セガは2025年6月5日にNintendo Switch 2用ソフト「ぷよぷよテトリス2S」を発売する。
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Nintendo Switch 2と同時発売される本作は,2020年に発売された「ぷよぷよテトリス2」をSwitch2向けに最適化し,いくつかの新要素を追加したものだ。
今回発売に先駆けて,Switch2の実機を使ったメディア向け試遊会が行われたので,その体験レポートをお届けする。
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会場には4セットのSwitch2とともに別途USBカメラがセッティングされ,最初にマルチプレイ時の「カメラプレイ」を試すことができた。
Switch2の機能に依存するゲームチャット機能はもちろん使えるが,本作は「カメラプレイ」にも対応していて,ゲーム画面にカメラで撮影したライブ映像が反映される。
本作に対応したカメラプレイの表示モードは4つ。「対戦時のフィールド(盤面)の背景」「盤面以外の背景(1Pの映像のみ対応)」「各プレイヤーのアイコン」「各プレイヤーから繰り出されるアタック演出に顔を表示」という本作らしいユニークな仕様だ。
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ソフトを使った大会や配信も活発に行われている本作には願ってもない機能で,純粋に対戦ツールとしての価値が大きく上がっていると感じた。
筆者は自身の姿を映してプレイした経験はほとんどないので,自分の顔が盤面に映る様子はちょっと落ち着かない気分もあったが,試合を盛り上げるための演出としてこのような機能を手軽に導入できるのは実に便利だと思った。
続いて体験したのは,Joy-Con 2を使ったマウス操作だ。マウス操作自体は前作や「ぷよぷよeスポーツ」のSteam版にも入っていたそうだが,コンシューマ版で対応するのは初めてだという。マウスといってもSwitch2の場合はJoy-Con 2を使うので,そのアサインは少し特殊だ。
Joy-Con 2を使う場合,マウスの左右移動がぷよ / テトリミノの移動で,下移動が高速落下 / ソフトドロップとなる。クイックやハードドロップがマウスの移動ではなく,スティックにアサインされているのは誤操作防止のためであろう。
回転は[R]と[ZR]で,テトリスのホールドは[B],またモードによって[A][X][Y]を使用することもある。
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正直なところかなりクセのある操作で,慣れないと少し混乱する。しかしそれがプレイの面白さにつながる可能性もあり,慣れていない人や逆に上手い人同士の対戦は,カメラで手元などを見せつつプレイしたりすると面白くなりそうだ。
ちなみにこのマウスプレイは,Joy-Con 2を持ち上げればすぐに通常操作に戻れるようになっている。
「ぷよぷよテトリス2S」で追加された新モードが「いっしょにぷよテト」モードだ。これはひとつの盤面を2人で共有してプレイするというもので,2組ずつ落ちてくる組ぷよやテトリミノをそれぞれのプレイヤーが同時に操作して消していく。
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重要なのは両者の組ぷよやテトリミノに当たり判定があることで,相手の組ぷよやテトリミノのある方向には動せないという制限がある。
ゲームの性質上とくに左右方向はぶつかり合うことが多くなるわけだが,それを回避するために用意されたのが「落下スピードダウン」のボタンだ。Joy-Con 2のデフォルト設定の場合は[SR]にアサインされていて,組ぷよ/テトリミノの落ちるスピードを遅くして,相手の操作に干渉しにくくできる。
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うまく積んで消すためには譲り合いの精神が重要だ。同じ盤面で互いに声をかけ合いながら「そこそこ!」「緑を3列目に!」といった感じで指示をしながらプレイする感覚はなかなか新鮮なものだった。
この「いっしょにぷよテト」モードには“両者の組ぷよ/テトリミノが接地するまで消えない”という独自のルールがあり,「ぷよぷよ」なら最大10個,「テトリス」は最大で8列を同時に消せるので,普段とは違ったゲーム展開へと発生する。このルールを理解したうまい人がチームでプレイする様子を見てみたい気もした。
またこのモードはCOMをパートナーに設定してプレイすることも可能だ。ここでのCOMはできるだけプレイヤーの邪魔をしないよう,比較的早めの判断をして最適な場所に置くというAIが組まれているそうで,意外にもプレイしづらい印象はなく,同様にCOMとチームを組んだプレイヤー同士の対戦は結構面白かった。好みにもよると思うが,製品版でいろいろと試してみてほしい。
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最後に,「ポインター機能」についても体験した。これはプレイヤーに対して別のプレイヤーが指示をするために用意された機能で,プレイヤーが操作しているぷよ/テトリミノと同じ色や形のポインターを,隣にいるプレイヤーがマウス操作を使って画面に表示させるというものだ。
ポインターはゲームに直接影響せず,自由に回転させて好きな場所に置けるので,上級者がビギナーに対してセオリーを教えるようなときに使えるのではないだろうか。実際,こうした機能は以前から要望があり,それを実現したとのこと。
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既に完成しているゲーム本編に,Switch2の機能を活用した付加価値を用意した本作。仲間とのプレイやゲーム配信などを積極的にやっている人には特別にありがたい機能となるのではないだろうか。
「おすそわけ通信」を使えばソフト1本で,ローカル,インターネットの両方を介して最大4人までプレイできるので,「ぷよぷよ」と「テトリス」を通じた新しい遊びのコミュニケーションツールとして活用してほしい。
「ぷよぷよテトリス2S」公式サイト
🧠 編集部の感想:
「ぷよぷよテトリス2S」の試遊会レポートは、新しいマウス操作やプレイモードが加わり、パズルゲームの楽しみ方に新たな風を吹き込んでいると感じました。特に、カメラプレイ機能が対戦の盛り上がりを促進し、プレイヤー同士のコミュニケーションを深める要素になっているのが魅力的です。新モード「いっしょにぷよテト」は、協力プレイの新しい形を提供しており、楽しさが一層広がる期待があります。
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