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ホームニュースゲームニュース[プレイレポ]改めて“つながり”と向き合った続編「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」は,より遊びやすく,より自由なプレイが可能に。サムと一緒に人生を進めてみよう

[プレイレポ]改めて“つながり”と向き合った続編「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」は,より遊びやすく,より自由なプレイが可能に。サムと一緒に人生を進めてみよう



 コジマプロダクションの新作「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」が,2025年6月26日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売される

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 本作は,2019年11月に発売された「DEATH STRANDING」の続編で,メキシコとオーストラリアという新たな土地を舞台に同作から11か月後の世界が描かれる。
 リリースに先駆け,発売元より製品版のコードをいただいたので,その体験で得たものを極力ネタバレなしで共有していこうと思う。
 なお4Gamerでは,最速体験レポートや小島監督&開発陣へのインタビューも掲載している。こちらを併せてお読みいただくと,より情報が補完され,理解が深まるはずだ。

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 前作と変わらない“運ぶ旅”の楽しさ自由と戦略の選択が重なり,デスストの世界は静かに,そしてダイナミックに新たな広がりを見せる。「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」のメディア向けイベントでの先行試遊レポートをとおして,ゲームの魅力と“変わらないところ,進化したところ”をお伝えしよう。


[2025/05/08 16:01]

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 待望の続編「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」発売を前に,コジマプロダクションにて国内外のメディアを招いたプレビューイベントが開催された。同イベントで行われた小島秀夫監督インタビュー制作チームのトークセッションを,スタジオツアーの模様とともにお届けしよう。


[2025/05/08 16:01]

「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」公式サイト

物語に入りこむための細やかな配慮によって丁寧に描かれる,サムの新たな旅路

 本作の主人公は,前作と同じサムだ。依頼を受けて指定の物資を運ぶこと,そしてカイラル通信を接続することといった彼の使命も変わっていない。

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 物語は,前作の11か月後から始まる。
 サムはルーとふたりでアメリカとメキシコの境にあるシェルターに身を隠し,ひっそりと暮らしていた。ルーは成長し,手押し車につかまり立ちをして押したり,離乳食を食べたり,食べている間に寝てしまったりと,可愛らしい姿を見せている。
 そんな毎日を送るサムとルーのシェルターに,フラジャイルがやってくるところから,新たな物語が動き出す。

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サムが大事に育てているルー。表情や動きがとにかくかわいい

 なお今作の物語は,少し難解だった前作より丁寧に説明されており,非常に理解しやすい。さらに固有の用語やそれまでのあらすじ,人物やその動きなどは,メニューにある“コーパス”で確認もできる。
 コーパスは,ムービーシーンの間であっても起動可能なので「分からない用語があって,理解度が低いまま話が進んでしまう」というようなことが起こりづらい。もちろん,ムービーシーンを堪能したあとにコーパスをゆっくり読んで理解していくといったプレイでも大丈夫だ。

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物語は分かりやすくなったが,驚きの展開は失われていない

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タイトル画面の“Story of DEATH STRANDING 1”からは,前作のあらすじも追える。17ページ分の読み物として物語がまとまってるので,「DEATH STRANDING」のおさらいとしてもおすすめ

 サムにとって配達は“生活”の一部だ。そして荷物を運ぶことは基本的に地味な作業である。ときには武装集団やBTなどの敵が立ちはだかり,戦闘が発生することもあるが,それでもサムは戦士や勇者ではなく,あくまで“ポーター(配達人)”なのである。
 つねに,「荷物を届ける」という地に足の着いた地道な行為が彼の真ん中にある。サムはこの“配達”を通じて人や拠点をつなげ,自分の生きかたを見いだし,人生を進めてきた。
 だが今作では,そのサムのライフワークである“つなぐこと”や“つながり”自体に,一石を投じるような話が展開する。その功罪や意義に改めて向き合うことは,この時代に生きる我々にとっても,深い意味を持つものになるだろう。

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本作では,演劇やマンガのような独特の演出も多い。グラフィックスを含めた環境づくりがリアルに寄っているぶん,そのミスマッチが「ゲームならでは」の体験,面白さを生んでいる

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印象的だったのは,登場人物と会話するとき,たびたびサムの返答としての選択肢が登場すること。そしてサムが,直にしっかりと人に関わっていることだ

サムとSomeone(プレイヤー)のシンクロ率を高め,ゲームのやりがいを作るいくつもの要素

 「サムの人生」の実感を高め,ゲームとしての面白さを感じさせてくれるのが,前作よりもさらに選択肢も魅力も増した配送と戦闘,オンラインの要素,そして美しいグラフィックスと音楽である。
 「荷物を運ぶこと自体が面白い」という点は,前作から変わっていない。重い荷物を背中にバランスよく積むことや,よろめいたときにうまくバランスをとること,それを補助する装備を手に入れ身に着けること,移動する地形や用途に合わせたビークルを上手く使うこと,過酷な自然環境への対応などなど。
 重い荷物を安全に運ぶためのリアルなポイントを,ゲームの面白みとして巧みに昇華させているのは,「DEATH STRANDING」シリーズならではの魅力といえるだろう。
 さらに今作では,配送環境の変化もプレイの新たなスパイスとなっている。まず,昼夜の概念が追加されたことは大きい。
 また豪雨による川の増水によって渡りにくくなったり,水場の境に設置した設備が壊れたり,森林火災が発生してサムがダメージを受けたりといった状況も登場する。それらに対応する苦労や工夫を重ねるたび,「この世界に生きている」という臨場感は高まる。操作自体はほぼ前作を踏襲しているものの,全体としての操作感は向上している。

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筆者はビークルを乗りまわすのが好き。自分で作ってカスタムすることはもちろんだが,オンラインでほかのプレイヤーが作った乗り物を使うこともあった

 戦闘においては,敵拠点の制圧や物資奪還などの依頼も存在し,それに対する取り組みかたもプレイスタイルによって選んでいけるようになっている。
 たとえば,筆者が敵拠点の設備を破壊するミッションに取り組んだときは,現時点で強力だと思われる武器をふたつほど携えて高台から乗り込み,現地で追加の武器を拾いながら出会った敵と積極的に戦っていくというサバイバルスタイルをとることが多い。
 だがほかにも,軽装で敵に見つからないよう進む戦術や,威力の高い範囲攻撃武器で敵を一網打尽にする戦法など,さまざまなやりかたで目的を達成できる。ステルス性能を高める装備や超強力な武器の存在など,あらゆるスタイルを貫くための下地も整っているので,プレイヤーの好きな方法での攻略が可能だ。

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 背負った荷物をすべて降ろすコマンドが追加されたことも,プレイの幅が広がる面白いポイントだ。筆者はおろした荷物をなくすことが心配で,ついバックパックが満載なまま戦ってしまうのだが(どうも,そういう人は多いらしい),このコマンドによって,サッと荷物を置いて身軽に戦うことにも挑戦できそうだ。

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 忘れてはならないのは,オンライン要素の数々。前作と同様に,オンラインでほかのプレイヤーとつながり,アイテムの共有や譲渡を行ったり,資材を出し合って国道などの建造物を作り上げたり,立てた看板に“いいね”をしたりと,多彩な交流が可能である。
 これらは旅の助けとなるだけでなく,目的を共有する仲間の存在をほのかに感じさせ,癒しをもたらしてくれる。特に,BT戦でほかのプレイヤーが武器などを送ってくれたときは,感謝だけでなく嬉しさも大きい。そう,誰かのために行動を起こすということの尊さも感じさせてくれるのだ。
 さらに,新たな移動手段であるモノレールの建造ができるなど,オンライン要素もパワーアップしている。オフラインプレイも当然面白いが,本作ならではの体験をしっかり味わいたいのであれば,ぜひオンライン状態でのプレイをおすすめしたい。

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コツコツと協力し合って,少しずつ国道などの建造物が出来ていく過程は達成感があり,顔も知らぬ仲間の心強さを感じる

 こうして自身のスタイルでプレイを重ねた結果は,「配送・移動」「戦闘」「ステルス」「建設・サービス」「ブリッジリンク」の5つの要素からなる「配達人グレード」として,サムの能力に反映される。
 またスキルツリー式の強化要素もあるため,プレイヤーとサムの距離がより近くなった印象だ。

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 サムの旅の臨場感を高め,盛り上げてくれるのは,緻密に描き込まれたグラフィックスと美しい音楽の数々だ。
 空気感の表現が繊細になったグラフィックスは,昼夜の概念が導入されたことなどにより,景色のバリエーションも大きく増えた。時雨で湿った土の匂いや,朝の澄んだ空気,夕焼けの温かさなど,自然のさまざまな姿を愛おしく感じさせる。
 しかし,自然は時に人類にとって優しくない。雪山の山頂付近では,1メートル先すら見えない吹雪が吹き荒れたり,地震のときには容赦ない土砂崩れがサムを襲ったりもする。大きな岩が迫りサムを押しつぶす瞬間を体験したが,その恐ろしさに思わず声を上げてしまったほどだ。そんな場面では,ポーターの勇敢さをしみじみと感じた。
 音楽については,今回も名だたるアーティストたちが楽曲を提供している。メニューのミュージックプレイヤーからは,いつでも好きな曲を再生できて,旅のBGMとして使える。旅のお供に聴く音楽は,想像以上に心に響く。ぜひ活用してほしい。

選択の旅路が人生となる

 さきほど,サムが「配達をしていく毎日のなかで人生を進めてきた」と書いたが,これは少し違っているかもしれない。
 正確には,何をしたとしてもしなかったとしても人生は進んでいくのだ。そして,人間はいつか死ぬ。
 この変えようのない事実があったうえで,サムと私たち“Someone”はどう行動して,あるいはしないままでいるのか。
 私たちは極寒の雪山を進みながら,砂漠をピックアップオフローダーで爆走しなら,燃えさかる森林のなかを駆け抜けながら……配達自体の面白さに熱中するいっぽうで,サムの人生に訪れるたくさんの選択をしていくことになるだろう。
 やがてその選択の軌跡は,生き様と呼ばれるようになる。

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 運んでいくことや移動していくことはサムの仕事・生きかたという枠を超え,人間のありかたにも関わってくる行動として描かれる。
 我々はサムを通じてそれに関わり,“つながり”とはどういうものなのか,つながるべきかどうかについてまで,改めて考えさせられる。
 ゲームのスケールはより大きくなり,システムは便利になり,あらゆるところに能動的に関われるようになった。「配達」が中心に据えられたクセの強いゲームだが,プレイに関する敷居は確実に低くなっている。再び始まるサムの旅に,ぜひコントローラを握って参加しよう。

「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」公式サイト



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🧠 編集部の感想:
「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」が楽しみです!より自由に遊べる要素が加わり、サムの人生と“つながり”を深く体験できるのは魅力的ですね。グラフィックスや音楽の進化も期待でき、前作以上に感情を揺さぶる物語が待っていそうです。

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