ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)傘下のゲームスタジオHaven Studiosの創設者であるJade Raymond氏が、同スタジオを退社したことが明らかとなった。スタジオはそのまま存続するが、開発中であるマルチプレイ対戦強盗ゲーム『Fairgame$』のリリースは今秋から来年春に延期されるという。Bloombergが報じている。
Haven Studiosはゲーム開発スタジオだ。創設者はJade Raymond氏。Raymond氏は、Sony Online Entertainmentでプログラマーとしてゲーム業界に身を投じ、Electronic Artsにて『The Sims Online』のプロデュースを担当した。その後Ubisoftにて初代『アサシン クリード』のプロデューサーを務め、『ウォッチドッグス』『スプリンターセル ブラックリスト』などのエグゼクティブプロデューサーも担当した。
同氏は以後数社を転々とし、2018年には在籍していたGoogleを離れた。そして2021年にSIE の出資を受けHaven Entertainment Studios(Haven Studios)を設立(関連記事)。Haven Studios は2022年3月にはSIEに買収され、PlayStation Studios傘下のスタジオとしてマルチプレイ対戦強盗ゲーム『Fairgame$』の開発を手がけていた。
Bloombergの報道によれば、理由は不明ながらRaymond氏がHaven Studiosを退職したようだ。同氏はスタジオのCEOを務めており、同誌がPlayStationの広報担当者のコメントとして伝えるところによると、後任はMarie-Eve Danis氏とPierre-François Sapinski氏が務めるという。両氏ともUbisoftなどでプログラマーやプロデューサーを経験したことのある実力者だ。
なおBloombergが関係者証言として伝えるところによれば、『Fairgame$』は当初2025年秋にPC/PS5向けのリリースが予定されていたものの、2026年春のリリースへと延期されたという。加えて関係者の話によると、Raymond氏の退社の数週間前には、『Fairgame$』の外部テストがあったといい、開発進捗などの内部事情が同氏の進退に影響した可能性もありそうだ。
とはいえ、現在『Fairgame$』公式はタイトル発表をおこなった2023年から沈黙を貫いており、発売時期についても公表はされておらず、今回の延期に関しても新たな情報は届けられていない。公式の続報も待たれるところだ。
🧠 編集部の感想:
『Fairgame$』のリリース延期とCEOの退社は、開発の不安定さを示唆しています。ファンとしては、進捗状況を気にする中にあって、公式からの情報が乏しいのは残念です。新体制での立て直しに期待しつつ、続報を待ちたいと思います。
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