TBS金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』主演の間宮祥太朗、共演の上白石萌歌、三山凌輝、りょう、及川光博、仲村トオルによるプレミア座談会が行われた。
本作は、BABEL LABELがTBSと初タッグを組むダークリーガル・エンターテインメントドラマ。「Ignite」=火を付ける。その言葉のように、原告になりそうなターゲットの心に火をつけ、訴訟を起こさせる。父親を事故で亡くしたことをきっかけに弁護士を志した間宮演じる主人公の宇崎凌が飛び込んだのは、“争いの火種”があるところへと潜り込み、人々に訴訟を焚きつけ、あらゆる手段を使って原告を勝訴へと導く界隈では“無法者”として知られている怪しげな法律事務所だった。まるで弁護士バッジをつけた“法の当たり屋”ともいえる彼らの目的は金か、正義か。
座談会に参加したのは、主人公・宇崎凌を演じる間宮を筆頭に、ピース法律事務所に所属する弁護士の伊野尾麻里を演じる上白石、高井戸斗真役の三山、所長である轟謙二郎役の仲村。そして、轟の協力者である弁護士の桐石拓磨を演じる及川、情報提供を行う刑事の浅見涼子役のりょうも加わった。
これまでのエピソードで印象に残っているシーンについて間宮は、第1話のカースタントの場面を挙げ、「僕的にはもう1回やりたかったぐらい、楽しかったですね」と振り返った。
また、間宮にアドリブの多さを指摘された上白石は、「第3話で宇崎が『カニじゃなくてキンメね!』とツッコんだ後、伊野尾が口ずさんだ『キンメ食べいこう~』はアドリブです」と明かした。
最後に、第5話の見どころとして及川は別人になりすました潜入シーンを挙げた。「1人で3役を演じた気分ですね」と振り返りつつ、「桐石と“チャラ石”と“地味石”がいるんですよ。演じることの楽しさ極まれりというくらい、集中して、あの時期は生きていたかも」と語った。
間宮祥太朗×上白石萌歌×三山凌輝×りょう×及川光博×仲村トオル座談会
ここまでの放送で印象に残っているシーン
及川:第1話で言ったら、祥太朗ちゃんのカースタントじゃない?
間宮:カースタントをやるに当たって、「こういう撮影をしたいんですけれど、できますか?」と聞かれて、「できるかどうかは分からないですが、やります」とお返事したんです。実際の撮影ではカースタントをやりつつ、日没が迫っていたので、「次に行きましょう!」とすぐに進んでいってしまったんです。僕的にはもう1回やりたかったぐらい、楽しかったですね。
りょう:すごい!
及川:各話アクションシーンが満載じゃないですか。筋肉痛やけがは大丈夫なのかな? と気になっているんだよね。
間宮:大丈夫です! でも第3話にあった5分ぐらいの長回し(宇崎と伊野尾が船でたどり着いた半島エリアで起こる1カットの潜入シーン)は、最後にアクションがあったので撮影自体も緊張感があって。何回も撮り直すことができなかったのでかなり集中してやりました。それを萌歌が褒めてくれたのですが、「すごいですね、間宮さん。登ったり、降りたり、棒を振り回したり」とまとめられて(笑)。
仲村:確かに、そんなことを言っていたかも。
上白石:緊張感がありましたよね。『オールスター感謝祭』の翌日の撮影だったのですが、間宮さんはリハーサルを含めたら10回弱は5分間動き続けていたのですごいです。
間宮:日中はずっとリハーサルだったんですよ。
仲村:そうか。夜の撮影だったもんね。
上白石:最後、「泣きの1回なので、終わったところでカットです」と言われて、私のセリフにあるベトナム語で噛んじゃったらどうしようと、緊張感のある中で撮影したんです。本当に間宮さんってできないことがないんです。
仲村:そんな大変な撮影だったのに、その翌日俺に萌歌ちゃんが報告してくれた時は、「登ったり、降りたり、棒を振り回したり」というすごくシンプルなものでしたよ(笑)。
三山:萌歌ちゃんがそうやってずっと言っていたので、実際に第3話のアクションシーンを見たら、間宮くんの動きが言葉通りでした(笑)。
上白石:三山さんは第2話のクラブシーンじゃないですか?
間宮:DJ斗真ね。(三山が)ああいうノリに慣れているからフロアを沸かしていたよね。一方、(上白石は)慣れていなくて、本編ではカットされているんですけど「宇崎、踊りに行くよ」と、クラブのフロアに入っていって、というところで、「はねよう!」とあまり聞いたことがない誘い方をしていて(笑)。それでカットがかかって、慣れていない感じが出てしまったことに、すごく落ち込んでいましたね。
三山:エキストラさんもたくさんいらっしゃるし、本当のクラブで無音の中で踊らないといけないから、すごく大変そうだなと思って。それと同時に、カットがかかった瞬間、今にも泣き出しそうな表情をしていて。
上白石:恥ずかしかったですね。
実はアドリブだったという場面
仲村:第1話で桐石がまだ味方だと知らないで、(宇崎が)乗り込んでいったら、「すごく嫌な弁護士がいた」というセリフに対して、僕は「知ってるよ」と言って。その「知ってるよ」というワードに宇崎も引っかかるっていう。あれはアドリブというか、実は桐石とつながっているという伏線、匂わせのような感じで。そんなに狙って言ったわけではないのですが、でも結果的に伏線みたいなことになりましたね。
及川:伊野尾ちゃんと轟さんは第1話のドーナツでアドリブ入れていましたよね。
上白石:「あなたに心はありますか」はアドリブでした。
仲村:その時、軽くお腹にグーパンチを入れられているんですよね(笑)。
上白石:すみません。初日なのにいかせていただきました(笑)。
アドリブが多いキャストについて
仲村:そう簡単にカットがかからないんですよ。
間宮:カットがかかるまで芝居を止めるわけにはいかないので、みんなが何かを言わなきゃとなってアドリブを入れることがありますね。でも、人と人とのセリフの間に挟むのは伊野尾が多いよね。
上白石:第3話で宇崎が「カニじゃなくてキンメね!」とツッコんだ後、伊野尾が口ずさんだ「キンメ食べいこう~」はアドリブです。
及川:え、そうなの!?めちゃくちゃ良かったよ。
りょうから若手チームへの質問
りょう:私、今回とてもフレッシュな気持ちでやっているんです。ですが、こんなに緊張することはないというくらい、毎回すごく緊張していて…。皆さん、堂々とされていますが、緊張しないんですか?
上白石:めちゃくちゃします。
三山:法廷は特にしますよね。
及川:専門用語が多いからね。
りょう:でも、大人チーム(仲村、及川)は(専門用語がありそうな)刑事も弁護士も医者も演じたことがあるじゃないですか。それなのにすごく緊張するの。
間宮:僕が特に緊張感が上がったなと思うのは、第1話の法廷のシーン。この作品でも初めて撮影する法廷シーンの時に、ミッチーさんがこれ以上ないくらい完璧な尋問を段取りからリズミカルなセリフ使いでスパンと決めて。その後がトオルさんで、トオルさんも轟の雰囲気が出る感じで決めていて。
上白石:緊張感がすごかったです。
仲村:確かにミッチーがハードル上げて、そのハードルを跳ばなきゃいけないというのを感じていた。
間宮:それによって、よりハードルが上がって(笑)。でも、(上白石を見ながら)そのハードルをちょっと下げてくれたよね。「これぐらいでやろうね」って(笑)。
及川:あの時、1人1人長いセリフをしゃべっていましたもんね。あれは緊張しますよ。桐石自身、言いよどまずにすらすらしゃべっていかないとキャラが立たないというところで、必死に練習しましたね。
三山:傍聴席で良かった。
りょう:私も法廷シーンがなくて良かったです。
第5話の見どころ
及川:演技者として活動してまいりまして、この『イグナイト』の第5話のために生きてきたんじゃないかと。ちょっと大げさな言い方をしましたけれども、第5話はすごいです。1人で3役を演じた気分ですね。宇崎とタッグを組んで、別キャラクターになりすまして潜入しているんですけれども。ふとした瞬間にノーマルな桐石拓磨というか、素の状態に戻ったりするので、とにかく表情筋が忙しかったなという思い出です。
間宮:もちろん声色や表情が変わるんですけど、纏っている雰囲気もすごく変わっていて。(依頼先の)「ディアヒューマン」という会社へ行ったときに、あえてセリフを噛みながら言うみたいな。
及川:“地味石”ね。
間宮:“地味石”って呼んでいるんだ(笑)。
及川:桐石と“チャラ石”と“地味石”がいるんですよ。演じることの楽しさ極まれりというくらい、集中して、あの時期は生きていたかも。
間宮:面白いですね。
及川:うまくいっているといいな。「やり過ぎだよ、及川」と監督がバシバシと切っていたらどうしよう。
間宮:それは大丈夫ですよ!
三山:高井戸も裏での動きが多くなるんですけど。
及川:(まるで司会者のように)最後のほうに衝撃のラストシーンがあるんだってね。
三山:そうなんですよ。
りょう:今のは、“何石”さんですか?
及川:今のは“MC石”(笑)。
■放送情報
金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』
TBS系にて、毎週金曜22:00〜22:54放送
出演:間宮祥太朗、上白石萌歌、三山凌輝、りょう、及川光博、仲村トオル
企画・プロデュース・脚本:畑中翔太
脚本:山田能龍、山口健人
法律監修:福島健史
音楽:森優太
主題歌:B’z「恐るるなかれ灰は灰に」(VERMILLION RECORDS)
プロデューサー:山田久人、瀬崎秀人、駒奈穂子
編成:松本友香、杉田彩佳
監督:原廣利、山口健人、吉田亮
製作:BABEL LABEL、TBS
ⒸTBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/ignite_tbs/
公式X(旧Twitter)@ignite_tbs
公式Instagram:ignite_tbs
公式TikTok:@ignite_tbs
編集部の感想:
『イグナイト -法の無法者-』のキャスト座談会は、撮影の裏話やアドリブが多い雰囲気が伝わり、とても面白いです。間宮祥太朗や上白石萌歌の息の合ったやりとりは、作品への熱意を感じさせます。また、アクションシーンの挑戦や緊張感ある撮影エピソードは、視聴者としても興味深いですね。
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