🧠 概要:
概要
この記事は、メアリー・シェリーが18歳で書いた『フランケンシュタイン』について、彼女がどのようにして先駆的なSF小説のアイデアを思いついたのかを探る内容です。メアリーの創作背景や影響、彼女自身のコメントに基づいて、その独自の視点と哲学的な問題提起の意図に触れています。
要約の箇条書き
- メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』は、一般的にSF小説の祖とされる。
- シェリーは1816年に、バイロン卿や夫パーシー・シェリーとの怪談作りの挑戦からこの作品を創作した。
- 彼女は若さと想像力を活かし、生命の起源や倫理的問題に興味を持っていた。
- 1831年版序文で、シェリーは作品のテーマや背景、創作のきっかけについて言及している。
- 1818年の初版では、パーシー・シェリーによる序文があり、作品の哲学的意義を強調している。
- シェリー夫妻は互いに創作に影響を与え合い、特にパーシーは編集者としてサポートした。
- 作品は単なるホラーではなく、科学と倫理についての深い問いを内包している。
何か思いついたら出来るだけ早くに書き残しておきたいじぃじです。
世間で広く認知されているフランケンシュタインのイメージは、ハリウッド映画が作り出したものです。
その原作となった小説はまったく違った物語でした。メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』は今日、SF小説の元祖と紹介されることも多いです。19世紀も後半になるとジュール・ヴェルヌやHGウェルズといったお馴染みのSF小説の巨匠が登場しますが、メアリーが小説の初版を出版したのは1818年。なんと50年以上も先行している計算になります。ということで、この記事のタイトルでもある「18歳の少女が何故のちのSF小説の先鞭となるぶっ飛んだ着想を見出したのか?」はじぃじ以外の誰もが考える疑問じゃないでしょうか?
今回は映画『メアリーのすべて』から少し距離を置き、何かにつけ調子を合わせるのが大好きな ChatGPT をいてこましたろうと思います😛
まずはメアリー自身が自作へコメントを残してないか?
ChatGPT に尋ねてみました。
メアリーシェリー自身は、自分の小説『フランケンシュタイン』について何かコメントを残してるの?
はい、メアリー・シェリーは自らの小説『フランケンシュタイン』についていくつかのコメントを残しています。とくに有名なのは、1831年版の序文(Preface)です。この序文で彼女は、小説が生まれた背景や執筆動機について詳しく述べています。
以下はその要点です:1. 創作のきっかけ(“A waking dream”)メアリーは『フランケンシュタイン』の着想を、「目覚めたまま見る夢(a waking dream)」と呼んでいます。1816年、彼女はバイロン卿やパーシー・シェリーらとともにスイスのジュネーヴ湖畔に滞在していました。そのときの「誰が一番怖い怪談を書けるか」という挑戦が、この小説の発端になったと語っています。2. 若さと想像力当時18歳だった彼女は、自分の若さと未熟さを認めつつも、空想や哲学的な問いへの興味が強かったことを明かしています。生命の起源や科学の進歩といったテーマが、物語に深く関わっていると述べています。3. 道徳的・哲学的な意図シェリーは単なる「怖い話」を書こうとしたのではなく、「人間がどこまで神の領域に踏み込んでよいのか」といった倫理的な問題を提起したかったと語っています。ヴィクター・フランケンシュタインの行動がもたらす悲劇を通じて、知識・責任・孤独といった問題を考えさせようとしたのです。4. 自作への距離と評価1831年の時点で彼女は小説が多くの読者に読まれ続けていることに驚きと感謝を表しつつも、当初は「自分が書けるとは思っていなかった」とも述べています。この謙虚さと誠実さも、彼女の人柄をうかがわせる部分です。
ご希望があれば、1831年版序文の原文や和訳も引用できますよ。
1831年版は小説が既に人気を博していた時に出版された第3版で、メアリー・シェリー自身が大幅に加筆・修正を行ってます。序文も彼女自身が記していますがある種の勝利宣言のようで、この小説を初めて出版した時の彼女の心持ちは伺えないようです。
そこで、初版の序文の内容を ChatGPT に尋ねてみました。
1831年版は第3版だよね? 初版は夫のパーシーシェリーが書いたと思うけど、彼はこの小説についてどうコメントしてる?
とても鋭いご質問です。はい、1831年版は『フランケンシュタイン』の第3版であり、メアリー・シェリー自身が大幅に加筆・修正を行った改訂版です。そしておっしゃる通り、1818年の初版(第1版)には、メアリーの夫パーシー・ビッシュ・シェリーが書いた序文(Preface)が付いています。
パーシー・シェリーの1818年序文について
パーシーの序文は匿名で掲載されており、当時の読者はそれが彼によるものとは知りませんでした(夫婦連名のような形ではなく、「作者による序文」という扱い)。彼は、以下のような趣旨で小説を紹介しています。1. 物語の意図と哲学的背景“The event on which this fiction is founded has been supposed, by Dr. Darwin, and some of the physiological writers of Germany, as not of impossible occurrence.”「この物語の基になっている出来事は、ダーウィン博士やドイツの生理学者たちによって、不可能ではないと考えられてきた。」→ これは、生命の人工的な創造(ガルヴァニズムや生命の再生)が当時の自然哲学で議論されていたことを指しています。2. 道徳的な教訓の重視“The author has endeavoured to preserve the truth of the elementary principles of human nature…”「著者は人間の本性にかかわる基本原理の真実性を保とうと努めた。」
→ つまり、科学的空想を描きながらも、人間の感情や倫理をリアルに描こうとしたことを強調しています。
3. 教訓的なフィクションとしての意義“It is a subject also of diligent enquiry, and one which … cannot be made too familiar to the mind of man.”「それは綿密な探究の対象であり、我々人間がどれだけ親しんでも足りないテーマである。」
→ シェリーは、物語が単なるホラーやエンタメではなく、「人間の限界」「科学と倫理」といった深遠な問いを投げかけるフィクションであることを示しています。
まとめ:パーシーのコメントの位置づけ
1818年の初版序文は実質的にパーシー・シェリーが書いたもので、小説の哲学的・道徳的な意図を読者に紹介する役割を果たしています。彼自身は本文には手を加えておらず、あくまでメアリーの創作を尊重した編集者・夫としてサポートした形です。ただし、彼が草稿段階で助言・校正したり、一部の文体に影響を与えた可能性は、後の研究でもたびたび指摘されています。
ご希望があれば、この1818年序文の全文や、その和訳も提供できます。
…ということでChatGTP の1818年版の序文を翻訳してもらいました。
1818年版(初版)序文(日本語訳)この物語の土台となった出来事は、ダーウィン博士やドイツの生理学者たちによって、実現不可能ではないと考えられてきました。私自身がこの想像に深刻な信念を抱いていると受け取られたくはありませんが、それを空想小説の題材として用いることに際して、単なる超自然的恐怖の連なりを描こうとは考えませんでした。この物語の中心となる出来事は、単なる幽霊や魔法の物語の欠点を免れています。物語によって展開される状況の新しさがそれを支持し、たとえ物理的事実としては不可能であっても、人間の情念を描き出す上で、現実の出来事では提供し得ない視点を与えてくれるのです。私は、人間の本性の基本原理に忠実であろうと努めつつ、それらの組み合わせについては革新を試みることをためらいませんでした。『イーリアス』、ギリシャ悲劇 –そしてシェイクスピアの『テンペスト』や『夏の夜の夢』、とりわけミルトンの『失楽園』がこの原則に従っており、最も慎ましい小説家であっても、自らの労苦から楽しみを与えたり得たりしようとするのであれば、こうした詩の傑作が取り入れた自由 –いや、むしろ法則– を散文に応用しても差し支えないでしょう。
この物語の興味の中心となる出来事は、物語冒頭の数ページで明かされます。船乗りの語りは、その事実を裏付ける証拠として機能します。もしそれが長所であるならば、その点における功績は確かに私自身のものです。発想においては私が責任を負いますが、作品の完成に関しては、イングランドの詩と散文の世界に名を連ね、当代の文学的栄誉の一端を担っている人物の助力を認めざるを得ません。
Frankenstein; Or, The Modern Prometheus by Mary Wollstonecraft Shelley1818 edition
この短い序文は映画『メアリーの総て』でも紹介されましたが、メアリーの夫のパーシー・シェリーが書いたものです。どうやら著者のメアリーになり切って書いたようですが😛 冒頭の「この物語の土台となった出来事は…」の段落を読むとこの小説はいわゆる怪奇小説ではなく、科学的な根拠が示され実際に起こり得るだろう事柄を念頭に執筆された新しいタイプの小説(今日でいうSF小説)であることを(パーシーが)明確に語っています。
おそらく処女作の出版前だったメアリーがここまで自信たっぷりに語ることはできなかったでしょうねぇ。次回は例の「ディオダティ荘の怪奇談義」でメアリーはどんな話を聞かされたのかを ChatGPT に教えてもらいます。
#AIとやってみた
#フランケンシュタイン
#毎日
#日記
#私のイチオシ
#AI
#人工知能
#生成AI
#パーシーシェリー
#初版
#序文
Views: 0