Googleが、これまで「魔法の鏡」などと表現して開発してきた「Project Starline」を、新たに3Dビデオ通信プラットフォーム「Google Beam」として公開しました。
Google Beam: Updates to Project Starline from I/O 2025
https://blog.google/technology/research/project-starline-google-beam-update/
「Project Starline」は2021年に初めて発表されました。ビデオ通話ツールはこれまでもいろいろと存在しましたが、Project Starlineは映像が2Dではなく3Dであることによって、まるで顔を合わせているかのようなコミュニケーションが取れる点を売りにしていました。
Googleが遠く離れていても実際に顔を合わせて会話しているかのような「魔法の鏡」を開発する「Project Starline」を発表 – GIGAZINE
2024年には、「Project Starline」を電子機器メーカーのHPと組んで翌年(=2025年)にはリリース予定であることが明かされました。
相手が目の前にいるかのように会話できる3D会議ツール「Project Starline」をGoogleがHPと協力して2025年にリリース、ZoomやGoogle Meetも統合 – GIGAZINE
そして2025年、「Google I/O 2025」の中で、「Project Starline」が「Google Beam」として進化している事が発表されました。
「Google Beam」はディスプレイと複数のカメラで構成されており、一般的な2D映像をリアルタイムで3D体験へと変換しています。また、声色や表現を維持しつつ、会話内容を翻訳することができるので、距離や言語の壁にかかわらずシームレスにコミュニケーションできるようになるとのこと。
A first look at speech translation on Google Beam – YouTube

ZoomやHPとのパートナーシップは継続しており、今後数週間で、HPに最初のGoogle Beam端末が提供され、2025年後半には一部顧客向けへの提供もスタートするとのことです。
なお、ニュースサイト・The Vergeのアレックス・ヒース氏は実際にGoogle Beamで、ARグラスなどを装着しなくても3D映像で通話できる体験をして「未来的に感じます」と感想を述べています。一昔前に流行した3Dテレビと比べてどれくらいリッチな体験ができるのか気になるところです。
Google Beam hands-on exclusive: a futuristic upgrade to conference calls – YouTube

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🧠 編集部の感想:
「Google Beam」の発売は、遠距離コミュニケーションの可能性を広げる革新的なツールとして期待が高まります。3D映像による会話は、まるで相手と対面しているかのような新しい体験を提供することでしょう。言語の壁を超える機能も加わり、グローバルなコミュニケーションがますますスムーズになることにワクワクしています。
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