通して効果を発揮する
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![]() キャラ固有のスキルは,それぞれ育成が必要だった。1キャラを育てるのにもかなりのリソースを使う
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マルチで挑む高難度ボスも登場。じっくりとやり込むタイプのゲームになる予感
シングルプレイがメインとなる本作だが,長期的・継続的にプレイするタイプのコンテンツや,マルチ要素も確認できた。
デイリーミッションをこなして報酬を受け取る,いわゆるシーズンパス,バトルパス系も導入されている。報酬が正式リリース時にどうなるかは不明だが,コスチュームも報酬に含まれていたので,日々プレイするタイプのゲームになりそうだ。
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また,エンドコンテンツの立ち位置として,「特殊依頼(Special Missions)」というソロ/マルチで挑める高難度ボスが用意されている。こちらはマルチかソロを自由に選んでの挑戦が可能で,ボスを撃破できると育成素材などを獲得できる。
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今回はソロで挑んでみたが,圧倒的な強さに数分で敗走することになった。チャプター1のボスでもけっこうな強さだと思っていたのだが,まだ優しかったのだと思う程度には強い。
とにかく攻撃が激しいうえ,避けるのにひと工夫必要な攻撃も仕掛けてくる。もちろん育成が進めば多少は楽になると思われるが,プレイヤースキルも必須になるだろう。
ストーリーのボスでは物足りないという人も満足できる強さに仕上がっているので,アルファテストをプレイする人はぜひチャレンジして,撃破を目指してほしい。
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撮影が捗りまくる魅力的なキャラクタービジュアル,テンポのいいアクションや強敵との戦闘と,アルファテストの段階で完成度の高いゲームに仕上がっている「Vindictus: Defying Fate」。
正式リリースが期待できる作り込みなので,美女やイケメンが活躍するアクションゲームを求めている人は,正式リリースまで情報をチェックしつつ,6月17日まで実施される,パブリック・アルファテストに参加してみよう。
「Vindictus: Defying Fate」公式サイト
🧠 編集部の感想:
「Vindictus: Defying Fate」のALPHAテストが開始され、期待が高まります。美しいグラフィックスとスピーディなアクションが特徴で、戦闘の楽しさが強調されています。また、キャラクタークリエイトやコスチューム変更の要素が豊富で、プレイヤーの自由度も大きい印象です。
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