土曜日, 6月 21, 2025
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[インタビュー]「フラメモ」騎士ハンギョン&ピケロの楽曲とは? 松岡洋平さん&町本成史さんがその魅力を語る



 サンリオが贈る新世代の本格ファンタジー「フラガリアメモリーズ」(以下,「フラメモ」)では,フラガリアの騎士たちの世界観を表現したオリジナル楽曲が公開中だ。
 主(ロード)であるハンギョドンに仕える騎士,ハンギョンが歌う「拜拜[BYE-BYE]」(2025年2月14日公開)に続き,けろけろけろっぴに仕える騎士,ピケロが歌う「Qualia Es Diff」(6月10日公開)の公開をもって,すべての騎士の世界観を表現した楽曲が出揃ったことになる。

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 今回,4Gamerではハンギョン役の松岡洋平さんと,ピケロ役の町本成史さんにそれぞれの楽曲について話を聞く機会を得た。「フラメモ」プロデューサーの村上一馬氏の解説とともに,2人が楽曲に込めた想いや感想をお届けしていこう。

松岡洋平さん(左),町本成史さん(右)
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YouTube「フラガリアメモリーズ」

2人とサンリオキャラクターの思い出
オーディションで運命の再会を果たす

4Gamer:
 まずは,「フラメモ」やキャラクターとの出会いについてお聞かせください。
ハンギョン役/松岡洋平さん(以下,松岡さん):
 もともとハンギョドンがすごく好きだったこともあって,マネージャーさんが本作のオーディションを勧めてくれました。そのときは,ハンギョン以外にもほかのキャラクターも受けさせていただきました。
 自分なりにいろいろ考えて演じることはできたものの,最後まで悔いを残したくないなって考えたんです。それで,オーディション後にプロデューサーの村上(一馬)さんとお話ししたとき,ハンギョドンが好きなことを伝えるかどうか,さんざん迷って……結局,「NOIR BOUQUETって『はぴだんぶい』のメンバーですよね」と言うにとどめました(笑)。
4Gamer:
 アピールしたわけですね。町本さんはいかがでしたか。
ピケロ役/町本成史さん(以下,町本さん):
 僕は,ピケロのオーディションを受けさせていただきました。歌唱のオーディションは初めてでしたし,課題曲も難しかったので,たくさん練習してから臨んだのを覚えています。結果として,自分が出せるものは全部出せたので,すがすがしい気持ちでしたね。
 それで,僕もブースから出たあとに村上さんとお話ししたのですが,趣味の「5円玉集め」について聞かれたんです。オーディションが終わったあと,反省よりも「もっと5円玉の話をたくさんしておけば良かったな……」って思いました(笑)。
4Gamer:
 町本さんの公式プロフィールにありますよね。あの趣味は確かに気になります! ちなみに,主である「けろけろけろっぴ」に抱いていた印象はありますか。
町本さん:
 やっぱり小さいころは,文房具などを使っていた記憶がありますし,こんなふうに“ご縁”がつながるとは思っていなかったので驚きました……“5円”だけに(笑)。集めていて良かったなって思いました。
4Gamer:
 ありがとうございます。村上さんは,お二人の印象はいかがでしたか。
プロデューサー・村上一馬氏(以下,村上氏):
 まず松岡さんは,緊張せずリラックスされていた印象で,演技に関してもこちら側が思っていたキャラクター感をバシッと決めてきてくださったので,「やった!」と思いました。はぴだんぶいをご存じだったのも,非常にうれしかったのを覚えています。
 町本さんは,逆にすごく緊張されていたようにも見えたのですが,自分なりに考えてきてくださったキャラクター像がしっかりと伝わってくる,素晴らしい演技でした。そういう意味では,ある意味お二人は対照的な印象があったかもしれません。趣味の話では,「僕,5円玉好き声優の代表ですけど?」って感じかなと想像していたのですが(笑),とにかく礼儀正しい方でした。
4Gamer:
 そうだったんですね。ちなみに,松岡さんのハンギョドン好きは,何がきっかけだったんでしょうか。
松岡さん:
 きっかけは特にないんですが,あの個性的な感じが好きだなと思っていて。数年前はまだサンリオキャラクター大賞でも上位に入らず,ハンギョドンの露出の機会があまり多くなかったんですよね。
 そういうキャラクターって応援したくなるじゃないですか? だから,「僕はハンギョドンを推していく!」っていう,言ってみれば逆張りの精神だったのかもしれません。でもその後,じわじわと人気が上がっていったのがすごくうれしかったです。
4Gamer:
 今や大人気キャラクターですよね。「フラメモ」が発表されたとき,1人ずつキャラクターが公開されていきました。後半になってもSNSの反響は減ることなく,むしろハンギョンやピケロの発表時は爆発的な盛り上がりだった印象なのですが,見ていていかがでしたか。
町本さん:
 今回の楽曲もそうですが,何かを公開するときは,順番的にピケロが一番最後になることが多いんですよ。前日のハンギョンの反響がとても大きかったので,緊張がすごかったです……。
松岡さん:
 僕は率直に言うと,すでにハンギョンまでの時点でかなり話題になっていたので,CVにまだまだ若手の僕の名前があることで,皆さんの期待に添えなかったら悲しいし,不安だなと思っていました。でも,いざ発表されてみたら,ハンギョドンとハンギョンのどちらもトレンドに入っていて,すごくうれしくなりました。ポジティブなコメントをたくさんいただいて,ホッとしましたね。
4Gamer:
 ちなみに,松岡さんと町本さんは,この作品より前から面識はあったんですか。
町本さん:
 いや,なかったです。
松岡さん:
 何かの収録の際,村上さんと話していたら「町本さんと連絡を取られてみてはどうですか?」と勧められたんです。それで,X(旧Twitter)のDMで「ピューロランドに行きましょう」って誘いました(笑)。
町本さん:
 多摩センター駅の改札で待ち合わせしました。それまで直接会ったことがなかったので,「僕は何色の服を着てます」みたいなやりとりをして(笑)。
4Gamer:
 そんな出会いが……! 村上さんが2人の仲を取り持ったんですね。
村上氏:
 はい,背中を押した感じでしたね(笑)。
4Gamer:
 意外なきっかけでした。続いては,それぞれの楽曲について深掘りしていきたいと思います。

楽曲についてプロデューサー解説
&キャスト深堀りインタビュー!

◆「拜拜[BYE-BYE]」について



4Gamer:
 まずは,ハンギョンの世界観を表現した楽曲「拜拜[BYE-BYE]」についてお話を聞いていきましょう。村上さんから解説をお願いします。
村上氏:
 全体的に狙っていたのはご覧のとおり“中華テイスト”です。サウンドは,デジタルシンセを基盤にその上に中国系の琴などのアナログな音が乗っかっているような質感で,ネオンがチカチカしたサイバー感のある妖しくにぎやかな雰囲気にしたいと思いました。さらに,ハンギョンには寂しがり屋な一面もあるので,ノリのいいEDM調でありながら,サビでは少し切ない感じにしたんです。
4Gamer:
 なるほど。歌詞についてはいかがですか。
村上氏:
 歌詞でも中華テイストを意識しているのですが,曲名には「みんなが知っている単語」を使いたかったんです。それで,楽曲の雰囲気にも合っている「バイバイ」という言葉を,中国語表記にしました。そのほかにも歌詞には中国語や漢字を多く取り入れて,ハンギョンの雰囲気を字面と音から感じられるようにしています。
 ハンギョンはいつも,主(ロード)であるハンギョドンに「笑顔でいてほしい,寂しい思いをさせたくない」という想いで仕えていますが,実は,そんなハンギョン自身も,どこかで寂しさを紛らわせようとしている。そうした内面を,少しでも感じ取ってもらえるような曲になっていると思います。
4Gamer:
 秘めた内面を表現した楽曲なんですね。
村上氏:
 はい。例えば「バイバイしたってのにどうして 白昼こうして月を隠して」というフレーズがありますが,これは夜が明けると別れが訪れるという情景を,「月」に例えたものです。明るくなったら月が見えなくなる……という比喩表現ですね。そういったところから,ハンギョンのロマンチストな一面が感じられたらいいなと思っています。
4Gamer:
 ステキですね。MVも凝っていますし,より深く解釈できます。では,松岡さんがこの曲を受け取ったときの感想を教えてください。
松岡さん:
 最初は「どんな曲が来るんだろう」と,正直ちょっと怖かったです。でも,僕自身が感じていたハンギョンのイメージがそのまま再現されていて,「これこれ!」って思いました。メロディも良いんですが,何より歌詞が素晴らしいんですよね。
 MVのコメントにもありましたが,「君がさびしい時には 大丈夫 僕だってさびしいよ」というフレーズは本当に刺さりますし……。あと僕,「言下[げんか]を盗んで」っていう表現がすごく好きなんです。あれは特許を取ったほうがいいと思います!(笑)
4Gamer:
 毎度言っていますが,「フラメモ」の楽曲は,「これ,普通スッと出てこないよね……」と思うようなフレーズが本当に多いですよね。これはどうやって思いつくんですか?
村上氏:
 制作のやり方としては,まず「この曲でキャラクターのどのような部分を描きたいか」を決めたあと,使いたい言葉などを,慣用句レベルでラフスケッチのように書き出していきます。メロディーに歌詞をつけるときは,言葉が元々持っている音程とハマったり,逆にメロディーが言葉を引っ張ってきてくれたりすることもあるんです。それらを組み合わせながら,フレーズを広げていく感じですね。
4Gamer:
 フラメモの楽曲はすべてメロディー先行なんですよね。興味深い話です。
松岡さん:
 「拜拜[BYE-BYE]」は本当にいろいろな方から「聴きました」「良かった」と言っていただけて,僕自身もすごくうれしかったです。
4Gamer:
 そうなんですね。レコーディングの際,歌で難しかったところはありますか。
松岡さん:
 さっき町本さんにも話したんですが,実はこの曲,今まで歌ってきたなかで一番歌いやすかったんです。感情表現もそうですし,僕のキーを考慮して作ってくださったのかなと。気持ちよく歌わせていただきました。3人(チャコ役/小笠原 仁さん,アルペック役/畠中 祐さん)のなかではレコーディング一番手だったので,皆さんはどんな感じになるのかなと,完成が本当に楽しみでした。
4Gamer:
 先ほど「言下を盗む」が好きとおっしゃっていましたが,歌っていて印象に残ったフレーズがほかにもあれば教えてください。
松岡さん:
 落ちサビのところですかね。何回か録らせていただいたんですが,エッジボイスというか,わざと声を絞るテクニックを使って,寂しさを絞り出すような表現をしてみました。普段のハンギョンは享楽主義者っぽいけど,主への素直な“寂しい”という感情に寄り添って歌ったんです。
4Gamer:
 深いですね……。町本さんはこの曲を聴いてみていかがでしたか。
町本さん:
 公開がすごく楽しみでした。イントロからグッと引き込まれる感じでしたし……(と言って,あらかじめプリントアウトした質問状に書き込んだメモを見る)。
松岡さん:
 町本さん,質問状に話すことのメモを書いてきてたんですよ。
町本さん:
 実は,インタビューを受けるのは今日が初めてだったので……。それでこの曲については,「怪しくて寂しい。この寂しさの松岡さんの表現が良かった」ってメモに書いてありました。
松岡さん:
 えっ,待ってください。ほかにもめちゃくちゃうれしいことが書いてある!
町本さん:
 「松岡さんがハンギョンで良かった」ね(笑)。
4Gamer:
 これはうれしい感想ですね……!
松岡さん:
 町本さん,ありがとう(笑)。あと,僕から村上さんに聞きたかったんですけど,MVだとイントロで「カチカチ」って音に合わせてネオンがつくじゃないですか。あの音って,MVだけかと思ったら,音源自体にも入ってるんですよね?
村上氏:
 はい。あれは楽曲制作の段階で,MVの演出も一緒に考えていたんです。それでMV制作側と相談して,音をはめていきました。
松岡さん:
 そうだったんですか! あそこ,めちゃくちゃ気持ちいいんですよ。ぜひ皆さんにも注目して聴いてほしいです。

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4Gamer:
 この曲は,公開に合わせてサンリオカフェコラボもありましたよね。松岡さんもうかがったそうですが……。
※2025年2月15日〜3月16日の期間中,サンリオカフェ池袋店にてアルペック・ハンギョン・チャコの特製ピック付きの豚まんを販売

松岡さん:
 誕生日に豚まんの写真だけポストしましたが,本当においしかったです。自分が歌った曲のタペストリーが飾られていたのも,感慨深かったですね。
町本さん:
 僕も別の日に通りましたが,写真を撮っている人が多かったです。
4Gamer:
 お二人ともいらっしゃったんですね!
松岡さん:
 実は僕,写真を撮っている方の横で,豚まんが出来上がるのを待ってました(笑)。あと,カフェにキティのリボン柄のストリートピアノが置いてあるじゃないですか? 僕が行ったとき,どこかのおじいちゃんがフリースタイルでピアノを弾いていて,それを聴きながら(笑)。
4Gamer:
 それは楽しい体験でしたね。ファンの皆さんも,いつどこに松岡さんや町本さんが現れるか分からないので,要注意かもしれません……!
◆「Qualia Es Diff」について



4Gamer:
 続いては,ピケロの世界観を表現した楽曲「Qualia Es Diff」について聞かせてください。インタビューをさせていただいている今,ちょうどレコーディングが終わったばかりなんですよね。
村上氏:
 はい。ボイスドラマでも描かれているように,ピケロの主であるけろけろけろっぴの王国は,自然豊かな一方で科学技術も発達しており,この2つが融合しているんですね。そのイメージが曲調にも反映されるといいなと思いました。アナログのピアノやギターの音を基調にしつつ,シンセの音も存在感があるバランスを意識しました。
4Gamer:
 タイトルも印象的ですよね。これには意味が込められているとのことですが……。
村上氏:
 脳科学・心理学用語で,ざっくり言うと「Qualia(クオリア)」は“感覚質”,“Es(エス)”は“無意識下にある本能的欲求”を指します。「Diff(ディフ)」はIT系用語で「2つのデータを比べたときの違いを表示するプログラム」として使われます。「Qualia Es Diff」は,“感覚と本能の違い”という意味です。自分の感情は,果たして誰かから与えられたものなのか? という問いをテーマにしています。
 ただ,このタイトルを略すと「Q.E.D.」(数学や哲学で証明終了を意味する言葉)になるんですよ。つまり,本当はもう答えがわかっている……という含みも込めています。
4Gamer:
 なるほど,理数系イメージのピケロらしいですね。では,内容についてはいかがでしょうか。
村上氏:
 けろけろけろっぴの騎士なので,“カエル”をイメージした要素も散りばめています。例えば輪唱的な仕掛けですね。ギターのリフはディレイという「音が山びこのように遅れて繰り返し鳴る」エフェクターを使って輪唱のようにしてます。
 また,「Qualia Es Difference」と繰り返すパートでは,順に歌っていき輪唱風にしています。歌詞でも「ひっくり返る」や「けろっと蘇る」といったフレーズを入れて,けろけろけろっぴやピケロらしさを表現しました。
 また,この曲では「愛」という言葉をあえて直接使っていません。そのかわり,数学の虚数「i」にかけて,目に見えない,得体のしれない想像上の感情(=愛)として使用しています。
4Gamer:
 なるほど……! これまた遊び心があって,とても面白い曲ですね。では,町本さんがこの楽曲を受け取った時の感想を教えてください。
町本さん:
 これまでの楽曲を聴いていて,きっと言葉遊びが入ってくるだろうなとは思っていました。実際,すごく盛りだくさんで驚きました。
 ほかの曲でピケロが歌うパートにも,ピケロらしい歌詞が多かったのですが,今回も「けろっと蘇る」など,ここは歌いたいなと思っていた部分を振っていただけたので,頑張ろうと思いました。
4Gamer:
 いま歌い終えたばかりですが,手応えはいかがでしたか。
町本さん:
 僕の感覚ですが,ピケロが音楽をどう受け取るかってあまり想像できなかったので,レコーディングのたびに「ピケロならどう歌うんだろう」と,毎回楽曲とにらめっこしていました。
村上氏:
 ほかのパートですが,「i」って言葉は音としてつぶれやすいんですけど,この曲では唯一「愛」と通じるワードでもあるので,はっきり聴こえるようにディレクションさせていただきました。ばっちり決まっているので,そこにも注目してほしいですね。
町本さん:
 ぜひ……!
村上氏:
 そのほかサウンド面でのこだわりとして,「頭で考えても曲に追いつけないような複雑さ」を目指しました。それを間奏で表現しているんですが,そのあとの「君が喜ぶなら 遣らずの雨を降らせようか」は歌に入りにくいかな……と思っていたんです。でも,そこも見事に決めてくださったので,その流れにもぜひ注目していただきたいです。
町本さん:
 僕,「遣らずの雨」の意味をちゃんと知らなくて,あとで調べました(笑)。
村上氏:
 もともとは「帰ろうとする人を引き止めるかのように降る雨」という意味合いです。NOIR BOUQUETのボイスドラマでも,雨が解決のキーになる場面があって,そういったところからボイスドラマと曲のつながりを感じてもらえたらうれしいですね。
4Gamer:
 どんな仕上がりになるのか楽しみです。松岡さんも今日,この曲のコーラスをレコーディングされたそうですが,楽曲についてどんな印象を持ちましたか。
松岡さん:
 歌詞を見ていて,ピケロってかわいいやつだなって思いました(笑)。一見クールで冷たそうだけど,実は自分の感情に向き合って困惑しているような……そんな印象です。やっぱり,キャラクターを深く掘り下げた楽曲って,その人物の魅力がすごくよく出ますよね。
町本さん:
 ピケロは自分の気持ちをなかなか表に出しませんし,いつも結論だけを話すタイプ。でもだからこそ,普段言えないことや,心の中の想いを歌で表現しているのかなって思います。
松岡さん:
 そういえばさっき2人で話していたんですが,「甘い円形(Circle)」「ぽっかり空いた穴(Hole)」って,理系っぽい表現なんですけど,絶対ドーナツのことですよね(笑)。あと,僕も町本さんと同じく「キー高いな〜!」って思ってました(笑)。チャコ(小笠原さん)がどう歌ってくるのかも,すごく楽しみです。
4Gamer:
 楽しみといえば,MVも気になりますね。
松岡さん:
 「拜拜[BYE-BYE]」もすごく良かったので,今回も期待しています。「0と1」が降ってくるマトリックス的な演出だったら面白いなと思っていて……(笑)。
村上氏:
 楽しみにしていてください(笑)。
4Gamer:
 ピケロの楽曲をもって,フラガリアの騎士たちそれぞれがメインとなる楽曲がひと巡りしたことになりますね。
町本さん:
 そうですね。先ほどもお話しましたが,ピケロっていつも最後になりがちなので,今回も発表前から心臓がバクバクしています。プレミア公開ではドキドキしながら待機して,皆さんと一緒に楽しみたいです。
松岡さん:
 町本さんがドキドキしなくなったら,「あ,もう慣れちゃったんだな……変わったな」って思っちゃいますね(笑)。
4Gamer:
 「Qualia Es Diff」は,理系キャラクターの楽曲でありながら,非常にポエティックでロマンチックな一面が際立っています。ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいと思います。

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どこかそれぞれの騎士に似ている2人
これから挑戦してみたいのは?

4Gamer:
 ところでお二人は,ご自身がハンギョンやピケロに似ていると思う部分はありますか?
松岡さん:
 僕はけっこうそのままというか,めちゃくちゃハンギョンに近いと思います。享楽主義者ってところが特にですね。僕も楽しいことがないと生きていけないんです。家でぼーっとする時間があればあるほど,体調が悪くなるタイプで(笑)。楽しいか楽しくないかで物事を判断するし,そういうふうに人生を歩んできた気がします。
町本さん:
 本当にハンギョンですね(笑)。僕は,ものぐさなところがピケロに近いかもしれません。あとまた5円玉の話になっちゃうんですが,1つのことに熱中するところも似ていますね。食べ物もずっと同じものを食べ続けるとか……シングルタスクなので,1つのことしかできないんですよ。
松岡さん:
 えっ,じゃあサプライズとかもしない?
町本さん:
 やるとなったらめちゃくちゃ準備して熱中しますけど,興味がないことだとあまり……。
4Gamer:
 松岡さんはサプライズ好きなんですか?
松岡さん:
 そうですね。人の誕生日とかでもよくやります。以前,南京錠がついたポーチをプレゼントしたことがあるんですが,裏についたQRコードを読み取るとLINEが追加されて,botと謎解き勝負をするっていう仕掛けがあって。解けると中のプレゼントが手に入る,みたいな。
町本さん:
 よくそんなの見つけますね!?
松岡さん:
 いや,botも含めて自分で作りました。
4Gamer:
 えっ,すごいですね! でもお話をうかがっていると,真逆とまではいかないけれど,違うタイプだからこそ仲良くなったようにも感じます。
松岡さん:
 お出かけすると,僕だけが「うぇーい!」って感じで盛り上がってますけどね。町本さんはタメ口も使ってくれないし,ビジネスパートナーだと思われてるのかも……。
町本さん:
 いや,最近はちょこちょこ出してますよ! 急にやると「こいつ,こなれてきたな」って思われるかもしれないし,恥ずかしいので徐々にということで。……そうだ,あと1つお話したいことがあるんですが,いいですか?
4Gamer:
 もちろんです!
町本さん:
 ピケロの「は……」っていう嘲笑,実はラジオ(TOKYO FM「フラガリアメモリーズ KnightLink」)が初出しだったんです。それがボイスドラマ本編に逆輸入されたり,LINEスタンプにも採用されたりして。すごくうれしかったので,ここでアピールしておきたいなと(笑)。
4Gamer:
 良いエピソードですね! ではあらためて,メイン曲が一巡したところで,今後挑戦してみたい楽曲や音楽性があれば教えてください。
松岡さん:
 「拜拜[BYE-BYE]」がオリエンタルな感じだったので,ダークゴシックというか,ハロウィンが似合うような曲に挑戦してみたいです。僕がそういうジャンルが好きっていうのもありますが……。あとは,タッサムやピケロといった“腐れ縁チーム”でエレクトロスイングのような楽曲も面白そうですよね。
町本さん:
 僕は,可能性の1つとしてギャグテイストの楽曲もアリかなと思いました。
松岡さん:
 フラガリア幼稚園とか……! ちっちゃいピケロが「くだらないね」って言ったり(笑)。
4Gamer:
 いいですね,楽しそうです。それこそ,お二人で掛け合いながら歌う楽曲も聴いてみたいですね。ハンギョンとピケロをセットで推している方も見かけますし。
町本さん:
 本編ではまだ関わってないんですけどね……!
松岡さん:
 キャラクター発表が近かったり,風貌がなんとなく似てるのもあるかもしれません。僕としては,NOIR BOUQUETのなかでも意外と関係性が深くなりそうな気がしています。子犬がちょっかいを出して,「はいはい」ってあしらうみたいな(笑)。
4Gamer:
 今後の掛け合いにも期待が高まりますね。では最後に,読者の皆さんへメッセージをお願いします。
松岡さん:
 コンテンツが続いていくのは,やっぱりファンの皆さんがいてこそです。役者側にも,皆さんの声は思った以上に届いていますし,コメントに書いてくだされば僕も見に行きます(笑)。応援してくださる皆さんに,期待以上だと思ってもらえるようなパフォーマンスを届けられるよう,精進していきますので,温かく見守っていただけたらうれしいです。
町本さん:
 そうですね……。楽曲では,自分なりに“ピケロの心の中”を熱く表現したつもりなので,そこを感じ取りながら楽しんでいただければと思います! ……あまりたくさんコメントできてませんが,大丈夫ですか?
4Gamer:
 はい!
松岡さん:
 そういえば,けろけろけろっぴとピケロの誕生日って,ピケロ曲リリースの翌月(7月10日・11日)だよね。町本さんがどんなお祝いをするのか楽しみだな〜。
町本さん:
 そういうところ,本当にハンギョンみがありますよね!(笑)
4Gamer:
 本日はありがとうございました!
――2025年4月4日収録

「フラガリアメモリーズ」公式サイト



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🧠 編集部の感想:
今回のインタビューでは、「フラメモ」のキャラクターたちが歌う楽曲の魅力がしっかりと語られており、プロデューサーや声優の熱意が伝わってきました。特に、楽曲の深い意味やキャラクターの個性が反映されている点が印象的でした。これからの展開にも期待が高まります。

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