🔸 ざっくり内容:
鹿児島ユナイテッドFCの成長と財務分析
鹿児島ユナイテッドFCは、2015年から2024年にかけての10年間で著しい成長を遂げました。特に、JFLからJ2への昇格が大きな転機となっています。
財務データの分析
- 確認期間: 2015年から2024年
- データ源: Jリーグ公式財務データ
📊 10年間の損益計算書
- 黒字: 2016年、2017年、2019年、2021年、2024年の5年間
- 危機: 2020年は新型コロナウイルスの影響で利益率が-5.44%に急落。
- 反発: 2024年には利益率が4.42%に回復し、J2復帰の年に最高の利益を記録。
驚異的な収益成長
2015年の営業収入247百万円が、2024年には1,130百万円にまで成長。これは実に4.6倍の増加で、J2に所属することで収益が明らかに向上したことを示しています。
2024年の営業収入構成
- スポンサー収入: 491百万円 (43.5%)
- 入場料収入: 129百万円 (11.4%)
- Jリーグ配分金: 104百万円 (9.2%)
- 物販収入: 172百万円 (15.2%)
- その他収入: 234百万円 (20.7%)
特に入場料収入はJFL時代の約10倍に成長。これは観客動員数の増加を直に反映しています。
📈 昇降格の影響
鹿児島はこの10年で4回の昇降格を経験。そのたびに収益が大きく変動しました。J2に昇格すると収入が増加し、降格時には逆に厳しい状況に追い込まれました。
重要な昇降格の年
- 2018→2019年(昇格): 営業収入が493百万円から790百万円に増加。
- 2019→2020年(降格): 営業収入が790百万円から698百万円に減少。
- 2023→2024年(最新の昇格): 営業収入886百万円から1,130百万円に増加。
昇格による財務的圧力の軽減が如実に表れています。
💰 人件費の戦略
人件費はクラブにとって最大のコストで、2024年の人件費は358百万円。これはJ2平均671百万円を大きく下回る額です。
- 人件費率: 平均33.02%と安定した運営を示しているものの、J2で下位に位置しています。
人件費に投資を増やすことで、競争力を高め、さらなる成長を期待する声もあります。
🎯 2024年の黒字化とその意義
営業利益は-26百万円でしたが、当期純利益が50百万円を記録。特別利益132百万円の計上によって、Jリーグライセンスの保持を狙った動きも伺われます。
まとめ
鹿児島ユナイテッドFCは、この10年間で営業収入を4.6倍に増加させ、昇格と降格を繰り返す中でも財務的な安定を図っています。今後は「J2に継続して留まるための財務体質」を強化する必要があります。
この成長と課題を踏まえ、さらなる収益増加や費用配分の見直しが求められています。
🧠 編集部の見解:
鹿児島ユナイテッドFCについての分析、面白いですね!10年間での成長を数字で見ると、特に営業収入の4.6倍の増加は感動的です。地域密着型のクラブが、昇格によって得る収益がどれほど影響大なのか実感できます。
私も鹿児島を訪れたことがありますが、地元の美味しい魚や温かい人々が心地よい空間を作っています。そんな地域のクラブがJ2に戻り、再び多くのファンを幸せにしている様子が嬉しいです。
コロナ禍の苦境は多くのスポーツクラブにも影響を及ぼしましたが、鹿児島ユナイテッドFCはその中でも健闘しましたね。特に入場料収入の約10倍の成長は、観客数の増加を反映していて、その魅力が数字にも表れています。
ただ、個人的には人件費がJ2平均より低い点が気になります。今後、選手の質向上を図るためには、もっと投資が必要かもしれません。選手が活躍すればまた収益も上がるので、循環が生まれますよね。
今後、鹿児島がどのように財務体質を強化して「J2定着」を図っていくのか楽しみです。地元を愛するファンとともに、さらなる躍進を応援したいですね!
-
キーワード: 成長
Views: 0