韓国の保守派与党「国民の力」は10日、大統領選挙の党公認候補を金文洙前雇用労働相から韓悳洙前首相に交代させる案を党員投票で否決した。聯合ニュースが報じた。
両氏は6月3日投開票の大統領選で最大野党「共に民主党」の最有力候補である李在明氏に対抗するため、候補者の一本化と保守票の分裂回避を目指し協議を続けてきたが、決裂していた。世論調査によると、元無所属の韓氏は保守派候補の中で最も支持率が高い。

金文洙氏(ソウル、5月10日)
Photographer: Chris Jung/NurPhoto/Getty Images
協議決裂に伴い、国民の力は10日に党公認候補を選び直す手続きに着手していたが、今回の党員投票の結果を受け、金氏を公認候補に復活させた。
聯合によれば、韓氏は党員投票の結果を「謙虚に受け入れる」と述べたと、同氏の陣営が明らかにした。同党の大統領選勝利の確率は既に低いが、今回の混乱でさらに打撃を受けた。
原題:Korea Conservatives End Rift in Presidential Race, Yonhap Says(抜粋)