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韓国製アメ車の悲劇、トランプ関税でGM大打撃-トヨタより輸入多く – Bloomberg


輸入車といえば外国車を指していた時代はとおの昔に過ぎ去った。米ゼネラル・モーターズ(GM)ほど、この事実を如実に表しているメーカーは他にない。

  調査会社グローバルデータによると、GMが昨年米国で販売した自動車のうち、約半数に当たる123万台を外国から輸入した。これは日本のトヨタ自動車を上回る規模だ。これには韓国で製造される「シボレー・トラックス」や「ビュイック・エンビスタ」といった価格競争力のあるスポーツタイプ多目的車(SUV)が多く含まれている。

  だが、トランプ大統領が発動した25%の自動車関税により状況が一変。GMは主要メーカーの中で最も大きな打撃を受けるとみられている。GMは関税により最大50億ドル(約7200億円)の影響を受ける恐れがあるとし、通期利益見通しを下方修正した。

関連記事:GM、関税の影響で通期利益予想を下方修正-ハーレーは見通し撤回

  ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネスのエリック・ゴードン教授は「かつてはトヨタ車は日本製、シボレーは米国製というのが一般的だった」と指摘。「だが、今ではトヨタも一部は日本製、一部は米国製だ。シボレーを買っても外国製かもしれない」と話す。

  GMの株価は関税と経済の先行き不透明感が重しとなり、年初来で14%余り下落。米自動車大手メーカーの中では、関税リスクの最も小さいフォード・モーターの株価のみがプラス圏にとどまっている。

  GMは価格転嫁ではなくコスト削減によって関税の影響の3割を吸収する計画で、ピックアップ・トラックなど一部のモデルを米国内の工場へ生産移管する方針だと、ポール・ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は先週、記者団に語った。韓国との間で新たな貿易協定が締結されれば、影響は幾分和らぐとの見方もある。GMは韓国で3工場を構える。

  GMは輸入戦略についてはコメントできないと述べた。

  だが、GMは低価格モデルの世界輸出拠点として重要な役割を果たしている韓国事業に今後も注力する方針だ。同社幹部が匿名を条件に述べた。

  GMの韓国事業は50年以上にわたる歴史を持つ。2002年に大宇自動車の資産を取得したことで、同国で第3位の自動車メーカーに躍り出た。現在ではトラックスや「シボレー・トレイルブレイザー」など、2万5000ドル未満の低価格モデルを世界に供給する中核生産拠点となっている。

  GM、フォード、クライスラーを傘下に持つステランティスの3社は昨年、合計で220万台を米国に輸入しており、全輸入車の約28%を占めた。同3社は関税緩和を求めてトランプ大統領に強く働きかけ、4月29日には自動車部品に対する関税を2年間で段階的に導入する猶予措置を勝ち取った。加えて、鉄鋼やアルミニウムなどの原材料に対する追加関税も免除された。

  GMがトランプ関税により大きな逆風を受ける理由は、輸入量の大きさだけではない。国外工場の立地にも起因する。

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