金曜ナイトドラマ『魔物(마물)』が、(テレビ朝日系)特別編を挟んで待望の第4話が放送に。特別編の中で、スタジオ・SLLの監督補 チェ・ボユンは、今後の展開について「感情も事件もさらに吹き荒れていきます」と話していた。
早くも物語の折り返しを迎えようとする第4話は、まさにその吹き荒れ始める回に相応しく、あやめ(麻生久美子)と凍也(塩野瑛久)の恋愛面、そして名田(佐野史郎)の殺人事件の真相と、双方が大きく動いていく。
第3話で凍也からの激しい暴力を受けたあやめは、恐怖と同時に彼と離れられない自分自身に怒りを感じていた。暴力で屈服させられるという悔しさ、腹立たしさも。第3話、第4話を通じて見えてくるのは、凍也の嫉妬心と束縛。凍也は、あやめを愛するがあまりに、あやめの同僚で一夜を共にしたことのある今野(大倉孝二)を襲撃し、自分と同じ位の愛情を返してくれないあやめにも手を下してしまっていた。
『魔物(마물)』はただの“マクチャンドラマ”ではない 塩野瑛久が成立させた“ありえない男”
現在放送中のドラマ『魔物(마물)』(テレビ朝日系)は、テレビ朝日が韓国の制作会社「スタジオ・SLL」とタッグを組み、『主君の太陽…
あやめは凍也を拒もうとするが、彼を拒むことがまるで自分への罰のような気がするという思いから、再びズルズルと惹かれ、さらなる地獄の沼へと落ちていってしまう。第2話での喪服でのラブシーンに続き、第4話はあやめの車内にて。非現実なシチュエーションよりも、映像美が勝るのはSLLが担当しているという編集、そして麻生久美子と塩野瑛久による芝居の成果だろう。

地獄の沼へと沈む、その引き金となるのが、凍也の妻・夏音(北香那)。夫の嘘に気づかないわけがなく、その浮気相手であるあやめに接触。果物の種から少しづつ採取していた青酸カリの成分で自殺を仄めかすと、揉み合いの末に、夏音は階段から落下。そのことをきっかけにして、あやめは弁護相手である凍也と肉体関係にあることが、法律事務所内に知られてしまう。弁護士としての立場を失った代わりに、あやめが手にしたのは凍也と一緒にいることだった。
編集部の感想:
ドラマ『魔物(마물)』は、非現実的な状況を超えた強烈なラブシーンが印象的です。あやめの葛藤と凍也の嫉妬心が交錯し、物語が深まる様子が引き込まれます。映像美と演技力で視聴者を惹きつける新たな地獄の沼に、今後の展開が待ち遠しいです。
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